4月から「電話占い陸奥」ではなくて、西成・釜ヶ崎の「ひと花センター」で「まち歩き(散歩の会)」の講師をやることになりました。
「ひと花プロジェクト」は2013年7月からスタートした釜ヶ崎地の単身高齢で生活保護受給者の社会参加プログラムを行う事業(事業主管:西成区保健福祉課)です。「釜のおっちゃんたち」といえば毎月支払われる生活保護をもらった瞬間からお酒やらギャンブルやらに使い果たす…というような誤ったイメージがありまして、これはテレビの偏向報道の影響が大きいのですが(極々一部の人間の行いだけを切り取ってセンセーショナルに報道して、恰もそれが全体の状況であると見せるのがテレビの常套手段。はっきりいいますが大部分の釜のおっちゃんたちは、気前のいい、優しい、オモロイおっちゃんたちです)そういったマイナスイメージを払拭するために、色んな地域活動、社会活動に参加してもらおうというもんです。
実際におっちゃんらがやっていることとしては、まちや公園、道路の清掃活動やら祭の手伝い、アーテイストと一緒にやる表現プログラム(作品作り、ワークショップなど)、農作業などなど。生活保護を渡してハイ終わり!ではなくて、仲間作り、関係性作りをやっていく。なんでこういうことを今までやってこなかったのか?不思議でしょうがないですが、遅ればせながらですが、こういう事業が始まったのはええことや思います。
また日本の高度経済成長を現場で支えてきたという人たちですから、兎に角、バイタリティがあって知的好奇心も旺盛。このあいだ初めて「まち歩き」をしましたが、大阪の昔話、思い出話に花が咲いて、ほんまに、おもろかったですな。貴重なまちネタが聴けて、ぼくの方が勉強させてもらってますww ありがたいお仕事です。感謝。
■千里ニュータウン情報館平成26年度春季企画展
千里ニュータウン内で発行された新聞「千里タイムズ」「千里」「ニュータウン新聞」の3紙を中心に、千里ニュータウンで起こった様々な事件やエピソードを取り上げ、まちづくりの歴史を振り返ります。
★まわしよみ新聞
【場所:千里ニュータウンプラザ2階エントランス】(ラコルタとの共同事業)
昭和45年(1970年)頃の千里ニュータウンの新聞をまわしよみして、壁新聞を作ります。
日時:5月23日(金)午後1時30 分~3時30 分
申込不要。参加費無料。先着 20 名。
3/25に福岡県小郡市の「ひまわり館東野(東野校区公民館)」さんにて「まわしよみ新聞」が実施されたようです。「ひまわり館東野(東野校区公民館)」さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございます~!^^
以下はひまわり館東野さんの「まわしよみ新聞」記事より。
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■ひまわり館東野「まわしよみ新聞」
http://azumano-k-kominkan.ogori.net/index.php?cID=201
3月25日(火)に、「まわしよみ新聞」講座を開催しました。「まわしよみ新聞」は、各自が持ち寄った新聞をまわし読み、それぞれが気になった記事を切り抜き、その記事について語ります。最後にみんなで編集して自分たちの新聞を作ります。みんなで作ることで会話が生まれ、交流も深まります。東京や福岡市では、朝、仕事に行く前に喫茶店などに集まり、「まわしよみ新聞」をするというのが大人気なんだそうです。この日は、4月から中学1年生になる男の子と女の子が参加してくれました。二人とも、身近な事柄から国際的な問題まで興味のある記事を切り抜いて、どうしてそれを選んだのか等しっかりした考えを披露してくれました。最後にみんなで切り抜いた記事を大きな紙に貼り、「ひまわり館新聞」を作り上げました。※この新聞は入口ロビーの掲示板に貼っていますので、ぜひご覧ください。
4月からのスケジュールです。色々とやっております。ご興味ある方は、ぜひともご参加してください^^ よろしくお願いしますm(_ _)m
■4/2(水)14時より「まちライブラリー@大阪府立大学」にて「直観讀みブックマーカー」を作ろう!
http://www.facebook.com/events/1415111245399286/
■4/18(金)スタンダードブックストアにて直観讀みブックマーカーの会
(詳細未定。決定次第報告します)
■4/23(水)19時より應典院にて「仏教×当事者研究」読書会『べてるの家の「当事者研究」』
https://www.facebook.com/events/1459100770990369/
■4/24(木)19時より阿波座にて「DECO まわしよみ新聞編集長養成講座」開催
https://www.facebook.com/events/554968387951001/
■4/27(日)午後2時より「第19回クリエイティブ・ツーリズム大阪~新世界編 part2~」開催します!
https://www.facebook.com/events/534811926633651
■4/27(日)19時よりさばのゆ大学presents本との新しい出会い「直観讀みブックマーカーをつくろう!」
https://www.facebook.com/events/230952167094646/
■5/14(水)19時より「まちライブラリー@大阪府立大学」にて「直観讀みブックマーカー」を作ろう!
http://www.facebook.com/events/427800347366055/
■5/22(木)19時より阿波座にて「DECO まわしよみ新聞編集長養成講座」開催
https://www.facebook.com/events/610807715661034/
■6/6(金)19時より「まちライブラリー@大阪府立大学」にて「直観讀みブックマーカー」を作ろう!
http://www.facebook.com/events/627829970613357/
■6/26(木)19時より阿波座にて「DECO まわしよみ新聞編集長養成講座」開催
https://www.facebook.com/events/558490874259130/
宮本常一を読んでいたら面白いものを発見しました。コモンズの話。
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「村に食うことに困り、租税もおさめることができないというものがあると、その山に入らせて百姓をさせ、一人前にたちなおるようにさせました。これを「ヤマアガリ」といっております。共有山へは、西日本では、どんなに貧しいものでも、身分の低いものでも行くことができたのですが、東の方では、被官とか水のみといわれる身分の低い百姓は権利がなくて、御館や本百姓のゆるしがないと行けないところが多かったのです。」
『宮本常一著作集7 ふるさとの生活、日本の村』(未来社)
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コミュニティ(村)の人間に何か問題が発生して破産しそうになると、まず村に持っている土地を売り払う。それで村から追放するのではなくて、コモンズ(入会山・共有山)に入らせる。そこで数年、生活すると、村のツキアイがないから出費がまずなくなる。山菜採りや、田畑の収入も全部自分のものにできるから、借金を徐々に返済することができる。中には財を成す人間がでてくるほどだったという。そうやって借金返済が終われば、また村に帰ってくることができた。西日本の共有山は「どんなに貧しいものでも、身分の低いものでも行くことができた」というからスゴイですな。東の方は、やっぱりコモンズですら権力が握っている。いやな土地ですw
コミュニティから零れ落ちるものが必ず出てくる。そこをどうやって救済するべきか?コミュニティの落伍者のセーフティネットとしても、コモンズは必要となってくる。コミュニティとコモンズの補完によって、社会は潤滑に回っていく。近代の悲劇は、まさしくコモンズ=入会地、共有地を「国有」か「私有」にしたことです。
要するに「ヤマアガリ」のようなことがないとしんどい。これから、ますます、日本は貧しくなるわけで、「ヤマアガリ」をどうやって確保するか?が問われてきます。つまり「社会のレジリエンス(resilience)=復元力」です。失敗しても立ち直れる場。やり直せる特区。そうしたものを、もっと世の中に作らないといけない。いまのところ、釜ヶ崎がそういう場なんですが・・・。
西日本新聞の吉田さんの投稿より古賀すたいるさんで実施した「まわしよみ新聞」動画です!短いですが現場の雰囲気が伝わります^^ 「まわしよみ新聞」でユースト番組にしたらおもろいかも知れませんな。だれかやってみてください!ww
https://www.facebook.com/photo.php?v=605681946181387
毎日新聞の城島徹記者さんの記事で「まわしよみ新聞」記事が掲載されました!記事がでかくてびびりましたww 城島さん、ありがとうございます~!^^
■毎日新聞「新聞で学ぼう:まわしよみ新聞の勧め グループで記事を紹介し合い、切り貼り」
http://mainichi.jp/shimen/news/20140401ddm013100015000c.html
毎日新聞の城島徹記者さんの記事で「まわしよみ新聞」記事が掲載されました!記事がでかくてびびりましたww 城島さん、ありがとうございます~!^^
■毎日新聞「新聞で学ぼう:まわしよみ新聞の勧め グループで記事を紹介し合い、切り貼り」
http://mainichi.jp/shimen/news/20140401ddm013100015000c.html
毎日新聞の城島さんから「まわしよみ新聞」取材記事のスキャン画像を送ってもらいました!^^ 15日にはぼくのインタビュー記事も掲載される予定です。乞うご期待!w
■毎日新聞「新聞で学ぼう:まわしよみ新聞の勧め グループで記事を紹介し合い、切り貼り」
http://mainichi.jp/shimen/news/20140401ddm013100015000c.html
東京(江戸)の「公共」は「幕府」や「政府」といった権力構造が支えてきたことに対して大阪(浪華)は常に「町衆」の手にありました。しかし明治維新以降の150年に及ぶ近代国民国家システムと、「生政治化」(ミシェル・フーコー)によって、ついに大阪的(町衆的)公共も麻痺しはじめて、それが「大阪都構想」(中央集権モデル)を提唱する橋下市長や維新現象にも繋がっている。東京がすでに、こうした中央集権的な公共モデルに限界を露呈して急速に崩壊しつつある中で、大阪が今更「東京モデル」に舵を取ることは周回遅れで、はっきりいえば不毛です。大阪には大阪らしい公共モデルがあるはず。その覚醒のためには「堺」「大坂本願寺」「タニマチ気質」といった大阪の誇るべき「歴史的公共」を再検証することや、「失われた20年」を経て誕生してきた「かえっこバザール」「住み開き」「まわしよみ新聞」といった「遊びの公共」が重要な鍵を握るのではないか・・・?
以上、呟き。