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【文部科学省】第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について。まわしよみ新聞について言及している部分を抜粋。「閣議決定」で決まったらしいです。いま話題のw

2023 年 4 月 2 日 Comments off

【文部科学省】第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について。まわしよみ新聞について言及している部分を抜粋。

「閣議決定」で決まったらしいです。いま話題のw

https://www.mext.go.jp/content/20230327mxt-chisui01-100316_01.pdf


https://www.mext.go.jp/content/20230327mxt-chisui01-100316_02.pdf

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■文部科学省:第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について

https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/mext_00072.html

4文科教第1858号
令和 5年 3月28日

各国公私立大学長
各国公私立高等専門学校長
国立教育政策研究所長
各都道府県教育委員会教育長
各都道府県知事
各指定都市教育委員会教育長                
各指定都市長
小中高等学校を設置する学校設置会社を
所轄する構造改革特別区域法第12条第1項の
認定を受けた各地方公共団体の長
独立行政法人国立青少年教育振興機構理事長
独立行政法人国立女性教育会館理事長
独立行政法人国立高等専門学校機構理事長
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所理事長
独立行政法人教職員支援機構理事長
殿

文部科学省総合教育政策局長
藤江陽子

第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について(通知)

 この度、子どもの読書活動の推進に関する法律(平成13年法律第154号。以下「法律」という。)に基づき、別添のとおり、第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」(以下「本計画」という。)を閣議決定しました(本年3月28日)。

 これは、政府がおおむね5年ごとに策定するもので、子どもの読書活動の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的方針を示すものです。

 ついては、貴職におかれましても、特に下記の点に留意して、各種施策のより一層の充実を図られるようお願いいたします。また、このことについて、域内の市(指定都市を含む。)町村教育委員会、市(指定都市を含む。)町村長、所管又は所轄の学校(認定こども園を含む。)・図書館その他の教育機関及び学校法人、関係団体等に対しても、本計画の趣旨・内容等について御周知いただくようお願いいたします。



1.不読率の低減
 子どもの読書活動の意義を踏まえれば、全ての子どもたちが本に接するための環境整備及び取組の実施が重要です。不読率の改善に向けて、学校図書館に関するオリエンテーション等の学校種間の移行段階に着目した取組や、乳幼児期からの読み聞かせの推進をお願いいたします。

 特に高校生の不読率の低減については、乳幼児期から中学生までの切れ目ない読書習慣の形成を促すとともに、探究的な学習活動での学校図書館等の利活用など、主体的に読書に興味・関心を持てるような取組の推進を図るようお願いいたします。

2.多様な子どもたちの読書機会の確保
 障害のある子どもや日本語指導を必要とする子どもなど、多様な子どもたちに対応した取組を行うことが重要です。「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画(読書バリアフリー基本計画)」等を踏まえ、多様な子どもたちが利用しやすい書籍及び電子書籍の整備・提供や、多言語対応等、学校図書館、図書館等の読書環境の充実に努めていただくと共に、積極的な取組を進めていただくようお願いいたします。

3.デジタル社会に対応した読書環境の整備
 デジタル社会に対応した読書環境の整備を進める際に当たっては、GIGAスクール構想等の進展やデジタル田園都市国家構想を踏まえ、学校図書館や図書館のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めることが重要です。その際、学校図書館と図書館が連携することや、個々の発達段階や状況等に応じて、紙媒体や電子媒体等を柔軟に選択すること等、積極的な取組をお願いいたします。

4.子どもの視点に立った読書活動の推進
 子どもの最善の利益を実現する観点から、子どもの意見を年齢や発達段階に応じて適切に政策に反映させていくことが求められています。そのため、子どもの読書活動の推進に当たっても、子どもが主体的に読書活動を行えるよう、アンケート等、様々な方法で、子どもの視点に立った読書活動の推進を行うようお願いいたします。

 以上の基本的方針にそった取組を着実に実施するため、都道府県及び市町村においては、子どもの読書活動の推進が家庭、地域、学校等を通じた社会全体で取り組まれるよう、必要な環境及び体制を整備するとともに、法律第9条に基づく子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画の策定を進めていただくようお願いいたします。

 特に、都道府県におかれましては、町村における図書館の設置や計画の策定が十分に進んでいない状況がある場合には、未設置・未策定の市町村に対し、必要な支援、助言等を行っていただくようお願いいたします。

 また、子どもの読書活動の推進に当たり、都道府県及び市町村において、福祉部局等との連携や、学校、図書館、地域の民間団体、民間企業といった関係者との連携、協力に努め、横断的な取組を行い、地域に根ざした子どものための読書環境の醸成に取り組む体制を整備していただくようお願いいたします。

 さらに、学校図書館については、令和4年度から令和8年度までを期間とする第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」の策定に伴う地方財政措置の予算化等を通じ、計画的に整備を進めていただき、学校図書館図書標準の達成及び計画的な図書の更新、学校図書館への新聞の複数紙配備及び司書教諭・学校司書の配置等を推進し、学校図書館の整備充実に努めていただくようお願いいたします。

 なお、国としても、本計画に沿った取組の効果などを検証し、政策に反映するよう努めてまいりますので、実態把握を行う際には御協力をお願いいたします。


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大阪の戦争遺跡。生玉公園地下壕。

2023 年 3 月 26 日 Comments off

大阪の戦争遺跡。生玉公園地下壕。いまはコンクリで固められたが、平成半ばまで路上生活者、ホームレスの方がよく地下壕を出入りしていた。昔は生玉公園のあちらこちらにダンボールハウスがあって、僕もよう覚えてます。

しかし上町台地、下寺町のあいだの「坂道」「崖地」というのは基本的に、そういう路上生活者やホームレスが佇む場であったらしい。

坂道や崖地は人が立ち止まったりしない。佇む場所ではない。そのまま上へ下へと通り過ぎていく。そういう場所だから、そこに寝そべっていても、ちょっと一瞥はされるが、それぐらいで人は去っていく。

戦後、源聖寺坂などには老女が住み着いていて「源聖寺坂のネコババア」といわれて有名であったらしい。いつのまにか忽然といなくなったとか。

上町台地の天王寺七坂は、じつはそういう漂泊の都市流民のエアポケットであったろうと思う。


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紐解けば堺。西高野街道ウォーキング。福田。やまつ辻田さん。

2023 年 3 月 26 日 Comments off

紐解けば堺。西高野街道ウォーキング。福田。やまつ辻田さん。

14年ぶりのやまつ辻田さん。絶品の七味。無双です。脱帽しました。超美味。手品みたいや。香辛料は魔法。


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『大蓮寺ものがたり』が発行されました(PDF、画像一覧)

2023 年 3 月 23 日 Comments off

【大蓮寺ものがたり】去年の夏頃に大蓮寺の秋田光彦前住職から「大蓮寺の歴史、伝説、伝承などをまとめた小冊子を作ってほしい」というご依頼をうけて、約8か月ぐらいかけてコツコツと文献リサーチを積み重ね、纏めたのがこちらのPDFです。

https://drive.google.com/file/d/1aRYSSpLGsRG-fLTMjTOWXRyLF2oRc8-Z

リサーチをしながら出てくる大蓮寺エピソードがあまりに面白すぎて夢中になりました。じつに通好みというか、マニアックな一冊ですが、ぜひとも読んでほしい一冊です。大蓮寺サイトにて無料でPDFで公開されています。ダウンロードしてご笑覧ください。

———————————

【『大蓮寺ものがたり』が発行されました】
このたび、観光家・陸奥賢の執筆による『大蓮寺ものがたり』が発行されました。秋田光彦老僧の「伝説、伝承の類も含めて大蓮寺にまつわる事績、人物、エピソードなどをまとめた小冊子を記念に作成したい」という長年の願いが実現しました。春彼岸法要に来られたお檀家さんにはすでにお配りしましたが、大蓮寺を知っておられる方も、そうでない方もきっと楽しんでいただける内容になっていると思います。大阪の古い歴史を紐解くような出来事から、全く知られなかったような出来事まで、大蓮寺ゆかりの物語が刻まれています。公開いたしますので、どなたさまも下記よりどうぞご一読ください。

https://drive.google.com/file/d/1aRYSSpLGsRG-fLTMjTOWXRyLF2oRc8-Z

↓大蓮寺HPはこちらから

https://www.dairenji.com/?post_type=informations&p=4891


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『大蓮寺ものがたり』が発行されました

2023 年 3 月 23 日 Comments off

【大蓮寺ものがたり】去年の夏頃に大蓮寺の秋田光彦前住職から「大蓮寺の歴史、伝説、伝承などをまとめた小冊子を作ってほしい」というご依頼をうけて、約8か月ぐらいかけてコツコツと文献リサーチを積み重ね、纏めたのがこちらのPDFです。

https://drive.google.com/file/d/1aRYSSpLGsRG-fLTMjTOWXRyLF2oRc8-Z

リサーチをしながら出てくる大蓮寺エピソードがあまりに面白すぎて夢中になりました。じつに通好みというか、マニアックな一冊ですが、ぜひとも読んでほしい一冊です。大蓮寺サイトにて無料でPDFで公開されています。ダウンロードしてご笑覧ください。

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【『大蓮寺ものがたり』が発行されました】
このたび、観光家・陸奥賢の執筆による『大蓮寺ものがたり』が発行されました。秋田光彦老僧の「伝説、伝承の類も含めて大蓮寺にまつわる事績、人物、エピソードなどをまとめた小冊子を記念に作成したい」という長年の願いが実現しました。春彼岸法要に来られたお檀家さんにはすでにお配りしましたが、大蓮寺を知っておられる方も、そうでない方もきっと楽しんでいただける内容になっていると思います。大阪の古い歴史を紐解くような出来事から、全く知られなかったような出来事まで、大蓮寺ゆかりの物語が刻まれています。公開いたしますので、どなたさまも下記よりどうぞご一読ください。

https://drive.google.com/file/d/1aRYSSpLGsRG-fLTMjTOWXRyLF2oRc8-Z

↓大蓮寺HPはこちらから

https://www.dairenji.com/?post_type=informations&p=4891


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この長屋と路地なくなります展@空堀

2023 年 3 月 23 日 Comments off

この長屋と路地なくなります展@空堀

もうイベント時間は終了してましたが、梅山くんにメールしたらぜひ寄ってくださいとのことなので、ひとりで最後の客として訪問しました。

長屋は借家ですが、先だって應典院で「家じまい」をテーマにした写真展『キオクノキロク』 (写真家・藤田温さん)が開催されていて、僕も行きましたが、その影響もあって最近、よく「家じまい」について考えます。

団塊の世代(1946〜1949年生まれ)というのは凄い世代で、いろんなデータがありますが、なんと持ち家率が86.2パーセントとか。85パーセント超えでっせ?考えられないというか、信じられない。うちの父親(1942年生まれ)は団塊の世代より前の世代で団地住まい(借家住まい)でしたが、じつは珍しいパターンなんかもしれません。

たぶん日本の歴史上、これだけ「家」というのが建てられた時代はないし、空前絶後の規模でしょう。借家住まいの方が少ない世代。

江戸時代の大坂なんかは借家住まいだらけでした。家持ちになると税金を払わないといけないので、みんな嫌がった。そこそこの金持ちでも家は持たない。奉行所が「頼むから家持ちになって税金払て」とお触れ書きで何度も何度も依頼してるぐらい。それぐらい家持ちは珍しく、借家住まいだらけだった。

都市というのは基本的に流民であって、だから借家住まいというのがスタンダード。また昔の大坂は水害、天災も酷かった。地震、津波、高潮、洪水、台風など、なにかあると水が溢れて家が流される。鍋釜の家財道具なんかもどっかに流されていく。しかし流されても大丈夫。またどっかから流されてくるので、それをありがたく拝領して流用するわけですw 俗にいう「風呂屋のゲタ理論」ですな。

だからそこそこのモノを買う。一級品なんか買わない。甲乙丙の乙。甲はもったいない。流されたらえらいこっちゃですがな。丙は使えない。安物買いの銭失い。そこそこの乙がよろしい。乙な生活。都市流民の本道はそこです。都市民よ、乙であれかし。

乙な生活をするには、借家住まいでいいし、そこそこの長屋でよろしい。それは都市流民の知恵です。梅山くんはその実践者で、次も寺田町の長屋に住むとか。素晴らしいw

僕も昔はそこそこの長屋に住んだこともありますが、大体、長屋住まいの妙というのはネズミとの戦いですなw ネズミというのは実に聡い生き物で、自分の生活の安全圏、縄張りを確保するためにフンをする。

最初は部屋の隅っこにフンを落としていく。それを掃除するのを忘れると、次は、もうちょっと部屋に進出してきてフンを落としていく。慌ててフンを掃除すると、また最初の隅っこにフンをします。マーキングやり直しです。

ところがフンの掃除を忘れたり、見落としたりしていると、フンがどんどん部屋に進出して、最後は部屋のど真ん中のちゃぶ台の上でフンを落としていきます。発見した時は叫びますよ。ギャー!です。慌てて大掃除して、ネズミは、また部屋の隅っこからスタートです。それを延々と繰り返すのが長屋暮らしの嗜みですw

こういうネズミ問題は猫を飼うとあっというまに解決しますが、猫は猫で、どっかからヘンな虫を狩ってきて、バラバラに解体して、玄関先に並べたりしますから。これは狩猟の腕前、技術を誇っていたり、「君も食べてええよ」っていう猫なりの親愛の表現らしいんですが、残酷残虐すぎて、あれはあれで家に帰ってきた時のトラウマです。ギャー!です。

梅山くんが住んでいた築100年超えの長屋は潰されて、おそらく何の変哲もないマンションになるとか。この一角は珍しく長屋が連なっていて。わかっている不動産屋さんなら長屋全体をリノベして、長く活用しようとするかもしれないんですが。非常に残念なことです。


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江戸時代の大阪七墓巡りは何度も禁令が出ている。幕末は毎年、出ている。毎年、でても、やめなかった。

2023 年 3 月 18 日 Comments off

江戸時代の大阪七墓巡りは何度も禁令が出ている。幕末は毎年、出ている。毎年、でても、やめなかった。

七墓巡りに参加する女性は前垂れをかけたらしく、当時のお触書きに「七墓巡りに参加する女性は前垂れをかけるな」というのがある。じつは前垂れは遊女のサインであるから。そういう女性が多く出た。

前垂れは大体、赤色で、だから「赤前垂れ」とか「赤手拭」とかいう。大阪・桜川に「赤手拭稲荷」というお宮さんがあるが、あれはそういう遊女たちの信仰を集めたお宮さん。お参りに行くといまも新町講と刻まれた玉垣などが、ちゃんとあります。

なぜ前垂れをかけて歩くか?といえば、七墓巡りに参加して「色情のつみ」を重ねると「梅毒が抜ける」という民間信仰のようなものがあったから。

だから性病に悩む若者、女性たちが、性病を治すために、七墓巡りに参加した。交われば治るどころか、余計に性病は広まる。そういう知識が発達していない時代のことだからしょうがないが、なかなか凄い状況ではある。


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『まわしよみ神保町』創刊号を発行!w

2023 年 3 月 17 日 Comments off

【東京都】千代田区。神保町。PARAにて。5日間のリサーチであちらこちらからフリーペーパーやらチラシやらパンフレットやらを入手してきたので、それらを回し読んで、気になる情報、記事を切ったり貼ったりして『まわしよみ神保町』創刊号を発行!w

まわしよみ神保町を作るつもりなど、まるでなかったんですが、なんとなくまわしよみ新聞の手法でまち編集してみました。やってみるとまちリサーチの振り返りにめちゃくちゃいい。まわしよみ新聞、万能ですなw

PARA4階に貼ってます。観たい人はPARAにぜひw


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江戸入府

2023 年 3 月 17 日 Comments off

一所懸命の戦国時代。自分の一所=領地を増やそうとして隣の領地に攻めたり攻められたりというのを繰り返していたのが戦国時代。勝った方が負けた方の領地を手に入れていくという非常にわかりやすい陣取りゲーム。

それに対して秀吉が北条征伐、小田原攻めで手に入れた関東を家康が治める…というのが江戸入府。自分で戦って、相手を打ち負かして手に入れた領地ならば話はわかりやすいが、北条を倒したのはあくまでも秀吉。家康ではない。

長く住み慣れた東海150万石から秀吉の鶴の一声でいきなり関東250万石へ。戦国史上初にして最大、それ以降もこれほどの規模の領地替え(お引越し)というのは日本史上にないでしょう。これはなかなか特異で特殊な事情です。こうやって作られた大都市というのは他にあまりない。

また家康は北条とは長く小競り合いを続けていたから、北条の領民からすると元々、敵であった家康が秀吉の命令で偉そうにやってきて関東の領地を経営するなんていうのは「なんだてめこのやろばろちくしょ」という一触即発で、なんかあれば即揉め事を起こしてやろうという不穏な空気も多分にあったろうと思う。

家康からすると、領地替えの秀吉の鶴の一声はとんでもない青天の霹靂の嫌がらせであるが、もしこれで関東の民と揉め事を起こしたりすれば、突然これまた秀吉の鶴の一声で「経営者失格」の烙印を押されて「関東剥奪」という最悪の事態だってあり得る。絶対に失敗できない崖っぷちの領地経営、都市設計、まちづくりだった。

家康が本拠地として武士政権の古都である鎌倉や北条の本拠地の小田原ではなくて、あまり人のいない江戸を選んだのも当然といえば当然で、先住民が多ければ多いほど揉め事、トラブルの発生率が高くなる。なるべく人が少ない、新興の土地を選択しておく方が領地経営として安パイという判断をしたと思われる。

江戸に入った家康がまずやったことのひとつは、岸井さんの話によると、あちらこちらで鷹狩をしたとか。要は「ご挨拶回り」で、江戸の民にご挨拶して、交流して、信頼を勝ち得ないと何も出来ないと懐柔策を行ったということだろう。

また神田山を切り崩して江戸湾(日比谷)を改修して、江戸漁民のための土地を造成したり、大坂の佃・大和田(佃島はそこから生まれた。大和田の漁民の方が多かったと大和田の人は今もいう。佃島やない!大和田島や!というわけですw)の漁民を連れてきて上方最新の漁法を伝授したりもしている。家康の涙ぐましい努力というか、もう至れり尽くせりという感じである。

これはしかしそれもそのはずで、前門の虎・後門の狼ではないが、前門に北条の民がいて、後門に秀吉の鶴の一声があるから、家康としては非常にストレスフルで緊張感のある江戸の都市計画、まちづくりであったろう。

江戸が螺旋状の「の」とか「@」みたいな防御最優先の城構造=都市構造になるのは当然で、これは明らかに対秀吉。対豊臣政権。いつ、どんな失態をでっち上げられ、秀吉の鶴の一声で北条攻め再現の徳川攻め、小田原攻めの再現の江戸攻めがあるかわからないので、リスクマネージメント、危機管理として江戸城の24時間年中無休の戦闘体制状態は解除できない。

秀吉の大坂は、その都市構造、まちづくりをみるとわかるが、基本、船場、島之内、上町も碁盤目状に整備していて、さすが天下人の都市。「攻められる」ということをそれほど意識していない。少なくとも家康の江戸ほどの緊張感はない。

僕なんかは江戸、東京を歩くたびに、道が曲がりくねってるたびに、家康の恐怖心、猜疑心のようなものを感じる。その用意周到さと巧緻さにも驚く。大阪のまっすぐな筋や通りを歩いていると天下人・秀吉の明朗快活さと、その愚昧さに気づくw

これはそのまま住民の、東京人、大阪人の基本性質のようなものになっている気もする。環境こそが人間を作るから。都市の構造は、そこに住む都市民のパーソナリティにも知らず知らず影響を及ぼしていることだろう。

また神保町は神田山(湯島聖堂、神田明神)、将門塚に挟まれていて、これは家康の江戸統治システムのアメとムチなのでは?という直観が今回のリサーチで働いたのだが、これはもうちょっと考察が欲しい。九段(靖国神社)と神田の高低差、ギャップも気になっているが全くリサーチできなかった。

都市のリサーチ、逍遥に終わりはない。謎は増えていくばかり…。

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■PARA:陸奥賢・岸井大輔と5日でどこまでリサーチできるかな

https://paratheater.com/4881b04a31154cc7839591d20e814eb4

■PARA:共有をつくるには?

https://paratheater.com/65cecbf53e2a49b09c43b4321d5f4179

■PARA

https://paratheater.com/


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九段下の寺島文庫カフェ

2023 年 3 月 17 日 Comments off

鍋島 裕俊親分にいわれていってきました!九段下の寺島文庫カフェ。

https://www.terashima-bunko.com/bunko-cafe/concept.html

青汁オレンジを飲むw


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