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2025 年 6 月 26 日 のアーカイブ

■いわき時空散走:「時空散走憲章」大公開!

2025 年 6 月 26 日 Comments off

自分がもし仮に海外旅行するとして同じ国、同じ都市に何度も行くか?というと、おそらく、そうではない。「この前はパリにいったから今度はロンドンにいってみよう!ベルリンにいってみよう!」と別の国、別の都市に行こうと考える。海外からの観光客、インバウンド客というのは、だから結局、ほとんど「一過性の客」でしょう。

コミュニティ・ツーリズムは「地産地消の観光」であり、「内需の観光」です。そのまち、地域、集落、コミュニティに住んでいる人と一緒に巡る。いわき時空散走はいわきの人たちと一緒に自転車でまちを巡っている。

同じコミュニティや隣接したコミュニティに所属している人たちと一緒にまちを巡るもんだから、一度、お知り合いになると、そこから長く関係性が続きやすい。なんせ「近い」ですから。なんかあったらすぐ行ける。リピーターにもなりやすい。

また、いわき時空散走はガイドがいません。サポーターという名の対話のファシリテーターがいて、みんなで、まちの思い出話などを語り合う。ガイドからの一方通行のモノフォニック(一声的)な場ではなくて、みんなで双方向に話をするポリフォニック(多声的)な場となる。

だから、知人になりやすい。友人になりやすい。その関係が深まると、中には、なにか一緒に活動、プロジェクトをやる仲間になったりする。

コミュニティ内に知人、友人を作ろう、仲間を増やしていこうというのが、コミュニティ・ツーリズムをやる意義であり、効果のひとつです。

僕が思うに、一過性のツアー参加者が増えても、ただただ、まちを消費するだけの訪問者を増やしてもしょうがない。あまり意味がない。むしろ、まちが大量の一過性の客に消費され、荒らされ、疲弊、疲労、混乱していくことすら起こりかねない。オーバーツーリズムの問題というのは、そういう「一過性の客」ばかりが増殖し、コントロール不能となったことで発生します。

それよりも、一緒になって、まちに生きる知人、友人、まちのために活動する仲間を作ろう、共にまちを楽しもう…というのがコミュニティ・ツーリズムであり、いわき時空散走です。

ありがたいことに、いわき時空散走はどんどんとサポーターが増え、マップが増え、ツアー参加者が増え、着実に、確実に、知人、友人、仲間、同志のネットワークが広がっているし、深まっているし、盛り上がっていってます。ほんまに嬉しいことです。

また、宮崎県えびの市でもいろんな方とのご縁があって、えびの時空散走の取り組みが始まってます。

時空散走は、自分であれやこれやと考えて、いろいろとプランして、スタートしたんですが「あれ?これ?結構、いろんな地方で使えるし、地方のまちづくりに非常に重要なインフラで、必要ちゃう?」と思ったんですよねぇ。汎用性が高いし。

なので、今回「時空散走憲章」という形で、いわき時空散走サイトでも公開してみました。コミュニティ・サイクル・ツーリズムの理念、思想、哲学、概要、方法論が伝わって、いろんな地方なりの時空散走が始まってくれたらうれしい。始まってほしいなぁと考えています。

■いわき時空散走:「時空散走憲章」大公開!

https://jiku-sanso.jp/report/2025/06/23/978/


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