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コモンズ・デザイン=他力のデザイン

2017 年 6 月 27 日

應典院に公式facebookページが出来ました。ぜひ「いいね!」してくださいw

應典院は浄土宗寺院。宗祖の法然さんは日本仏教史上初めて「他力」というものを発見した。他力とは、他者の力であり、他者の可能性の発見といえます。

この他者は、ただ他人ということだけではなくて、自分に働きかけてくる森羅万象の、ありとあらゆるものが包括されている。生きている人間だけとは限らへん。草花や波の音、鳥や虫や魚といった異類、死者や未来者、阿弥陀如来という宗教的概念も含まれてくる。物凄く射程範囲が広い。

そう考えると、世界は他者に、他力に満ち満ちている。無辺の光のように地上に降り注がれる。その光は、しかし、柔らかい。

自力は、力強いです。自我があり、意志があり、前向きで、積極的なもんです。東方から立ち上がっていく朝日の光のように。

他力の光は、そういうもんやないですな。西方の海の彼方に沈んでいく夕陽のように、穏やかで、優しい。他力の象徴である阿弥陀さんが西方浄土にいるのは、イメージとしてもしっくり来ますな。

コモンズというのは他者を考え、シェアし、寛容する場で、これは、浄土宗のベクトルとリンクします。親和性が高い。だから應典院がコモンズフェスタをやってるわけですがw

そして何度も何度も何度もいうてますが、ぼくが創作した、まわしよみ新聞も直観讀みブックマーカーも当事者研究スゴロクも劇札も、すべて、この應典院のコモンズフェスタから産まれてます。

應典院という場やコモンズという概念、浄土宗、他力、阿弥陀如来への信仰と出会ってなかったら、ぼくは、これらの一連のコモンズ・デザインを作ってません。まわしよみ新聞や直観讀みブックマーカーなどには、どこか浄土宗の思想が含まれている。オープンソースは、まさに、他者頼み、他力頼みですw

コモンズ・デザイン…いってしまえば、これは「他力のプロジェクト」なんですが、この他力のプロジェクトこそが、この閉塞的で狭量で鬱屈した世界を、緩やかにでも変えていくんやないか?と思ってます。

少なくとも、そういう願いを込めて、ぼくは作ってます。活動してます。


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