大坂町衆の智恵 「喧嘩屋」

江戸時代の大坂には「喧嘩屋」という妙な商売がありました。

例えば、2人の遊び人のあいだに不和が起こるとします。しかし、その場では喧嘩をせずに、遊び人は、それぞれ馴染みの喧嘩屋に相談にいくんですな。依頼を受けた喧嘩屋は、大坂三郷から派手派手しく、仲間を集めてきます。人数が5人、10人、30人と増えていき、それは、相手方の喧嘩屋にも解るようになってます。

ある程度の人数になると、単なる喧嘩が、大喧嘩になります。こうなると市中も大いに乱れるではないか、ということで、大物の仲裁者が現れて、結局、なにも起こらずに丸く収めるわけです。喧嘩屋に頼めば、まあ、滅多なことでは喧嘩が起こらなかった。要するに「喧嘩しない喧嘩屋」です(笑)

いまでいえば強力な破壊力を持つ核ミサイルが戦争制止力になるのと、同じ理屈です。高度な政治的判断。これも大坂の町衆の知恵ですな。


2011年 1月 29日
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