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「大阪あそ歩」公式サイトオープン

2009 年 3 月 9 日

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「大阪あそ歩」の公式サイトがオープンしました。

※「大阪あそ歩」公式サイト
http://www.osaka-asobo.jp/index.html

大手の旅行会社が手配するプロのガイドさんではなくて、現地に住んでいて、現地にゆかりのある「大阪人」を案内役にして、「大阪のまち」を一緒にブラブラと歩いて、現地の知られざる物語や雰囲気、ストーリーを体験して楽しもうというプロジェクトです。やってみたら、これがもう、おもろうて、おもろうて……USJや海遊館、大阪城や通天閣と、大阪には名だたる観光施設がありますが、いっちゃんおもろいのは「まち」そのものですわ。今年は「春」「秋」の期間に実施される予定で、春は4月19日(日)からスタートして5月31日(日)まで、大阪市内で「25のまち歩き」「5つのまち遊び」が実施されます。

※大阪あそ歩のまち歩き、まち遊びの予約申込はこちらで可能です。
http://www.osaka-asobo.jp/bosyu/index.html

そもそも大阪の最大の観光資源、魅力というのは「ひと」です。たとえば徳川政権時代の江戸は人口100万人のうち50万人が武士、面積では武家屋敷が7割を占めていたといわれています。対して江戸時代の大坂は人口30万人で、武士はわずか1500人~3000人ほどでした。なにごとも町民たちが話し合いで決定した自治都市で、実際に大坂は「浪華八百八橋」といわれるほど橋が多い都市でしたが、そのうち公儀橋(幕府が作った橋)はわずか12しかありませんでした。町民たちが私財を投じて橋や堀、道路といった公共物を作って、みんなでそれを共有、シェアしていたわけです。それが大坂人の成功の証明であり、誇りであり、生きざまであったわけです。

 「お上」とか「上様」といった政治的権威や権力はあまり通用せずに、「王様は裸だ!」と言い切るような実質主義が大阪人の特質です。「武士は食わねど高楊枝」的な痩せ我慢はなく、自分の中に明確な価値判断基準をもっていて「美味しいもの」「楽しいもの」「面白いもの」「素晴らしいもの」を追求します。世界に誇る演芸文化や食文化を生んだのも、こうした大阪人のメンタリティが土壌にあります。

人間主義で、ヒューマニストで、暖かくて、面白い。「はんなり」「まったり」という大阪弁がありますが、これが大阪人の性質で、大阪観光の最大の魅力はここにあります。大阪に旅行したさいは、この大阪人のパーソナリティにふれてほしいのですが、今回の大阪あそ歩は、その絶好の機会になりうると思っています。ぜひ大阪あそ歩に参加して、大阪の「まち」や「ひと」の素晴らしさにふれてください。


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