直観讀みブックマーカーは、預言です。預言の遊びです。
某県の図書館司書の方から「直観讀みブックマーカーってなんですか?」とメッセージを貰う。なかなかひとことで答えるのは難しい。毎回、いろんな言葉で説明するんですが、あえていうと直観讀みブックマーカーは「預言」です。「予言」ではなくて。
「予言」と「預言」は違うんですな。
例えば、なにか物事が起こっている。それを観察するうちに、ある種のパターンを感知する。AがきてBがきてCだった。いまBまで来ている。では次はこうなるなと予想、予測、予期して言葉にする。ピタリとあたる。これが予言です。要するに統計学といってもええんでしょうな。優秀な占い師はこれをやります。そうやって「すごい!当たってる!」となって売れていきます。
預言は違います。預言者は本人すら意味がわからない。いきなりある言葉がアタマん中に思い浮かぶ。そこはロジックを軽く飛び越える。AがきてBがきて・・・なんて前提条件はまるでなく、唐突に、突然に、想像だにしない状況で、いきなりその言葉が現れる。何者か(時に超越者とかブラフマンとか神とかアラーとか呼ばれたりしますが)の「掲示」であり、だから、その掲示の言葉を「預けられた者」のことをいいます。大体、預言者は可哀想な末路をたどります。「私は単なる羊飼いです」と思っているのに大いなる者の声で「明日、大洪水がやってきて世界は終わるだろう」なんて恐ろしいことを突然、告げられる。預けられる。どうしようもない。どうしろというのか?ぼくは預言者だけにはなりたくないなと常々、思ってます。
「直観讀みブックマーカー」は予言(占い)ではなくて「預言的な遊び」です。やっている、あなたにも意味がわからない。直観讀みブックマーカーを作ったぼくにもわからへん。だれにも意味が、まったく、わからない。そういう言葉を預けられる。首をかしげます。戸惑います。混乱します。しかし、そこにこそ、誰にもたどり着けない何者かの掲示があるのかも知れない。ぼくはよく直観讀みブックマーカーを作って、イミフな言葉がでてきたら、「いまはわからなくても明日わかるかも?明後日わかるかも?3年後にわかるかも?」といいます。これは予言ではなくて、預言ですから。
怖いともいえる。だから面白いともいえます。直観讀みブックマーカーは、預言です。預言の遊びです。
■直観讀みブックマーカー
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