管理教育と自由教育
2010 年 4 月 22 日
デンマークは原則6歳になるまで、子供に読み書きや算数を教えないとか。では一体なにをするのか?「遊び」をするそうです。遊びを通して社会性や集団行動、自由、責任を体感させる。さらに義務教育では試験も通知表もないそうで、高校、大学、専門学校では、入学試験も、入学金も、授業料も一切必要ないとか。さらにさらに仮に高校、大学などの高等学校を卒業しても、まったく「資格」がなく、職業はどれでも自由に選択できるそうです。職業適性というのは、実際に仕事の現場に出て、そこで初めて、合うか、合わないかが問われる。資格がないから、どんな人間でも、あらゆる職業に挑戦できる。ダメな奴はダメ。才能のある人は成功する。非常にシンプル。そんな教育で大丈夫なんやろか?と思いますが、じつは教育指数:0.993で世界一位。世界最高峰の教育大国です。そして自由教育世界1位のデンマークは、また「国民の幸福度」でも世界1位だったりします。自由教育、無試験制度、資格ビジネス、権利ビジネスの撤廃、職業選択の自由、誰でもチャレンジできる機会均等の市民社会が成熟している。要するに「失敗しても何度でもやりなおせる社会」なんです。リスタートができる。どんな人間にも、可能性がある。だから、みんな、幸福なんでしょう。ガチガチの管理教育で縛りつけて、たった一度でも失敗したら「負け組」に転落して、そこから容易に抜け出せない。「失敗が許されない日本」とは大違いです。こんなに過酷で、辛い、人生はないです。今後の日本の教育をどうするか?の答えとして、デンマークの自由教育に、ぼくは可能性を感じています。
カテゴリー: 雑感