ヒューマンウェアのリスクマネージメント

どれだけ立派な巨大ダムやスーパー堤防を造っても、100年に1度の大洪水、300年に1度の大大洪水、1000年に1度の大大大洪水には決壊します。そんな超大型公共事業に何百兆円という天文学的なお金をつぎ込んできたのが、戦後日本でした。良いようにいえば天災を事前に防ぐ「攻めのリスクマネージメント」。しかし正直いえば「○○○年に1度の天災の恐怖」を煽って業者や官僚、政治家などが癒着している事例も数多くありました。

あえて暴言を吐きます。「諦めることも肝心です」。いつか天災は来るんです。必要なのは、天災に襲われた時の、助け合いの精神です。常日頃から住民たちは「向こう三軒両隣」という関係性を形成することです。人間は弱い存在なんだから、天災に襲われた時は、一緒に苦しみ、泣き、笑い、助け合わないといけないという共有認識。「受けのリスクマネージメント」です。

こちらはそれほどお金はかかりません。そして、実際に天災時に役立つのは「攻めのリスクマネージメント」ではなくて「受けのリスクマネージメント」だったりします。ダムや堤防といった「ハードウェアのリスクマネージメント」ではなく、住民自治、コミュニティによる「ヒューマンウェアのリスクマネージメント」ともいえます。

謙虚に。我々は、とても哀れで、弱い存在です。だから、強くなれるはず。


2008年 11月 19日
タグ:
コメントは終了しています。