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猪名川

2024 年 12 月 3 日

池田郷まち歩き。画像は猪名川。

猪名川(いながわ)はかつてはチョナガワといわれた説がある。チョナ(チョウナ、チョンナ)は古代の朝鮮語だそうで「手斧」の意味とか。

猪名川は神崎川と繋がり、やがて大阪湾に通じる。そのルートを遡上して大陸、朝鮮半島の渡来人たちがやってきた。彼らはチョナ=手斧を使うことに長けた特殊技能民で能勢や妙見の山々に入り、木材などを伐採していたのではないか?と思われる。

猪名川を遡ると摂津国多田庄に至る。いまも能勢電鉄に多田駅というのがあるが、ここが多田源氏の本拠地、発祥地でもある。清和源氏の本流となる源満仲(多田満仲)を祖とする軍事貴族である。

とくに満中の子の源頼信は河内源氏の祖となり、この系統からは八幡太郎義家、頼朝、義経の鎌倉将軍家、足利将軍家、徳川将軍家が誕生している。日本史上最大の名門武家集団として長く全国に覇を唱え、君臨した。

以下は僕の適当、気儘、無責任な妄想であるが、じつはチョナ(手斧)の渡来人たちが能勢の土地に溶け込んで土着化して、やがて武器の扱いに長けた武装集団となり、それが多田満中の配下となって多田源氏の軍事集団を形成したのではないか?と思ったりしている。

猪名川は今現在でも大阪府と兵庫県と県境となっているが地政学的にも大変重要な川であった。また多田には銀山、銅山なんかもあり、ここを抑えないと摂津国は治められません。

ほんまに、いろいろオモロイんですわ。猪名川流域。猪名川文化圏。もっともっと注目されていい。

あ。以下は蛇足のまち話。昔、池田郷にはたくさん賭場があったとか。警察が賭場の現場に踏み込む。すると賭場の関係者や客はみんな一目散に猪名川に逃げて川向こう(西側)の川西市側に入った。すると川西は兵庫県なんで兵庫県警の管轄。大阪府警は手が出せない。猪名川の池田郷側から地団駄踏んで悔しがったとか。そうやって池田郷の賭場は大いに発展、繁盛したらしいw


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