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関西あそ歩 堺コース 水野鍛錬所にて

2010 年 11 月 13 日



「関西あそ歩」の堺コースのまち歩きに参加。水野鍛錬所さんにて堺の鍛冶職人の歴史、ものづくりの系譜について、説明を聞きました。

堺のものづくりは、古代の古墳の造営からスタートして、その後、土器(須恵器)、河内鋳物師、日本刀、種子島(鉄砲)、堺極(包丁)、自転車と連綿と続きました。1500年間、ものづくりをやってきて、それが今も息づいている。ものづくりのまちとして、生きている。こんなまちは日本はおろか、世界を探しても、なかなかありません。

例えば奈良の平城京にいっても再現された大極殿があるだけです。京都御所にいっても天皇はいません。奈良も京都も政治都市として作られましたが、それらはすでに機能を失い、死んでしまっています。

しかし、堺の街角を歩くと、いまも鍛冶の音が聴こえてきます。この鍛冶・・・ものづくりの音は与謝野晶子や千利休はもちろん、信長、秀吉、家康の三英傑も聞いたし、遠く行基や、仁徳天皇も聞いたはずです。そこが堺のまちの面白いところです。

「遺産」ではなく「現在進行形の財産」。それが堺の最大の誇りでしょう。脱帽です。


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