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大阪でのまち歩きは、もはや僕なりのレジスタンス、引かれ者の小唄、滅びの美学であります

2025 年 10 月 5 日

ずっともうかれこれ18年ぐらい僕は大阪で「大阪の人が大阪のまちを歩く、楽しむ、遊ぶまち歩き、地産地消の観光、内需の観光、コミュニティ・ツーリズムをやりましょう!」といって実際に実践もしてきましたが、維新政治でコミュニティ・ツーリズムのプロジェクト(大阪あそ歩は観光庁長官表彰も受賞して、大阪は日本でも有数のコミュニティ・ツーリズムの都市になる可能性はあったのに…)は予算ゼロになって僕はめでたく卒業(失職だけどw)になったし、その後、大阪市政は完全にインバウンド観光に振り切ってカジノ万博を開催して、もうまちなか、道頓堀なんかにはほんまに日本人がいない。歩いていない。インバウンド客だらけで道頓堀はジェントリフィケーションの問題がおこり(松竹座閉館もその流れやないですかね?)、オーバーツーリズム、観光公害の実態や危険性にようやく少し気づき始めて「あれ?これ?まずくない?」というのが一般の方々にも周知、認知されるようになってきた…かな?まだ、この外資依存、外需頼みの路線、続けますか?日本の内需やら地産地消を成長、促進させる方向に社会を、経済を、産業を転換しませんか?

まあ、僕は、愚直に、実直に、淡々と、大阪で、まち歩きし続けますよ。大阪でのまち歩きは、もはや僕なりのレジスタンス、引かれ者の小唄、滅びの美学であります。

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インバウンド政策に市民の怒り「自国民は置き去り」「効果感じられず」 経済専門家が「観光立国は無理」とする決定的理由(AERA DIGITAL)

https://news.yahoo.co.jp/articles/6e257f40b8bb2d3a17422f0e997cc5dbd8a1bc63


https://news.yahoo.co.jp/articles/6e257f40b8bb2d3a17422f0e997cc5dbd8a1bc63

■「観光立国」は成り立たず

経済のプロはどう見ているのか。作家で社会的金融教育家の田内学さんはこう指摘する。

「経済の視点から見て、観光立国は成り立ちません」

なぜなのか。そのボトルネックは「人手不足」だという。

背景から見ていこう。日本は衣食住に欠くことのできない資源の多くを輸入に頼っている。エネルギー自給率は15.3%(2023年度)。食料自給率(カロリーベース)も38%(同)にすぎない。

「外国からエネルギーや食料を購入するためには外貨が必要です。では、どうやって外貨を稼ぐのか」(田内さん)

■観光産業には「労働力」が必要

現在、日本は資源エネルギーの輸入にかかる約24兆円の大半を、自動車の輸出(約20兆円)で賄っている。一方、家電メーカーは衰退し、稼ぎ頭だった家電や電子機器の輸出は世界でシェア争いに敗れ、低迷している。

さらに少子化が進み、どの業界も慢性的な人手不足だ。できるだけ少ない人数で、効率よく外貨を獲得する必要があるが、観光産業は労働集約型で、人間の労働力を多く必要とする。

「観光産業が大きくなれば、さらに人的リソースが必要になり、人手不足がさらに深刻化します。すでに観光産業に人材を吸収されて、観光地では介護などの分野でサービスが受けられないことが起きています。別の方法で外貨を稼がないと生活基盤が支えられなくなる」(同)

■日本経済は成長するどころかしぼむ

日本は資源エネルギーだけでなく、デジタルサービスも海外から購入し、貿易サービス収支は慢性的な赤字になっている。

「人手が足りない中で、外貨を効率よく稼ぐには先端技術に力を入れる必要がある。もちろん観光産業での外貨獲得も必要だが、それで“立国”するのは無理がある。日本経済は成長するどころか、しぼんでしまうでしょう」(同)

状況は厳しい。いま、世界を席巻するのは、グーグルやアマゾンのようなプラットフォーム企業で、少ない人数で多額の外貨を得るビジネスモデルの典型だ。

「寡占状態のプラットフォームビジネスにこれから打って出て、収益を上げるのは困難でしょう。だからといって『観光立国』という戦略は根本的に間違っている」(同)

■人手不足の実感が政治家に希薄

なぜ、日本は観光立国に突き進もうとしているのか。

「数十年も前の人が余っていた時代に慣れてしまい、『人手不足』の時代にいるという実感が政治家にはないのでしょう。かつての前提条件で思考する人は、専門家も含めて少なくないと感じています」(同)

田内さんはこう総括する。

「観光立国で、確かに一部の産業に『光』はあるとはいえます。それ以上に『影』が濃いのです」

国民は「観光立国」が落とす深い影を、肌身で実感している。


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