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昨日は、神戸ビエンナーレをさらに盛り上げるために「100人のアーティスト」が集まる会でした

2013 年 12 月 8 日 Comments off

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昨日は、神戸ビエンナーレをさらに盛り上げるために「100人のアーティスト」が集まる会でした。会への出席者、会の趣旨への賛同者を集めると、その数は111人。神戸を愛する、アートを愛するひとが、ほんまに100人以上も集まりました。まず、このこと自体が驚異的なことですし、すごいことではないか?と思っております。

現場では、ほんまに、いろんな意見が出ました。神戸ビエンナーレをいっぺん休んでみだら?やめてみたら?といったようなシビアで過激なご意見もあれば、もっとエンターテイメント色を強めよう、観光業者と連携して一泊二泊のアートツアーを組んだみたら?もっとホスピタリティ向上に努めよう、神戸市内のギャラリーや劇場などでも何かできないだろうか?といったような建設的な意見まで。参加者もバラエティに富んでいて、神戸の現代アートの大御所の方々から(緊張しましたw)新進気鋭の若手アーティスト、学者、研究者、批評家、メディア関係者、神戸ビエンナーレのディレクター、市民ボランティア、学生さん、近くは大阪や奈良の方、遠くは九州・福岡県の芸術文化財団関係者などもいらっしゃいました。

今回の集まりは、神戸ビエンナーレに対してアンチを叫ぶ反対決起集会ではないですし、しかし、両手を上げて賛成万歳するような集会でもありません。神戸ビエンナーレ、神戸のアートシーンを、さらに盛り上げるためには一体どうすればいいのか?そのために「まず、みんなで集まって、神戸ビエンナーレ、神戸のアートシーンについて、思うところを可視化して、対話をしませんか?」という会でした。この会の趣旨を、皆様にはちゃんと解っていただいてのご意見であり、ご参加だったと思います。ご出席いただいた皆様、そして残念ながらご出席は適いませんでしたがウェブやメールなどで熱いご意見やアンケートをいただいた皆様には、本当に深く感謝しております。ありがとうございました。

さて、今回の皆様の意見を集計して整理して、それを可視化できるようにすると同時に、神戸ビエンナーレ事務局とも会の参加者・賛同者の思いを伝えて、対話を始めたいと思っております。どういう結果になるか?は不明で未知数な部分もありますが、逐一、フェイスブックやウェブ、メールなどでご報告をさせていただきますので。今後とも何卒、宜しくお願いいたします。


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ゾンビブームの危険性

2013 年 12 月 6 日 Comments off

世の中、ゾンビブーム。なんやこの意味不明なブームは?と思ってますが、これも自分が生きているかどうかよくわからない時代の象徴かと。まるでゾンビのようになっている自分自身の投影であり、生存の不安感から発生しているんやないか?と。要するにゾンビに襲われたり、または自分がゾンビになりきることで、自分はゾンビ(生ける屍)ではなくて、人間であり、ちゃんと生きていることを確認しようとする。

死(死者)と戯れることで、生を確認し、生者であることを確認しようとする。じつは非常に重要な民俗的行為で、そういう風習や宗教は世界中どこにでもあります(大阪七墓巡りもそのうちのひとつでしょう)。そういう意味ではゾンビになるというのもアリなのかも知れませんが、ぼくが非常に気になっているのが、日本は西欧と違って大部分の人が火葬(地域によっては土葬もありますが)でゾンビなんか生まれる環境にないということ。ゾンビという死者の発想は、土葬の風習の民族にしか本来はありません。

なのにゾンビという発想がここまで日本人に浸透しているのは、ゲームやアニメの影響もあるんでしょうが、そもそも死者に対する概念が、非常に薄くなったことが背景にあるんでしょう。核家族化して、死亡率も下がって、現実に死者と出逢うことが非常に少なくなった。死者が火葬されて骨になって・・・という葬式の現実を見ることもない。死者に対する概念が希薄で、どうもリアリティがない。だからゾンビというような死者の在り様を、なんとなく許容できる。あっさりと許容してしまう。

自分が生きているかどうかを確認しようとして死や死者と戯れようとする風習は世界中にあると先ほどいいましたが、この死者というものの概念が、地に足がついていないとなると、これは一体どういうことになるのか?こういう「リアリティのない死者」(変な言葉ですがw)と戯れたって、ぼくはまったく「生者のリアリティ」を確認、証明するなんてことはできないだろうと思うんですな。死者も生者も、どうも、薄らぼんやりとしてしまう。これは非常に恐ろしいことではないか?と。

また「ゾンビを撃ち殺す」というゲームが流行っていることもぼくはどうなんだろうか?という気がしてまして。怨霊や恨み辛みを残してなくなった死者や敗北者に対して浄化や聖化しようとするコンパッションの宗教的精神はわかりますが、それを「撃ち殺す」というのは、ちょっとスゴイ発想やなと。「死者に鞭打つ」どころか「死者を撃ち殺す」。「薄っぺらい死者」(ゾンビ)を、さらに無慈悲に撃ち殺すことで、「二重の死」によって、ようやく死者を確認する。こうして考えると日本のゾンビブームというのは、かなり歪んだ死生観の現れといえそうです。これもまた、人間存在を数値化(資本化)して、それのみでしか存在価値を認めず、「あなたなんて単なる資本主義社会の歯車で、いくらでも代替可能なんだ」という近代文明の病理が生んだ生存不安現象・・・とかいうと大袈裟かも知れませんがw

火葬の風習を持つ民族は、土葬の風習を持つ民族と違って、本来、死者を日常的に、身近に感じます。どちらかというと、人間存在の本質を「肉体」(魄)ではなくて、「精神」(魂)に重きを置くからです。「肉体は消えてなくなっても、姿形は見えなくても、ずっと、あなたのそばに死者(の魂)はいるよ。見守ってくれるんだよ」というのが日本人の素晴らしい死生観ではなかったか。

死者を常に心のそばに置いておくことです。それが自分が生きていることの安心感に繋がる。ゾンビではムリやし、もうちょっとゾンビとはなにか?について考えた方が良い。死が見えない時代。生がわからなくなる時代。だから、もっと死者について、ちゃんと考えないといけない。


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大阪人の矜恃として

2013 年 12 月 5 日 Comments off

秘密保護法。もし12月8日(真珠湾攻撃、太平洋戦争開始)に採決されたら、まさに「歴史の皮肉」というやつなんですが…。

以上はブラックジョーク。いつだって「笑い」は忘れたくないものです。大阪人の矜恃として。わっはっはっは。


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神戸を愛する人、アートを愛する人すべてに

2013 年 12 月 5 日 Comments off

神戸を愛する人、アートを愛する人すべてに。

■『神戸ビエンナーレをさらに盛り上げるために「100人のアーティスト」が集まる会』呼びかけ文

神戸ビエンナーレは2007年から今年で第4回目を数えましたが、ここ数年のうちに、日本全国各地の都市で芸術祭、アート・フェスティバル、ビエンナーレ、トリエンナーレなどが数多く実施されるようになっています。こうしたアートの祭典が増えることは基本的には喜ばしいことですが、それぞれの都市の特性(歴史、物語、文化、風土、人)を活かした、その都市でしか実現できないアートの祭典が、より強く求められていくだろうと我々は考えています。

また2007年から比べても色々と日本の社会状況は変化し、アートを取り巻く環境なども劇的に変わってきています。新・自由主義やグローバル資本主義が押し寄せて、地方都市経済や地元密着の商店街などを疲弊させ、無縁社会、孤独死、ひきこもり、ネット依存、ヘイト・スピーチといった社会問題は、より深刻化しています。「失われた10年」は、いつのまにか「失われた20年」と呼ばれ、ますます混迷の度合いを深めています。なによりも2011年3月11日の東日本大震災や福島原発事故は、「我々は本当にこのままでいいのだろうか?」という「大いなる問い」を日本社会全体に突き付け、資本最優先の近代文明の在り様を根底から揺さぶりました。いまもその揺さぶりは続いています。

こうした緊張的で末期的な近代文明状況を反映してか、アウトサイダー・アートやアール・ブリュット(生の芸術)、芸術テロといった非常に興味深いアートの動きも急加速しています。これらは他者性を認める、または(より能動的に、攻撃的にでも)認めさせるためのアートの動きといえます。また「神戸ビエンナーレ2013」とほぼ同時期に開催された「あいちトリエンナーレ2013」は「揺れる大地-われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」をテーマに掲げましたが、まさに日本社会が直面している諸問題に真っ向から取り込んだアートの祭典といえるでしょう。こうしたテーマを掲げることは、各界に是々非々の「対話」を生みましたが、しかし、政治や教育ではできない「気づき」や「問い」を与えることが、アートの重要な性質のひとつであると考えますし、こうした「対話」が起こったこと自体が素晴らしいことであると思います。むしろ神戸市民、神戸のアーティストが懸念すべきは、なぜ「あいちトリエンナーレ2013」でこうした「対話」が巻き起こり、「神戸ビエンナーレ2013」ではそれが起こりなかったのか?という部分です。阪神淡路大震災を経た神戸という都市だからでこそのビエンナーレがあっただろうし、こうした「対話」があって然りだったのでは?という思いがあります。

いずれにせよ、アートだけの動きに限らず、政治でも経済でも文化でも教育でも、2011年以降は「総点検する時代」に入ったのだと考えています。震災、原発事故を経て、日本人はいろんなことに気づきました。過去、良かったもの、素晴らしかったものでも、本当にそれでいいのか?現在も通用するものかどうか?を考えないといけない。さらに現在だけが良いのではなく、未来に向けて発信するべきものかどうかを深く考えないといけない。「神戸ビエンナーレ」について、神戸市民が集まり、いろいろと「対話」をしようといった動きを促すのも、こうした「総点検する時代」の動きのひとつです。神戸を愛するすべての市民、アーティストは是非ともご参加下さい。神戸ビエンナーレについて思うところ、忌憚のないご意見を下さい。そして、みんなで「対話」をしましょう。神戸の未来のために。

■12/7(土)14時から神戸ビエンナーレをさらに盛り上げるために「100人のアーティスト」が集まる会
http://www.facebook.com/events/639453319431912/

■神戸ビエンナーレについてご意見をお願いします
https://docs.google.com/forms/d/1mkNZ0–KSgfF0s-Ims-s3wZKZUEb546OzKnzbeCEaUk/viewform
12月7日の~神戸ビエンナーレをさらに盛り上げるために「100人のアーティスト」が集まる会~にて、フォームに書き込んでいただいたご意見を発表させていただく予定です。※時間の関係上全ては発表できませんのでご容赦ください。


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大阪市鶴見区の広報紙『こうほうつるみ』(平成25年12月号)で「まわしよみ新聞」記事掲載!

2013 年 12 月 5 日 Comments off

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大阪市鶴見区の広報紙『こうほうつるみ』(平成25年12月号)で「現場で学ぶ、チカツキョウ広報」で実施された「まわしよみ新聞ワークショップ」の記事が掲載されました!

企画主催してくれた地活協運営委員会さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました~!^^

ちなみに「まわしよみ新聞」は「いつでも、どこでも、だれでもできるコモンズ・デザイン」で、自由にやっていいオープンフリー&オープンソースのワークショップ・メソッドです。参加費をとって有料イベントとして開催していただいてもかまいません(大体、みなさん500円から1000円ぐらいの参加費をとっておられます^^)。ぜひまた色んなところでやってみてください!m(_ _)m

■まわしよみ新聞の作り方
http://www.mawashiyomishinbun.info/manual/
「作り方」と「コツ」はこちらをご参照くださいm(_ _)m

■こうほうつるみ 平成25年12月号
http://www.city.osaka.lg.jp/tsurumi/cmsfiles/contents/0000244/244768/8.pdf


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「コワーキングスペース往来@暇活にて直観讀みブックマーカーを作ろう」実施!

2013 年 12 月 5 日 Comments off

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昨日の直観讀みブックマーカーの様子。意味不明なほど盛り上がって、笑いすぎて肩が痛くなりました・・・。これはほんまにヤバイぐらいオモロイですww ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました~!^^

※ちなみに次回以降の予定はこんな感じです↓

■1/7(火)19時より「コワーキングスペース往来@暇活」にて「直観讀みブックマーカー」を作ろう!
http://www.facebook.com/events/191632191020996/

■2/4(火)19時より「コワーキングスペース往来@暇活」にて「直観讀みブックマーカー」を作ろう!
http://www.facebook.com/events/524205570996980/

■3/4(火)19時より「コワーキングスペース往来@暇活」にて「直観讀みブックマーカー」を作ろう!
http://www.facebook.com/events/395945687200312/


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「直観讀みブックマーカー」でクワトレイン(四行詩)を作りました

2013 年 12 月 5 日 Comments off

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昨日の「直観讀みブックマーカー」では、クワトレイン(四行詩)を作りました。「クリスマス」をテーマに、4人で「起・承・転・結」と役割を決めて、4冊の本をそれぞれ直観讀みして、その出てきた文章を順番通りに並べるというものです。出来上がった作品がこちら。

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四行詩「クリスマス」

このことに気が付かなかったのだ

御霊とは政治的に非業の死をとげた人々の怨霊をいい、それが疫病や地震、火災などを引き起こす原因とされたのである

しかしながら、彼のあやまりは一神論的な宗教の他の局面を無視した

愛が憎しみに変わる時

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ユングでいうところの集合的無意識というやつでしょうか。なんか繋がる。これはみんなで作って、あまりの出来栄えのよさに、感動して吼えました。なんやようわかりませんが深い・・・ww


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『市報すいた』(平成25年12月号)で「まわしよみ新聞」のイベント告知掲載!

2013 年 12 月 3 日 Comments off

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『市報すいた』(平成25年12月号)の中で12/14に「ラコルタ(吹田市立市民公益活動センター)」さんで実施される「テーマカフェ まわしよみ新聞」のイベント告知が掲載されています!吹田市民の方はぜひともチェックしてみてください~^^

■市報すいたPDF版 平成25年11月号
http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-somu/koho/shiho/_57510/_60141.html


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マネキン陳列を採用する日

2013 年 12 月 2 日 Comments off

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明日は往来で直観讀みブックマーカーの日。どんな日になるのか?『大阪企業家ミュージアムガイドブック』で直観讀みブックマーカーしてみました。

「マネキン陳列を採用する」

どんな日やねん・・・。

■12/3(火)19時より「コワーキングスペース往来@暇活」にて「直観讀みブックマーカー」を作ろう!
http://www.facebook.com/events/407256292709463/


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「特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会(略称:表現人の会)」 の声明の趣旨に賛同しました。

2013 年 12 月 2 日 Comments off

特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会(略称:表現人の会)」 の声明の趣旨に賛同しました。

http://anti-secrecy.jimdo.com/

【声明文】「特定秘密保護法案」に反対する声明
去る11月26日に衆議院で可決された「特定秘密保護法案」は、表現の自由や思想・信条の自由、さらには、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義といった憲法の骨格をなす原理原則に反する法案であり、自律的な市民生活を脅かす怖れがきわめて大きなものです。そして、平和で民主的な社会を基盤として成り立つ、音楽・芸能、美術、文学、映画、写真などの創造的な営みや、出版・報道・放送など、さまざまな表現活動の自由を損なうものです。国連人権理事会や海外のメディア・人権団体からも強い懸念が表明されているこの法案は、さらに、以下のような見過ごすことのできない多くの問題と欠点を抱えています。

・「特定秘密」の範囲が不明確であること
・政府の裁量・権限が大きすぎ、恣意的な運用が可能であること
・独立した第三者機関によるチェック体制がないこと
・将来の情報開示について義務規定がなく、情報公開の流れに逆行していること
・罰が重すぎること
・立法の趣旨には現行法で対応できること
・国会で十分な議論がなされていないこと
・国民の広範な反対の声を無視していること

以上の理由により、私たちは同法の衆議院における強行採決に強く抗議するとともに、すみやかに廃案とすることをすべての国会議員に求めます。

2013年12月2日 「特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会(略称:表現人の会)


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