大阪あそ歩が朝日放送に取材されて放送されます。放映日時は5月4日10時53分から11時34分の「セノグラ」とかいう番組らしいです。感謝!
ナショナリズム(愛国主義)は危険です。なぜ危険であるか?というと、国家というコミュニティは大抵、軍隊という暴力装置を持っているからです。ただこの1点だけで、愛国主義は、狂気となりうる。その危険性を常にぼくらは認識しておかないといけない。
パトリオティズム(郷土愛)が救われているのは、ふるさとや都市というコミュニティは基本的に軍隊をもたないから。戦争という手段をもたないコミュニティであるから、どれだけ声高にパトリオティズムを叫ぼうとも、まぁ、酒場で酔っ払ったオッサンの自慢話みたいなもんで、微笑ましいもんです。
ぼくは、だから、パトリオティズムの錦の旗印を掲げる。安酒に串カツ食べて、さぁ、大いに、わがまち、郷土を語ろうではないか。
大阪市中央区今橋にある近代名建築大阪倶楽部です。大阪倶楽部、高麗橋野村ビル、大阪瓦斯ビルヂングは、大阪・船場地区を代表する近代名建築で、すべて建築家・安井武雄が絡んでます。
安井武雄は東大卒ですが変わり者で、卒論に和風建築を取り上げて、そんな慣例がなかった東大建築コミュニティからは干されてしまい、そこを「おもろいやっちゃ」と野村財閥の野村徳七が拾い上げました。
東京ではあかんくても、大阪では許された。大阪倶楽部、高麗橋野村ビル、大阪瓦斯ビルヂングは、そういう大阪人の懐の深さの証明で、誇りです。
かつて兵庫県は首都でした。1180年に平清盛が平安京から福原京に遷都。雪御所町はその名残です。じつに美しい町名。いまもまちの人の誇りです。
ちなみに平安京を「千年王都」とコピーするのは間違いで、あいだにわずか半年ですが福原京遷都の時代(福原時代。笑)がありますから、正確には「四百年王都」の前期平安京(794〜1180)と、「六百年王都」の後期平安京(1180〜1868)となります。
京都人は福原京をなかったことにしようとしてる。けしからん!
これ、ぼくがいうてるんちゃいますよ。福原の人らがそういうてます(笑)
大阪・堺旧港に転がっている旭橋の橋柱。この橋の袂に出来たのが旭館(朝陽館)で、そこで結成されたのが堺酒造。堺酒造が製造したのが「旭麦種」=現在の「アサヒビール」です。
つまり、ここは「アサヒビール発祥の聖地」なんですが、ご覧のありさまでして。まったく整備されずに放置状態。こういうとこが大阪なんですな。奈良や京都よりも古い、物凄い歴史都市なのに、それを全く顧みず、継承しようとしない。経済効率一辺倒でやってきた。
そういう実質主義の大阪気質は、それほど嫌いでもないのですが、これからの時代は経済効率ではなく、そういった日本古来の文化が武器になってきますから。早く大阪人は自分たちの物凄い武器に気づいて欲しいですな。
これ、面白かったです。コンセプトはようわからんかったですが。なんでもっと注目されへんかったかなあ。
奥にある建物は大林組。大阪城もヒルズ森タワーもスカイツリーも大林組。大阪が世界に誇るゼネコンですが、去年、とうとう東京いきました。
東京の企業の半分は元は大阪企業とか。例えば新聞でいうたら朝日、産経、毎日は元は大阪の新聞です。そりゃ東京一極集中でパンクしますわ。大阪企業は大阪に戻ればええんです。関空あるしネット社会やから今はどこでも仕事できます。はよ帰ってき。大阪人は気を長くして待ってまっせ(笑)
色々と統計によって差はありますが、東京の都市圏人口は約3600万人。これはダントツの世界1位で、2位がインドのデリー約2200万人。人類史上かつてない超超過密都市。異常を通り越して、もはや完全なる狂気です。
原発、地震が問題ではなく一極集中すぎて、もはや東京という都市は維持できないということ。いつ、なにをきっかけに東京が大爆発しても、まったくおかしくないという危機的状況です。
これは外からヤイヤイいうてもしょうがないのかも知れません。結局、中の人が、自分たちで気づいて、なんとかしないと・・・。
JR大阪駅が新しくなります。えらく大騒ぎですが、大阪駅は元は「梅田墓」(うめだばか)があった場所で、大阪でも非常に由緒ある、歴史ある墓地でした。そこはまた近松門左衛門『曽根崎心中』のお初と徳兵衛が道行した「梅田堤」の場所で、大阪の男と女の、究極の愛の形が示されたところです。
今後、大阪駅が新しくなって、日本全国各地から観光、見物客がくることでしょう。そういう人たちに対して「梅田墓」「梅田堤」といった「風土」を、ちゃんと話するべきだとぼくは思ってるんですが、誰もそういうことをいわないようです。
要するに、大阪駅は、ただたんに大阪とか東京といった空間的な繋ぎの場であるだけではなく、生者と死者とを時間的に繋ぐ神聖なる場なんです。願わくば「梅田墓」「梅田堤」(『曽根崎心中』 お初・徳兵衛の道行)の鎮魂のモニュメントを、ぜひとも駅構内に作って欲しいものですが。
そういうことをちゃんと語ることが(語ることは鎮魂です)、これからの大阪(日本)のまちづくりに、最も大切で重要なことだと思ってます。
ふと南船場の自分の会社の事務所から、堺の実家まで歩いたらどうなるか?と思いつきで歩き始めました。駅でいうと心斎橋駅から新金岡駅まで。夜9時出発で約3時間ぐらいでつきました。距離でいうと15キロ。昔の単位でいえば約4里です。
限定化された、均質的で、受動的な都市空間を逍遥しながらも、ぼくの意識はどこまでも純粋持続していく。自由意志の発露。ベルクソン的『時間と自由』の体感。「フラヌール」(都市遊歩者)こそが「エラン・ヴィタール」(生命の躍動)を知る。
おかげで、いま、両足のあちらこちらが筋肉痛ですが。あいたたた(笑)
2011年5月3日(祝)に大阪あそ歩のまち遊びプログラムとして住吉大社1800年の歴史を味わう!~ゆかりの食材で体感する住吉物語~を実施します。
「住吉の1800年にわたる歴史、物語に登場する様々な海の幸や食材をモチーフにしてコースを作れませんか?」という企画の主旨にご賛同いただきまして、住吉大社吉祥殿の料理長と副料理長さまが、充実のお食事メニューをご用意してくれました。舌、味覚で味わう住吉の1800年の歴史物語。住吉大社御鎮座1800年を記念した、今回だけの特別企画です。ご都合がつく方は、ぜひともご参加してください。
http://www.osaka-asobo.jp/course74.html
●概要
住吉大社御鎮座1800年記念企画。神館拝観、巫女による神楽奉納のあと、住吉大社吉祥殿にて住吉ゆかりの食材、料理を味わいます。遣隋使、遣唐使も食べた唐菓子から『東海道中膝栗毛』の野次喜多が舌鼓を打った住吉名物グルメ、住吉大社発祥の屋台料理まで、意外な住吉の歴史物語、エピソードの数々をご紹介します。
●行程
住吉公園~源氏物語碑~住友灯籠~紀州街道~神館(大正天皇の即位記念として建設。玉座、樹齢1000年の大楠拝観)~巫女による神楽奉納~吉祥殿(食事会とグルメ解説)
●実施日時5月3日(火・祝)10:00
参加費用 5,000円(住吉大社吉祥殿でのお食事つき・小学生以上)
※事前振込み
●定員 50名
●集合場所南海電車本線住吉大社駅改札口前
所要時間約3時間半(13:30頃終了予定)
※このコースの参加費は事前振込みとなります。ご予約完了後、4月以降、大阪あそ歩事務局よりお振込先のご案内をいたします。4/25(月)17:00以降のキャンセルにつきましてはキャンセル料(お食事代など)が発生いたしますので、予めご了承ください。
●メニュー 【住吉の宴】
・酒菜
カリフラワーのディップ、コンソメジュレ掛け 飾り雲丹
ミニトマト海の幸たっぷり寄せ、御所車見立て
節句盛り、矢羽長芋、穴子的煮、菖蒲ワイン煮、一寸豆蜜煮、
雅鮎木の芽焼き、青身大根白仙揚げ、住吉味噌添え、酢取り、
のし梅の八ツ橋
・スープ
蛤と茸の具だくさんチャウダー
・冷製
鯨尾の身炙り叩き風、スモークの香り、トリフ塩と共に
蝦蛄海老とイカ墨のリゾット、初夏のサラダ仕たて
・青竹筒の温物
桜鯛白子蒸し、文銭蛸 梅肉 山葵 銀餡
・食事
住吉名物 蛤御飯 香り木の芽
土佐鰹の清まし汁
浅漬け盛り合わせ
・焼き菓子
酒粕のフィナンシェと抹茶のマカロン ブルーベリーのソース添え