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お初天神 梅の花

2008 年 2 月 26 日

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お初天神にて。もう梅の花のつぼみが咲き始めていました。

ぼくは桜より梅が好きです。「ぱっと咲いて、満開のさかりに、ぱっと散る」という「桜の美学」は、よく武士道精神の発露と讃えられますが、ぼくは「最後の最後まで諦めずに枝に留まって老いさらばえて、あるべき一生を見事に終えてから、ようやく落ちる」という「梅の美学」が好きです。それはけっして無様でも無粋ではなくて、花として誠実であり、立派であるとぼくは思っています。

その性質から桜は東京の花という気がします。大阪は桜よりも梅が似合います。管公(菅原道真公)が「東風吹かば匂いおこせよ」と愛したのは梅の花でした。王仁博士が歌った「なにわ津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」の花も、桜ではなくて梅のことです。梅は鑑賞できて匂いもよくて、あまつさえ食べられます。風流で経済的。じつに大阪人好みやないですか(笑)

大阪は梅の国です。大阪人は、梅の花のようにあらねばならないと思いますよ。梅の花のように美しく。強く。誠実に。立派に。


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