十三名物といえば喜八洲のみたらしだんご
十三まち歩き!降水確率90%でしたが、雨にあわず。我ながら晴れ男ですなあ。
十三名物といえば喜八洲のみたらしだんご。このみたらしは「コゲ」があるのが特徴で、買うときは「コゲの量」を聞かれる。希望があれば「コゲを増やしてくれ」というような要望が成立する。なかなか他のみたらしだんごではそんな注文は聞かれない。
十三は中津川沿いで渡しがあり、その渡しを待つ間に茶店ができて、そこの名物が「焼餅」であった。喜八洲のみたらしだんごは、その十三焼餅の伝統を継承するもので、実は「焼餅+みたらし」で構成されている。要するに「みたらし焼餅」というのか正解で、単なる団子ではない。
焼餅はコゲがあり、苦い。この苦味を中和するものとして、甘いみたらしが掛けられた。甘いものと、苦いもののコラボレーション。「あまにが」というのが、喜八洲の発明であり、妙味であった。
大阪人というのは、ただ甘いだけのものや、ただ辛いだけのものは、愛さない。甘さと辛さの絶妙のブランド、ハーモニー、調和を愛する。「あまから(甘辛)」というのが大阪人好みで、大阪グルメはココを踏まえないと真髄がわからない。
有名な夫婦善哉(ぜんざい)も、ぜんざいのお椀が二つあることに注目されるが、じつは、そのあいだにある「塩昆布」こそが、夫婦善哉の肝であり、核といえる。
最初にぜんざいのお椀をひとつ食べる。「あまさ」を楽しむ。そのあとに、真ん中の塩昆布を食べて、その「しょっぱさ」を堪能する。さらにまた二つ目のぜんざいを食べることで、さらに「あまさ」を楽しもうという仕掛けになっている。「甘→塩→甘」というジェットコースターのような味の変化球が、大阪人にウケた。
大阪グルメは深い。人生は「あまから」の連続であることを知ってますからな。大阪人は。グルメまで屈折してますねんw