一にも公益事業、二にも公益事業。ただ公益事業に尽くせ
2018 年 3 月 21 日
【東京都】株式会社は資本中心の組織体で、株主から出資を受けて事業を行い、株主に配当として利益を配分する。多数の株を持つ株主が株式会社の運営を左右して「利潤の追求」を目的とする。株主(資産家)が非人間的な労働環境で労働者を酷使するといったようなことも資本中心主義の株式会社だから発生しやすい。
協同組合(信用金庫)は、基本的には「相互扶助」を目的とする。組合員が出資して事業を行い、株主と違って、組合員の出資額の多少があっても組織運営のさいは「1人1票」の権利しか有しない。また株主と労働者といったような乖離もなく、協同組合の出資者は協同組合の利用者であり、運営者でもある。
城南信用金庫は、我が国の信用金庫(コミュニティ・バンク)の走りで、東日本大震災以降は「脱原発宣言」で注目を集め、現在は小泉純一郎元首相なんかも顧問のひとりとか。
こうした協同組合、信用金庫を日本で初めて創設したのが加納久宜子爵で、子爵の遺言は「一にも公益事業、二にも公益事業。ただ公益事業に尽くせ」。
今年の6月刊行予定の「まわしよみ新聞本」の取材で昼間、城南信用金庫さんに話を聞きにいって、いろいろと興味深かったです。なによりも、こうした組織体の新入社員研修で、いま、まわしよみ新聞が使われている。とても名誉なことやと思っております。人のご縁に感謝。
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