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新しくなった大阪駅に「梅田墓」「梅田堤」(『曽根崎心中』 お初・徳兵衛の道行)の鎮魂のモニュメントを!

2011 年 4 月 25 日

JR大阪駅が新しくなります。えらく大騒ぎですが、大阪駅は元は「梅田墓」(うめだばか)があった場所で、大阪でも非常に由緒ある、歴史ある墓地でした。そこはまた近松門左衛門『曽根崎心中』のお初と徳兵衛が道行した「梅田堤」の場所で、大阪の男と女の、究極の愛の形が示されたところです。

今後、大阪駅が新しくなって、日本全国各地から観光、見物客がくることでしょう。そういう人たちに対して「梅田墓」「梅田堤」といった「風土」を、ちゃんと話するべきだとぼくは思ってるんですが、誰もそういうことをいわないようです。

要するに、大阪駅は、ただたんに大阪とか東京といった空間的な繋ぎの場であるだけではなく、生者と死者とを時間的に繋ぐ神聖なる場なんです。願わくば「梅田墓」「梅田堤」(『曽根崎心中』 お初・徳兵衛の道行)の鎮魂のモニュメントを、ぜひとも駅構内に作って欲しいものですが。

そういうことをちゃんと語ることが(語ることは鎮魂です)、これからの大阪(日本)のまちづくりに、最も大切で重要なことだと思ってます。


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