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千軒あれば共過ぎ

2012 年 3 月 30 日

むかしの人は「千軒あれば共過ぎ」といったとか。ひとつの集落に、1000軒ほど家があれば、他に依存しなくても、自立的にその集落は生活がなりたっていくという言葉です。核家族社会以前の言葉ですから1000軒いうたら5000人ぐらいでしょうか。それぐらいの人がいれば、寺(氏寺)や神社(氏神)をひとつぐらい保持できて、祭りができて、店が並んで、商人、職人の商工業が成り立って、芝居小屋ができて芸人なんかも暮らしていける。コミュニティが循環して生き生きと活動できる最小単位。「共過ぎ」はまた「友過ぎ」とも書いて、これは人口5000人ぐらいのコミュニティであれば、なんとなく顔が見える関係性で、日常的にふれあいが生まれて、ともに助けあって、ともに楽しむ人間関係が構築できる・・・友人として一緒に生活していくことが出来るという意味も込められているらしく、これまた考えさせられる言葉ですな。「コミュニティ」(または何かの企画、プロジェクトをやる場合)の範囲。規模感の設定の問題。経済的なものさし(儲かる儲けるということ)ではなく、コミュニティの充実度やクオリティ(友達を増やすとか仲間になる)ということを目的、維持しようと思うのではあれば「千軒」(5000人)というのはひとつのキーポイントだと思ってます。


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