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案内板の中で少し気になったのが薩摩焼の案内。これは僕の曽祖父母に関連する。

2022 年 11 月 25 日

鹿児島市。甲突川沿いを歩くと、あちらこちらに歴史案内板がある。NHK大河ドラマの『西郷どん』効果らしい。

近年は川沿いに「維新ふるさと館」というハコモノもできたようで、そこに至る道程に、これでもか!と、どこもかしこも同じような「西郷どん万歳!」「明治維新万歳!」「薩摩藩万歳!」みたいな案内板があるので正直みててイヤになってくるw

史跡案内、石碑とかは、その現場にあるのがいい。あまり縁もゆかりもない川沿いにワンサカと史跡案内板を作られても正直、ピンと来ない。

案内板の中で少し気になったのが薩摩焼の案内。これは僕の曽祖父母に関連する。 

曽祖父・陸奥利宗の妻は薩摩藩士で鉄砲師範役の小山田家の娘ヲカ。このヲカにはタカという姉がいた。さすが鉄砲師範役の一族で「鷹」とか「岡」とかなんとなく鉄砲撃ちに関連がありそうな名前で笑う。

それで、じつは、このタカが嫁いだのが薩摩焼の苗代川窯の陶工の鮫島訓石だった。要するに曽祖父・陸奥利宗の義理の兄です。

この鮫島訓石は有名な沈壽官一族(白薩摩系)と並ぶほどの薩摩焼の名手だったそうで、とくに黒薩摩の評価がいまでも高いとか。

また訓石の作品は大阪・新世界で開かれた第5回内国勧業博覧会(1903)に出品されていて「古銅紋彫刻花瓶」などが記録にある。当時の代金は300円。現在の価値でいえば約600万円ぐらい。逸品ですな。

苗代川陶工は秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた朝鮮陶工の一族。司馬遼太郎の『故郷忘じがたく候』の舞台でも有名です。

いまも苗代川には鮫島佐太郎窯(鮫島訓石の弟子筋)が現役で活動しているとか。いっぺん現地に行ってみたいんですが…。今回は行けなかった。市内を歩き回っただけで終了でした。


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