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蕪村の俳句の面白さは「パンフォーカス」なんですな。

2012 年 5 月 9 日

蕪村への愛が満ち溢れすぎてヤバイww まち歩きというか、とことん蕪村を語りたいww

蕪村の俳句の面白さは「パンフォーカス」なんですな。

「夏河を 越すうれしさよ 手に草履」

「夏河」が「草履」の中に収まっていく。マクロからミクロへの視点の変化。この逆もあります。

「鳥羽殿へ 五六騎いそぐ 野分かな」

馬の疾走(ミクロ)が野分(マクロ)という広々とした空間への移相。

そしてスゴイのがやっぱり

「五月雨や 大河を前に 家二軒」

これ「五月雨」というミクロが「大河」というマクロになり、さらにまた「家二軒」というミクロに視点が再逆転していく、曲芸のような俳句なんですな。『市民ケーン』もびっくりww

というわけで「いやぁ、映画ってほんとにいいもんですね~」(水野晴郎)をもじって「いやぁ、ほんとに蕪村っていいもんですね~」ww


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