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曽祖父・陸奥利宗は「高知県師範学校卒業」でした。

2022 年 12 月 24 日

陸奥家ファミリーヒストリー。曽祖父・陸奥利宗は「高知県師範学校卒業」でした。『高知県師範学校一覧』に名前がありました。尋常科卒業なので小学校の先生ですな。この高知県師範学校は現在の高知大学教育学部のルーツになります。

当時の師範学校は卒業後に教職に就けば授業料が無料になりました。さらに全寮制で寝食代も無料であったそうで貧家に生まれた優秀な人材の救済コースでした。

利宗は明治30年(1897)10月に高知県師範学校を卒業し、その後、何をしていたのかは不明で、いきなり明治35年(1902)に大蔵省専売局の職員となっています。

要するに「空白の5年間」があるんですが師範学校卒業となると、これは高知のどっかの小学校で先生でもやっていたか?…という気もしますな。現地調べたらわかるやろか…。

ただ時代状況的には師範学校卒業の翌年、明治31年(1898)には四国に第11師団が結成された年になります。もしかしたら兵役という可能性もあります。※師範学校卒業生は兵役が短縮されて5ヶ月で終えたそうで5年間、兵役ということはないと思いますが…。

いろいろと調べていて利宗の師範学校時代の教諭たちが面白く。とくに理科の教諭として永沼小一郎がいました。この人は植物学者・牧野富太郎の偉大なる先達、師匠です。実際に『牧野富太郎自叙伝』にも「私の植物学の知識は永沼先生に負うところ極めて大である」と記載されている。

利宗の兄・陸奥龍彦(慶應3・1867年生まれ)も牧野富太郎(文久2・1862年生まれ)とほぼ同世代でコミュニティが近い(龍彦は佐川町・宮之原塾門下、牧野富太郎は佐川町・名教館門下)から、どこかですれ違ったり、出会っていたかも?という気がしていましたが、弟の利宗は牧野富太郎と先生が一緒でした。

利宗ものちに大蔵省専売局で「煙草」を扱いますが、煙草はもちろん植物。利宗も何か永沼小一郎の植物学に触発されるような機会があったのかも知れません。

僕は基本的にNHKの朝ドラとか全く興味ない人間なんですが、さすがに来年の『らんまん』はちょっと気になってきましたなw


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