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豊かな死生観

2013 年 8 月 12 日

縄文、弥生のアニミズムや、神道の時代を経て、日本には道教、儒教、仏教、密教、キリスト教などいろんな外来宗教が入ってきました。本来、それぞれの宗教にはそれぞれなりの独自かつ厳密な「死生観」がありますが、日本人は「神仏習合」や「本地垂迹」といったユニークな宗教的態度によって、それぞれの死生観を勝手に消化し、ごちゃ混ぜにしてしまいました。「有縁に影響される輪廻思想」や「無縁でも祟る怨霊神」といった概念が発生してきたのもその影響です。しかし、こうした「豊かな死生観」が産まれたことで、じつは非常に「豊かな葬送文化」を産みだすことにもなりました。無縁の死者を無縁の町衆が供養する「大阪七墓巡り」は、その象徴であり、一例だと思っています。

今日は梅田墓で、ランドスケープ・アーティスト、俳優、大学准教授のハナムラさんによる鎮魂と供養のパフォーマンスでした。いくつもの偶然(必然?)が重なった結果、それは梅田墓の無縁の死者のみならず、ハナムラさんにとっては有縁の死者である弟さんへ向けられたものにもなりました。

ハナムラさんが弟さんの遺影に祈りをささげ、無縁のぼくらが合掌するとき、梅田北ヤードがまるで巨大な墓標に見え、花火が、線香が、まちの明かりのようにも見えた。死者と生者が交流・交感する「死生観光」が見事に結実した瞬間だったように思います。ハナムラさん、ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

画像はご参加いただいた山本さんのお写真をシェアしました。素晴らしいモノクロ撮影です。感謝を。

■8/11(日)18時より緑橋♭にて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ③梅田編】「ハナムラチカヒロ氏と花火をする夜」と梅田まち歩き
http://www.facebook.com/events/206154612872998/

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「大阪七墓巡り復活プロジェクト2013」、あと4日間です。年に1度の祭礼ですから。ご興味ある方は、この機会にぜひとも!

■8/12(月)18時よりcafé EARTHにて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ④千日編】「舞踊家・木室陽一による舞踊ワークショップ」と千日まち歩き
http://www.facebook.com/events/209576585862450/

■8/13(火)18時よりcafé EARTHにて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ⑤葭原編】「北夙川不可止伯爵のレクイエム歌會」と葭原まち歩き
http://www.facebook.com/events/238355509622577/

■8/14(水)18時よりcafé EARTHにて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ⑥蒲生編】「書家・田面遙華による書のワークショップ」と蒲生まち歩き
http://www.facebook.com/events/206690852822069/

■8/15(木)20時よりココルームにて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ⑦飛田編】「詩業家・上田假奈代による詩のワークショップ」と飛田まち歩き
http://www.facebook.com/events/399655600143585/

■8/15(木)8時よりJR福島駅より【大阪七墓巡り2013~真田山・陸軍墓地で玉音放送を聴き、釜ヶ崎夏祭りの慰霊祭で祈る~】
http://www.facebook.com/events/172394669609419


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