くいだおれ倒れる!

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「くいだおれ」さんが閉店するとか。新聞、テレビなどの各種メディアにもニュースとして流れましたが、さすがにこのニュースはぼくも驚きました。いろいろと惜しむ声があるそうですがこれも時代の流れでしょうか。

「食い倒れ」という言葉の語源は、もともとは「杭倒れ」であることをご存知でしょうか?江戸時代の大坂は「八百八橋」と呼ばれるほど、あちこちの川に橋が架かっていたのですが橋には「杭」がつきもの。こうした橋の杭は年数が経つと川の水に押し流されたりして倒れるわけですが、その模様が「杭倒れ」と呼ばれたようです。

また大坂の橋のほとんどは町橋(民間人が建てた橋)であったため、杭の修繕費用はすべて町民が支払っておりました。橋の数が多いだけに修繕費用も嵩んで莫大な金額になるわけで、つまり「杭倒れ」には「町商人が倒れるほど杭の修繕費用が嵩む」というような意味合いもあります。

しかし橋を建てることは町のために役立つことで町商人にとっては大変、名誉なことでもありました。財力のある商人でないと橋をかけることができません。「杭倒れ」そうになることは、ある意味、大商人のステータスで、カッコイイことでもあったようです。大坂商人の「町のためにやろう!」という心意気。粋。それが「杭倒れ」という言葉には込められています。

今回の「くいだおれ」さんの閉店は確かにショックでしたが、「くいだおれ」さんがなくなっても、大坂商人の「杭倒れ」の精神、心意気さえあれば大阪はいくらでも再生して、盛り上がるはず。ぼくはそう信じています。


2008年 4月 10日
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