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祭とイベントの違い~「祈り」の有無~

2011 年 5 月 29 日

祭とイベントの違いは「祈り」の有無にあると思ってます。祭は世代を越えて受け継がれていきますが、イベントは刹那に終わる。長く続く、本当のまちづくりをしようと思うなら、イベント的手法は失敗のもとで、祭的手法を取ることです。世の中には経済効率一辺倒の、金儲け主義のまちづくりイベントが蔓延っています。いずれ淘汰されると思ってますが。そこに祈りがあるか?神が宿るか?ぼくは、これからも、そこに注視していきます。

もうひとつ。世の中には祭を知らない人があまりにも多すぎます。神輿、地車、枕、山車を担いだことも、曳いたこともない。カメラを担いで祭を撮影しても、なんの意味もありません。それは祭の傍観者に過ぎないですから。祭の当事者にならないと。祭を知らないから、まちの背景や文化や歴史や流れが、生きているまちの血肉が、体感としてわからない。祭をやると、まちの認識が、世界の見え方が変わります。氏子=神の子になったことがない。至極、残念なことです。


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