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法善寺横丁の看板

2008 年 4 月 17 日

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大阪ミナミ。道頓堀。千日前。日本有数の繁華街として賑わう界隈ですが、その一角にあるのが織田作之助の「夫婦善哉」でも有名な石畳の路地が映える、情緒ゆかしい法善寺横丁。
http://www7.ocn.ne.jp/~houzenji/
http://www.sato-restaurant-systems.co.jp/meoutobld/index.html

画像の看板は法善寺横丁の西口にかかっているものですが、昭和を代表する希代の喜劇役者・藤山寛美の筆によるものです。この看板にはじつは「謎」があります。よくみると「法善寺」の「善」に横棒が1本たりません。これは藤山寛美が揮毫するさいに「わしはそない善い人間やないさかいに」ということで字を1本ぬいて「善」にしなかったという説や、法善寺は飲み屋町でもあるので「(酒が)もう1本たらんぞ!」という意味合いでやったという説などがあります。ぼくは「もう一本!」説が藤山寛美らしい感じがして好きなんですが、「ただたんにまちがえただけ」という身も蓋もない説もあります(笑)

大阪人はこういう粋で洒落た遊び心があるんですわ。「大阪ミナミの看板」と聞くと陸上選手とかカニとかフグが有名ですが、ぼくはこの看板がいっちゃん好きです。


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