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竜馬がゆく

2011 年 7 月 30 日

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土佐稲荷神社は元土佐藩邸跡。坂本龍馬もやってきましたし、龍馬没後は岩崎弥太郎が海援隊、九十九商会を引き継ぎ、ここで三菱を起業しました。また、この横にある西長堀アパートに住んだのが司馬遼太郎で、ここで司馬遼太郎は「竜馬がゆく」の連載をスタートさせました。

ある土佐出身の友人に「司馬さん、坂本龍馬を書いてくださいよ」と薦められて、あまり気乗りしなかったようですが、それから幕末関連の史料を読むと、どこにでも龍馬の名前が出てくる。なんだこの人物は?というので気になって本格的に調査したのが「竜馬がゆく」執筆のキッカケとか。

あと「龍馬がゆく」ではなく「竜馬がゆく」であることに注意。この小説はあくまでも「フィクション」。史実と虚構を巧みに織り交ぜている。これ、近松がいうところの「虚実皮膜論」そのもの。まさしく司馬文学は近松の系譜に連なる、大阪文学の本流です。


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