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鹿児島。桜島ビジターセンター

2024 年 1 月 27 日

鹿児島。桜島。桜島ビジターセンター。フェリー乗り場を降りて、すぐ近くにあるのがこちらの施設。桜島の歴史、生活、観光、防災などが学べる。小さいながらも良くできている。

度肝を抜かれたのが大正の大噴火の古写真。例えとしては不謹慎かもしれないが広島、長崎の原爆を思い出した。鹿児島、桜島はこんな大噴火がいつ起こるかわからないというのだから恐ろしい。

恐ろしいが、しかし、だからでこその恵みもあるというのが自然の妙で。桜島は溶岩、火山灰で形成されているので土壌が特殊で、なかなか他の地域には見られないものであるとか。名物が日本最大の大根という桜島ダイコンや日本で最も小さいという桜島小みかん。ダイコンは大きく、みかんは小さくなるらしい。

ビジターセンターで流される動画では桜島の農家も取材、インタビューされていて活火山は怖いし大変だが、だからでこその農作物ができて、それが誇りであると語っていた。じつは桜島は縄文時代から人が住んでいた形跡があるらしく火山は脅威だが人間という奴もなかなか驚異な生物であろう。

また火山灰対策として鹿児島、桜島では「克灰袋」というのが常備されている。みんなで火山灰を集めて回収する。それらは陶芸や魚の灰干し、シラスを使ったガラス製品や化粧品、溶岩の焼肉プレートなどに使われるらしい。

火山灰の再利用。リサイクル。活火山すら使いこなしてくれようという気概。その知恵と工夫。感服です。


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