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関西学院大学社会学部の白波瀬助教が「まわしよみ新聞」を取り入れたゼミを実施!

2014 年 4 月 22 日

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関西学院大学社会学部の白波瀬助教が「まわしよみ新聞」を取り入れたゼミを実施してくれました!^^ 白波瀬助教は大学図書館の新聞アーカイブ、新聞データベースを利用して「まわしよみ新聞」を作成する・・・という独自の手法を考案し、実施してはります。これがじつに興味深いんですな。画像は「食新聞」と「モテたい君へ新聞」ですが、学生たちがなにを切り抜いて、どんなディスカッションをしたのか?新聞を読んでみたいですし、かなり気になりますww 

新聞アーカイブ、新聞データベースを用いた「まわしよみ新聞」の教育的効果。これは色んな大学、教育機関、図書館などで実践、研究してほしいですな。アカデミズムの中での「まわしよみ新聞」の可能性を追求してほしい。

以下は白波瀬さんの記事より。白波瀬さん、面白いご報告、ほんまにありがとうございます!m(_ _)m

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えー、本年も大学一年生の基礎ゼミで「まわしよみ新聞」やりました。
http://www.mawashiyomishinbun.info/

勤め先の社会学部の学生さんたちは社会学の対象領域に何ら制限がないと捉える傾向があり、ある場合は自己耽溺。またある場合は非常にトレンディーな時事トピックに関心がとどまります。こうした状況を打破するために昨年から、演習授業では必ずまわしよみ新聞の手法を取り入れています。共同作業を通じて狭い世界から一回出てもらうことが狙いです。通常のまわしよみ新聞と違って、僕は大学の新聞記事データベースを活用した手法を独自に展開しています。

今回、計8グループによるまわしよみ新聞の紙面が完成しましたが、『食新聞』と『モテたい君へ新聞』がとりわけ興味深い内容でした。前者には食材のフェアトレード、食の文化財指定をめぐる功罪、新しいダイエット方法、給食の公的に責任などが紙面に盛り込まれており、まさに食と社会の繋がりを考えさせられる内容でした。また後者は一見チャラい感じですが、実はジェンダースタディと密接に関わるトピックであり、社会学の導入には恰好のテーマです。記事のなかでは「何かに熱心に取り組む男性がモテ要素を備える」とされていましたが、学生さんたちは「では、アニオタたちに対する社会的眼差しはどうなのか」といった内容のディスカッションをしておりました。卑近なことですが重要な着眼です。文章を批判的に読む取り組みは、まずは分量の少ない新聞記事からはじめてみるのがよいのではないかと考えています。

そんなこんなで、いまの僕はまわしよみ新聞のアプローチは必須です。僕があれこれ気を使わなくても作業を通じて学生さんたちが勝手に仲良くなってくれますしね(これ重要)。


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