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2024 年 6 月 9 日 のアーカイブ

道頓堀のたこ焼き

2024 年 6 月 9 日 Comments off

道頓堀のたこ焼き。「一皿100円」やのうて「1個100円」。もはや大阪人は道頓堀でたこ焼きは買いません。食いません。完全に観光客の食べもの。海外からのインバウンドのお客さんが「安い!うまい!」というて買って食べる。

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昔、僕がこどもの頃、大阪市営地下鉄の新金岡駅を地上に出ると、すぐ目の前にたこ焼きを売る屋台の軽バンがよく止まってました。

販売しているのはオバチャンで、軽バンの後部を改造して、そこにたこ焼き器を置いていた。一皿7個100円で、地下鉄の利用客をアテにしていたのだろう。しかし、たまにオトンやオカンが気まぐれで買ってくれる時もあり、嬉しかった。

ある時、うちのオカンがオバチャンと話し込むことがあって、オバチャンの身の上話になり、聞くとオバチャンは早くに夫を亡くしてシングルマザーとなり、こどもを育てるために、たこ焼きの屋台を始めたということだった。

うちのオカンはその話を聞きながら、いきなりもらい泣きし始めて(オカンはすぐもらい泣きする)恥ずかしかったが、普段、何気なく食べていたたこ焼きにそんな物語があるのか…と幼心にも刻まれて、忘れられない。

このたこ焼きが僕のたこ焼きの味の基準であり、値段の基準です。そんな美味しいたこ焼きでもなかったんですw 普通の味ですわ。でも、あれが大阪の味やないかと思う。


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時の記念日

2024 年 6 月 9 日 Comments off

本日は北大江まち歩き。釣鐘町にいったら今日は「時の記念日」ということで釣鐘を鳴らし放題でした。

寛永11年(1634)に将軍・徳川家光が上洛後に大坂城に入った。大坂三郷の惣年寄などが酒樽や鰹節を献じて祝賀したところ、家光から大坂町中の地子銀(要するに固定資産税)の永代赦免が命じられた。

大坂は夏の陣で焼け野原になり、その戦後復興の最中であったので幕府から減税されたわけです。まあ、増税して復興予算、支援金、助成金といいつつ癒着企業や身内の団体に金を配るより、最初っから全体にお金が行き渡るように減税する方がすこぶる効果的ですわな。

巨額の地子銀を永代免除された大坂郷民は後世、子孫まで、その幕府の恩恵を伝えるために釣鐘を作って町中に時を知らせることにした。

実際に江戸時代、船場商人はこの鐘の音を聞いて日々の生活を送りました。朝の鐘を聞いたら生駒山から登る朝日を拝みながら南無妙法蓮華経を唱え、夕方の鐘の音を聞いたら大阪湾に沈む夕陽を拝みながら南無阿弥陀仏と合掌したとか。

お金儲けは神仏頼み。「朝題目夕念仏」の都市が大坂・船場で、そのリズムを刻んだのが、この釣鐘です。


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まちづくりは歩くことから始まる

2024 年 6 月 9 日 Comments off

いわきにいって驚いたのが圧倒的に車社会であること。実際に車依存率は中核市の中では日本一の高さを誇ります。

車で移動していたら、時速30キロや時速60キロなんて移動手段の感覚では、まちのことなんて、地域のことなんて見えてきません。わかりません。まちや地域のことが見えてないから、自然と、まちや地域への興味関心も薄れていくし、知らないし、まちづくりをやろうにも「地に足がつかない」話ばっかりがワンサカ出てくる。空回りしてしまう。

まちづくりは歩くことから始まる。だからまちは「歩ける」ことが重要で。いわきでは平の商店街のみなさんが旗振り役をやって平の中心市街地(元・城下町)でウォーカブルな都市環境を再構築しようと「たいらほこみち(いわき駅前公園化計画)」活動をやってます。素晴らしい。

https://www.facebook.com/tairahokomichi

いわき時空散走もツアー実施の時は、自転車という手段を用いてますが、実際は徒歩でもいける範囲(約10キロ以内)でマップを作成し、ツアーを構築、実施しています。

そもそも時空散走マップを作るさいに、まず現地、現場をじっくり丁寧に歩いてますから。リサーチは常に歩きが基本です。歩かないとまちはわからない。地域が見えてこない。音や匂いや風や色や光や息吹が感じられない。

いわき時空散走は車社会偏重を是正して、自分たちで歩いて楽しんだり、自転車で巡って遊ぶことができる、ヒューマンスケールなまちを取り戻そう!という社会変革であります。ちょっと大袈裟ですがw

#いわき時空散走
#たいらほこみち


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