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2010 年 9 月 16 日 のアーカイブ

提供:マイライフ手帳@ニュース 阪神電気鉄道・阪急電鉄・南海電気鉄道、京都・大阪・神戸・堺の街を歩く「関西あそ歩」を実施

2010 年 9 月 16 日 Comments off

http://news.livedoor.com/article/detail/3860420/

阪神電気鉄道、阪急電鉄、南海電気鉄道の3社は、共同事業「南海・阪急・阪神で巡る『関西あそ歩(ぼ)』–京都・大阪・神戸・堺 まち歩きラリー–」を9月18日から開催する。9月16日には、東京で「まち歩き」セミナーおよび事業概要説明会が行われた。

 まず、主催者を代表して、阪神電気鉄道の久保田晃司 経営企画室部長が挨拶した。「京都・大阪・神戸・堺という関西4都市を歩くイベント『関西あそ歩』を開催する。このイベントを通じて、多くの人に関西の豊かな歴史・風俗を再発見してもらうことで、沿線の魅力を発信していきたい」と、同イベントにかける思いを紹介。「大阪集客プラン支援事業実行委員会の『大阪へ行こう!大阪で遊ぼう!アイデアプラン支援事業』に認定されている」と、自治体などからも支援を受けた事業であると力説していた。

 続いて、「行政域を超えた地域連携の『まち歩き観光』~関西3私鉄「関西あそ歩」の挑戦~」と題して、イベントプロデューサーの茶谷幸治氏が講演を行った。「今までの観光は見物、つまりは物見遊山であった。それが知遊、つまり体験・探求に変化してきている」と、観光は新たな局面を迎えたと解説。「旅行者自身が選んで旅をするという、質のよい観光を望むようになった。このため、質の観光を提供するほうが旅行者の量も見込めるようになったのが、今の旅行業界の流れ」と、旅行者の変化によって、観光を提供する側も変化が必要であると茶谷氏は説く。

 では、質の観光とはどのようなものであるのか。茶谷氏は「“まち歩き”を提案する」という。「それは、観光バスで観光地を巡る旅行ではなく、都市観光をして、その都市を歩いて見る観光。そして、その都市を知る観光であり、共有する観光でもある」と、まちに惹きつけられる観光のことを“まち歩き”と定義。「2006年に長崎市で初めてまち歩き博覧会を開催した。延べ724万人が歩いて860億円の効果が得られた。特筆すべきは、宿泊客が増加したということ」と、“まち歩き”が観光として大きなツールになり得た事例を紹介してくれた。

 「そして、長崎の成功事例をもち込んだのが、京都・大阪・神戸・堺で“まち歩き”をする『関西あそ歩』だ。南海・阪急・阪神の私鉄3社が手を結び事業化したことで、準備期間も短時間で済んだ」と、企画から一気に事業化したという。「『関西あそ歩」というイベントから、観光メガロポリスが誕生したといっても過言ではないだろう」と、都市や沿線各社が手を結んだ試みは観光業界に地殻変動をもたらすと茶谷氏は息をあげる。「“まち歩き”で横のつながりができるということに関心を示してもらえると思っている」と、同イベントの成功に自信をみせる。「『関西あそ歩』をきっかけに、関西の魅力を再認識してもらいたい」と、多くの人に関西へ訪れて欲しいと述べていた。

 「関西あそ歩」の具体的な内容について、阪神電気鉄道の北山裕史 経営企画室課長と南海電気鉄道の東方豊 営業推進室課長、阪急電鉄 都市交通事業本部の飯田陽一 都市交通計画部調査役が説明を行った。阪神電気鉄道の北山経営企画室課長が事業概要を紹介。

 「『関西あそ歩』では、4都市に共通のテーマをもつ“まち歩き”コースを設定。4都市を巡るスタンプラリーを開催する」とのこと。「歩き方は、コースマップを入手して個人で楽しむ方法と、ガイドツアーに申し込み、解説を聞きながら楽しむ方法と、2通りを用意している」と、好きな歩き方を選択できるようだ。「ガイドツアーは10月と11月に各1週間実施する。受付はすでに始まっている」と、ガイドツアーの予約は開始しているという。「スタンプラリーでは、集めたスタンプの数に応じて、抽選でプレゼントが当たる」と、楽しいイベントも盛りだくさんだとか。「『関西あそ歩』の専用Webサイトも開設し、セミナーも東京をはじめ大阪でも開催する」と、マーケティングにも力を入れていく考えを示した。

 具体的なコースについては、それぞれの沿線ごとに紹介。南海電鉄の東方営業推進室課長は、南海沿線の堺と大阪のコースを説明した。「堺では、土居川、ザビエル公園から鉄砲鍛冶屋敷までを歩く“「黄金の日日」の栄光をもとめて”と“日本最大の古墳・仁徳陵古墳を知る”となっている。仁徳陵古墳をまた別の角度から見て、新たな発見をしてもらいたい」と、堺の“まち歩き”ポイントを解説。大阪は、“祈りのまち・住吉を歩く”と“レトロモダンのまち・帝塚山を往く”を紹介してくれた。

 阪急沿線は、阪急電鉄の飯田都市交通計画部調査役が説明した。「京都は有名な観光地が多数あるが、そこから少し離れたコースを設定した」とのこと。木屋町、先斗町(ぽんとちょう)から祇園新橋を歩くコースと祇園祭を受け継ぐまち・明倫を歩くコースを紹介してくれた。「大阪は十三を巡るものと、中崎町散策の2通り。十三は夜の繁華街というイメージが強いが、伝統的職人のまちでもある。そうした少し違った視点からまちを見て欲しい」と、楽しみ方をアドバイスしてくれた。

 阪神沿線は、阪神電気鉄道の北山経営企画室課長が紹介。「神戸は、今話題の坂本龍馬ゆかりの海軍操練所跡を歩くコースや、文豪・谷崎潤一郎が愛した住吉川周辺を歩くコースがある」とのこと。「大阪は九条下町を歩くコースの他に、近松門左衛門の『曽根崎心中』の舞台を歩くコースがあり、大阪の歴史・風俗を存分に味わえるものになっている」と、魅力的なコースを用意し、観光客をもてなしたいとアピールした。

阪神電気鉄道=http://www.hanshin.co.jp/
阪急電鉄=http://rail.hankyu.co.jp/
南海電気鉄道=http://www.nankai.co.jp/
「関西あそ歩」ホームページ=http://www.kansai-asobo.jp/


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