いよいよ明日から
いよいよ明日から「大阪あそ歩’10春」です。
http://www.osaka-asobo.jp/
大阪いうんは、戦災で焼けてもうて、また戦後の高度経済成長のイケイケドンドンの乱開発で、都市景観はボロボロです。奈良、京都の寺社仏閣、神戸の異人館のようなハードは残ってません。残念なことですが。
しかし蓄積された「物語」は、日本最大のキャパシティを誇る都市や思てます。そもそも大阪は、日本有数の歴史都市なんですわ。例えば奈良・平城京(710)、京都・平安京(794)よりも古いのが大阪・難波宮(645)です。歴史が長い。歴史が長いいうことは、物語が豊富いうことです。
実際に、難波宮の時代には、難波宮から南北に「難波大道」いう朱雀大路みたいなんが作られたんですが、いまもそのライン上に「大道町」いうんが残ってたりします。道路は跡形もありません。地名、町名が残ってる。ハードはないけど、ソフトとして語り継がれている。「物語」が伝わっている。
大阪あそ歩は、そういう大阪のまちに眠る物語を体感しよういう遊びなんですな。ハードウェアの観光やおまへん。ソフトウェアの観光。これは、だから、非常に高尚で、知的なゲームです。なによりもイマジネーションが必要です。大阪あそ歩を楽しめるお客さんというんは、だから、非常に知的レベルが高い(笑)
でも大阪人は、もともと「形のないもん」を扱うんがうまいんですわ。大阪人が得意なもんはなんや?いうたら金融でっしゃろ?味覚でっしゃろ?笑いでっしゃろ?物語もそうです。大阪人にソフトを扱わせたら、そりゃあ、日本でいっちゃん、おもろいですわ。他都市に負けまへん。
大阪あそ歩は、そういう新しい観光です。いっぺん、参加してみてください。おもろいですから。ほまりますよ。ほんまに。