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‘雑感’ カテゴリーのアーカイブ

大阪まち歩き大学。船場。塩町界隈を歩く。砂糖会館ビル。

2022 年 4 月 10 日 Comments off

大阪まち歩き大学。船場。塩町界隈を歩く。砂糖会館ビル。

船場の塩町は砂糖問屋が多かったとか。砂糖問屋が多いのに、なぜか町名は塩町。塩町という町名が面白くて、そこに砂糖問屋が集まったとも、砂糖問屋が町名を決める際にあえて塩町にしたともいうが、よくわからないw

こういう風に物事を真逆に、「テレコ」(入れ違い、互い違い)に考えるんが大阪人の面白い気質。江戸時代の大阪は日本最大の商業都市であったが、その最大の儲け、稼ぎは堂島米市場だった。要するに相場であり、投機であり、ギャンブル。金融資本主義の始まりが大阪だった。

売ったり買ったりというのは時には「逆張り」することが必要で。みんなが「買いや!」と血眼になってる時にこそ、一か八か「売りや!」とテレコに考えて行動する。みんなと違うことをすることで、もしかして風向きが変わると、途端に昨日の大損が今日のボロ儲けに変わることがないわけではない。

全体とおんなじように考えて動いてたら儲かりませんねん。テレコに考える。テレコに行動する。テレコに賭ける。そうやって生き抜く奴もいる。ま、大抵は、大部分は、99%は負け戦でボロボロになるんですがw

大阪人の、このテレコ思考(?)は愛すべき気質だろうと思う。わいもテレコに考えるんが、もう身に染みてますねん。たまにそんな自分がイヤでテレコをさらにテレコして思考が元に戻る時があります。反対の反対は賛成いうやつですわ。


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大阪まち歩き大学。船場まち歩き。安堂寺町。油掛地蔵尊。

2022 年 4 月 10 日 Comments off

大阪まち歩き大学。船場まち歩き。安堂寺町。油掛地蔵尊。

大阪は水掛不動尊が有名だが、こちらは水掛ではなくて油掛。要するに火災避け。火事が起こるのは油の不始末で、油が暴れるから。だから油に願掛けして火災を防いでもらう。

このお地蔵さんは『摂津志』や『摂津名所図会大成』の記録によると江戸時代初期の元和年間(1616〜1624)に地中より発見され、当初は背面に「天平11年造安曇寺」と刻まれていたという。

天平11年とはこれまた古い。西暦だと739年。聖武天皇の治世で当時は天然痘が大流行していた。地震や津波といった天災も多かった。実力者の藤原四兄弟が相次いで亡くなり、日本の政治が大混乱していた時代。聖武天皇はこの混乱を鎮めるには仏教しかないと天平13年に国分寺を建立し、天平15年には東大寺大仏造立の詔を出す。

油掛地蔵尊は奈良時代の古仏ということになるが、なんせ油を掛まくったので、真っ黒になってしまい、全く銘が見えない。こういうの大事にしないというか、気にしないというのがこれまた大阪人らしい。いっぺんだれか洗ってくれへんかなあ?そうしたら銘が判明するかもしれない。文化財級やと思いますが。

いずれにせよ、伝承ですが奈良時代の地蔵さんが現役で今も大阪の民に願掛けされているとしたら、とんでもない。信仰の息の長さよ。人の世の苦しみは変わらないということでもあるか。


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まち歩きフォトスゴロクの魅力と、その可能性を伝えてくれる青砥さんの記事。嬉しく、素晴らしいので抜粋してご紹介w

2022 年 4 月 10 日 Comments off

まち歩きフォトスゴロクの魅力と、その可能性を伝えてくれる青砥さんの記事。嬉しく、素晴らしいので抜粋してご紹介w

しかし、僕が白河をリサーチしながら「まち歩きフォトスゴロク」の方法論がいいだろう、間違ってないだろう…と僕に自信を与えてくれたのは青砥さんが高校生たちと一緒に作成した『ヨリミチ Drop in Shirakawa Vol.3』でした。

http://uraniwa.jp/notice/1507

このフリーペーパーがほんまよくて。「100円で買える白河グルメ」のご紹介。これは高校生たちが自分たちで編集会議をして取材して記事を書いて纏めていったとか。要するに大人たちが設定した「地域課題の解決」なんてのを入口、出口にしてない。高校生たちが等身大に、フラットかつニュートラルに、まちや地域の人と出会い、語っている。だから面白い。

こういう『ヨリミチ』の理念に共感、共鳴、共振してできたのが「まち歩きフォトスゴロクノート」です。青砥さんの数々の先行事例。それがないと今回の僕の仕事は、ノートは出来上がっておりませんw 深く感謝です。ほんまに。

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■地域探究学習とまち歩きスゴロクの価値/ポリフォニックミュージアム記録集寄稿文

https://note.com/junbishitsu/n/n28b0119600f4

「まち歩きスゴロク」で展開された参加者の地域の語りは、多様で些細な経験の語りの連続でした。どの看板が魅力的か、その裏側にどんなストーリーがあるのか想像した上で、その面白さを伝えたい。白菜をお裾分けしている夫妻が町にいて、それを目の当たりにしたことを伝えたい。これらのエピソードはあまりに些細だと思われるかもしれませんが、ここに私は、地域がもう一度若者のよすがとなる可能性を見出したいのです。

スゴロクに選ばれた写真は、有名でもなく保全されているわけでもない地域の記憶が、町を自分の足で歩いた高校生に出会った瞬間の記録です。そこから湧き上がる率直な態度と語りが、写真の共有を通じてテーブルの上で繰り広げられました。地域という空間の中で、自分だけが立ち会ったかもしれないという瞬間を持つこと。そして、どんな語りでもスゴロクの貴重な一コマとして、地域にまつわるわたしたちの物語になっていくこと。個人の体験が、全員が共有する物語に変化していく過程が、この「まち歩きスゴロク」最大の特徴だと思います。今回のワークショップから発信されている、どんな些細な経験であってもそれをふりだしにして、自分と自分たちにとっての地域の意味を考え始めてよいのだ、というメッセージ。これが、地域との関係に悩むどこかのまちの高校生のヒントになることを期待しています。


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【先着順!!!限定50セットのみ】福島県立博物館さんのポリフォニックミュージアムの活動をまとめた記録集・成果物が送料負担のみで入手できます!

2022 年 4 月 10 日 Comments off

【先着順!!!限定50セットのみ】福島県立博物館さんのポリフォニックミュージアムの活動をまとめた記録集・成果物が送料負担のみで入手できます!

僕が携わった「福島白河バージョン まち歩きフォトスゴロクノート」もこの中に入っております。ぜひゲットして頂いて、まち歩きフォトスゴロクをやってもらいたい!

また「ポリフォニックミュージアム記録集」の中には僕と大澤 寅雄アニキの対談、白河まち歩きフォトスゴロクのワークショップ参加者の振り返りなども収録されていて、これがまたいいのですよ!これを読めば、いかに「まち歩きフォトスゴロク」が時代の最先端か?というのがわかっていただけると思います。多分。知らんけど。

僕以外のプロジェクトも興味深く「海幸山幸の道」「博物館部」の活動は僕は報告書で初めて全貌を知りましたww 「このプロジェクトでもフォトスゴロク使えたかも…」という部分もあり、もうちょっと横展開というか交流したかったなぁという思いもあります。まぁ、フォトスゴロク、汎用性高すぎだから何にでも使えるんですが…。

いずれにせよ凄い分厚い、鈍器みたいな報告書となっておりますので、読み応えはたっぷりあります。先着順です!!!限定50セットです!!!ぜひともお早めにお申し込みください~!m(_ _)m

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ポリフォニックミュージアムの活動をまとめた記録集・成果物を作成しました。

2021年度は、各地でのリサーチ、ラウンドテーブルで語られた言葉の記録とともに、高校生とともにまちを歩いたアートワークショップ「白河まち歩きフォトスゴロクを作ろう!」、食をテーマに飯舘といわきでリサーチを続けたアートワークショップ「海幸山幸の道」、博物館が安心して自己表現できる場になるために会津支援学校やトアル教室のみなさんと学校・教室と博物館を行ったり来たりしたアートワークショップ「博物館部」の内容をお伝えする5冊セットの記録集となりました。

多くの方にお読みいただきたく、限定50セット(先着順、なくなり次第終了)をご希望の方にお配りいたします。来館の上お受け取りいただける方は福島県立博物館受付カウンターでお声がけください。送付をご希望の方はお電話かメールで下記をご連絡ください(*は必須)。送付ご希望の方は、大変申し訳ありませんが宅急便着払い送料をご負担くださいますようお願いいたします。

1*:氏名
2*:郵便番号と住所
3*:電話番号
4:メールアドレス
5*:希望セット数(2セットまで)
6:ポリフォニックミュージアム(ライフミュージアムネットワーク実行委員会)をお知りになったきっかけや、記録集をお申込になった目的を教えてください。

【申込先】
TEL 0242-28₋6000(福島県立博物館代表)
E-MAIL general-museum@fcs.ed.jp(福島県立博物館代表)
LMN実行委員会事務局:塚本麻衣子

【記録集内容】※5冊セットでの送付となります。
①ポリフォニックミュージアム記録集
②アートワークショップ「白河まち歩きフォトスゴロクを作ろう!」成果物
「まち歩きフォトスゴロクノート」
③アートワークショップ「海幸山幸の道」成果物
「海幸山幸の道」
④アートワークショップ「博物館部」成果物
「ヤベアベ学級との12月」
⑤アートワークショップ「博物館部」成果物
「スペース・トアル 虹色の子どもたちと」

【着払い送料の目安(1セット)】
北海道:1,480円
東北・関東:1,150円
北陸:1,260円
関西:1,370円
九州:1,810円
沖縄:2,140円


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【和泉そぞろ】いずみ市民大学の受講生のみなさんと作る「和泉そぞろ」のまち歩きマップが完成、公開されました!^^

2022 年 4 月 10 日 Comments off

【和泉そぞろ】いずみ市民大学の受講生のみなさんと作る「和泉そぞろ」のまち歩きマップが完成、公開されました!^^

令和2年、令和3年とそれぞれ3マップほどまち歩きマップを作り、これで合計6マップに。宝楽陸寛大先生にダメ出しされながらヒーヒーいうてコースを作り、原稿を書き、馬車馬のように働かされ、そこに素晴らしいまち歩きイラストを描いてくれたのがイラストレーターの田中 保帆さん、フジワラ トモコさん、もんち ほしさん。三者三様それぞれのテイストがあって味があって見飽きません!

以下のサイトから無料でPDFがダウンロードできます。ぜひともプリントアウトして和泉をそぞろ歩きしてください!m(_ _)m

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■いずみ市民大学まちづくり学部令和3年度受講生による、まち歩きマップ『和泉そぞろ』が完成しました!

https://onl.sc/PK3B524

④『日本最大級の弥生遺跡!池上曽根を訪ねて』

https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/8ce63011bea1621fd7feb9449779e227-1.pdf

⑤『説経節「小栗判官」の舞台!小栗街道を行く』

https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/61311b79f92dc26affe939dc6e2e5e8a-1.pdf

⑥『光明皇后出生伝説の地!光明池周辺を探る』

https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/5f790a144d3b4676d08c7b80640d7c25-1.pdf

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■いずみ市民大学まちづくり学部令和2年度受講生による街歩きマップ『和泉そぞろ』が完成しました!

https://onl.sc/W4r4QSj

①『和泉に眠る幻の武家屋敷「伯太藩陣屋跡」を訪ねて』 

https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/e0a5ebe51d85ede971ad3fe346fa03f9.pdf

②『和泉府中を彩る伝説の女傑たち』

https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/e72a2997f9d9dedb4d1f1d4a17f14e09.pdf

③『和泉の文化芸術の殿堂!久保惣記念美術館へ』

https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/8b6026f4a2357ee5149d7a36c3bc5f10.pdf


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白河のコミュニティカフェ「エマノン」代表の青砥さんが「白河まち歩きフォトスゴロク」の記事を書いてくれました!ありがとうございます!^^

2022 年 4 月 9 日 Comments off

白河のコミュニティカフェ「エマノン」代表の青砥さんが「白河まち歩きフォトスゴロク」の記事を書いてくれました!ありがとうございます!^^ 福島県立博物館さんのポリフォニックミュージアム記録集に寄稿して頂いた文章も掲載されています。

令和4年度から高校では「総合的な探究の時間」が導入されるそうですが、その「目標の趣旨」として「地域課題の解決」が設定されているとか。僕は全くそういう方針を知らなかったのですが、青砥さんから、この話を聞いた時に、あまりにも乱暴かつ大人の勝手な都合すぎて、いろんな懸念を覚えましたな。

まず高校生たちが地域と出会っていくスタートとして「地域の課題を見つけろ」と、地域への態度や姿勢、ベクトルを決めつけられているのも問題だし、その出口、ゴールとして「地域課題の解決を見つけろ」というのも随分とムチャな話ではないかと。日本国中の地域の課題って「過疎」とか「少子高齢化」とか「貧困化」とか「格差社会」とか「ジェンダーギャップ」とかですよ。そんなん一朝一夕に解決できます?

高校生、若者たち、それぞれに自分たちなりに、自分たちなりの地域、わがまちとの出会い方というのがある。それを尊重する態度が大人には求められると思ってます。

そして、そのためには、高校生や若者たちが、もっとニュートラルに、等身大に、フラットに、地域、まち、ふるさとと出会える、語れる、「面白がれる」(いつだって遊び心が大事です)ツールが必要だろうと。まち歩きフォトスゴロクは、じつはそういうものになれるかも?と僕は思っているし、そういう可能性を青砥さんも見抜いてくれた…と思っております。

日本全国の教育関係者に、以下の青砥さんの記事を読んでもらいたい。そしてまち歩きフォトスゴロクをぜひやってもらいたいものですw

■地域探究学習とまち歩きスゴロクの価値/ポリフォニックミュージアム記録集寄稿文

https://note.com/junbishitsu/n/n28b0119600f4


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『福島白河バージョン まち歩きフォトスゴロクノート』の陸奥賢

2022 年 4 月 9 日 Comments off

『福島白河バージョン まち歩きフォトスゴロクノート』の陸奥賢。「むつはこんなにかわいくない」「さわやかすぎる」「ほんものはもっといかがわしい」と各方面から絶賛の嵐でございます。ありがとうございます。

■『福島白河バージョン まち歩きフォトスゴロクノート』、ついに完成です!!!

https://www.facebook.com/mutsusatoshi/posts/7320052084732556


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先だって江尻 浩二郎さんと二人っきりで大阪七墓巡り復活プロジェクトを歩いたのですが、そのご感想を江尻さんが記事にしてくれました。ありがとうございます!^^

2022 年 4 月 9 日 Comments off

先だって江尻 浩二郎さんと二人っきりで大阪七墓巡り復活プロジェクトを歩いたのですが、そのご感想を江尻さんが記事にしてくれました。ありがとうございます!^^

七墓については以下がそれなりにまとまってます。月刊石材さんに寄稿したものですが、よろしければご笑覧ください。

■大阪七墓巡り復活プロジェクトについて
陸奥賢(観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者)

http://wp.me/pxlkK-2k4

それで、先だっては、江尻さんと僕と、おっさん2人で、2日間で46キロほど七墓跡を歩いてイチャついてたんですが(ひどい)、なぜそんなことをしたのか?というと、ちゃんと目的がありまして。それはいわきの幻の巡礼「十十王申す」を復活させよう!という高邁崇高なる大義(?)があったからです。そのために一緒に「幻の巡礼」の七墓を歩いてみたということです。

「十十王申す」に関しては江尻さんの投稿を読んでいただくとして、僕は「十十王申す」を江尻さんから教えてもらった時に「これはぜひともいわきで実際に巡ってみたい!」と思ったわけです。

なんせ資料があるようで、ない。というか、ほぼ、ない。十王堂も残ってない。十王堂跡は何となくある。数えたら10以上あったりする。しかし、どこをどう巡っていたのか、いまいち、よくわからない。

何もかもしっかりと残っていると新しく何かを付け足す「余白」がないわけです。「保存会」とかあると、どうしても、それはある種の権威となり、そこからの逸脱は難しくなる。それがダメというとるわけやおまへん。伝統を守ることの大切さ、素晴らしさ、凄さは重々、承知しております。しかし、伝統は伝統たるがゆえに、どうしても「他者」を巻き込むような構造にはしにくい。そうすると、いろいろと難しい部分が出てくる。

だから、かつてはあり、いまは既に失われてしまった謎の巡礼がいい。誰がどのようにやっていたのか、よくわからない曖昧模糊とした巡礼。「余白」がある巡礼。余白があるから、いろいろと試行錯誤や社会実験が可能となる。

これは僕自身が大阪七墓巡りをやっていて思ったことです。七墓は、すでに無くなってしまっていたから、だから「大阪七墓巡り復活プロジェクト」と銘打って、他者を巻き込みながら、アレンジできる。編集できる。創造できる。「復活」といいながら、じつは僕がやっていることは、決して江戸時代の巡礼の模倣、再現、復活ではなくて現代的なテイスト、味付けが加わってます。リデザインしている。それが可能だから「失われた巡礼」は面白い。

虚実皮膜こそが、芸術の華です。うそかほんまかようわからん。「十十王申す」は、そういう巡礼になりえるのでは?と思ってます。今年、江尻さんと徐々に、試験的に、動かしていきます。乞うご期待ください!m(_ _)m

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先日久々に大阪へ。歩く巨人・ 陸奥 賢さんに案内されて「七墓巡り」を。江戸時代、大阪町衆に流行したこの巡礼は、盆中、市中郊外にあった7つの墓地を巡り、有縁無縁を問わずその霊を慰めたものだそうです。陸奥さんはこれを130年振りに復活させ、七墓から大阪を観る「七墓史観」を提唱しています。今回はオンライン配信をしてアーカイブがありますのでぜひこちらも御覧ください。
七墓巡りFB→https://www.facebook.com/osaka7haka

とにかく興味深い情報が渋滞してて箇条書きでも本になってしまいそうなんですが・・・、陸奥さんはHPやFBに(七墓にかぎらず)とんでもない量の投稿をしてますのでぜひ日々の活動をフォローしてみてください。ちなみにあの「まわしよみ新聞」を発明したのも陸奥さんです。まさに巨人。
陸奥さんHP→http://mutsu-satoshi.com/
陸奥さんFB→https://www.facebook.com/mutsusatoshi

極端なこと言うのもあれですが、いやでも今回のこれを超える「まち歩き」体験はもう自分の人生にないんじゃないかという気がしますね。博覧強記、その教養、批評性、さらに軽妙な語り口。間違いなくホンモノ中のホンモノなのでありまして、みなさんも是非ナマで陸奥さんを体験していただきたいと思います。七墓に限らず普段も様々なガイドをされてます。

さて、なぜ今回二人で七墓を巡ったかというと、実は陸奥さんと一緒に、かつて磐城で行われていたという幻の巡礼「十十王申す(とじゅうおうもうす)」を復活させようと思っているのです。
明治中頃に書かれた大須賀筠軒「磐城誌料歳時民俗記」に以下のような内容の記述(1761年に書かれたとされる書物からの引用)があります。「村里から鉦太鼓で老若男女がまじり、14、5人連れで城下へくる。神社仏寺を廻って念仏踊りをする。町家新盆の家の前で踊る。また呼び入れて念仏させる家もある。町々を巡り、夜深まって村里へ帰る。若輩の男子は鉦太鼓を打ち鳴らし、十王堂十か所を巡る。これを十十王申すという」

念仏踊りとはいわゆる「ジャンガラ念仏踊り」です。町々で踊り狂ったあと、若輩の男子だけが(おそらく夜を徹して)10か所の十王堂を巡り、そこでもジャンガラを打ち、念仏踊りを踊ったんでしょうね。いやはやなんてことでしょう。死ぬまでに一度やってみたい。若輩の男子じゃなくてもやりたい。

十王というのはものすごく平たく言うと、地獄の審判を行う十名の裁判官です。閻魔さんだけが突出して有名ですが、もともとはこの十王の中の五番目の方。7日目、14日目、21日目、28日目、35日目・・・と順次裁判を受けていきますが五番目、つまり35日目の裁判官が閻魔さまということですね。

余談ですが、1671年に磐城平藩が出した七月九日付の令達に「念仏踊りや百堂参りは行ってもよいが、大勢で美麗を尽くしてはならない」ということが書かれています。つまり当時は大勢で美麗を尽くしていたわけですが、その後、にぎやかな念仏踊りが史料に現れるのは100年後ですから、しばらくは大人しくしていたのかもしれません。

ここに出てきた「百堂参り」も気になります。検索してみると霞ヶ浦の旧出島村あたりには今も「百堂巡り」というものがあるようです。これは初七日に地蔵(堂)を100ケ所巡って紙札を貼り、故人を供養するのだとか。当時の磐城にもそのようなものがあったのでしょうか。

また気になるのは百という数で、1671年に「派手にやるなよ」と言われた「老若男女の念仏踊りと百堂参り」が、100年後には「若輩の男子だけの念仏踊りと十十王申す」になっている。10✕10=100ですから、どこかでなんとなくつながっていたらと妄想するのも楽しいです。閻魔さまの本地は地蔵菩薩ですしね。

「十十王申す」については前掲書にしか記述がなく、詳しいことはよく、というかさっぱりわかりません。しかし磐城は古くから浄土教が盛んなところでして、十王信仰も当然あつかったはず。郊外を歩き回ってみるとあちらこちらで古い十王像を見つけることができます。

ということで「十十王申す復活プロジェクト」始動というわけですが、せっかく陸奥さんとの共同作業なので、わたしには欠落しているところの「批評性」をもって、磐城平という地方に新たな光を当てる「十十王史観」を立ち上げたい、くらいの気持ちで頑張って行きたいと思います。知らんけど。



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『福島白河バージョン まち歩きフォトスゴロクノート』、ついに完成です!!!

2022 年 4 月 8 日 Comments off

去年の後半はこの仕事にドップリだったんですが『福島白河バージョン まち歩きフォトスゴロクノート』、ついに完成です!!!

福島県立博物館さんのポリフォニックミュージアムのプロジェクトにアーティスト枠として招聘され、白河の高校生と白河のまちを結びつけるワークショップとコミュニケーション・ツールの開発…ということで作成したのがこちらです。

元々、大阪ではフォトスゴロクを作成して、いろんな現場で使っていたのですが、それを編集、カスタマイズし、福島県バージョン、白河市バージョンのまち歩きフォトスゴロクを作成しました。

構成は大まかには5つ。

①白河まち歩きフォトスゴロクのワークショップの藤城 光さんのレポート(読ませます!)

②僕の白河リサーチのレポート「白河を逍遥しながら」

③「まち歩きフォトスゴロクの作り方」「まち歩きフォトスゴロクの効果」

④「陸奥賢作成の白河まち歩きスゴロク」(こんな感じで作ります…という一例の紹介です)

⑤みんなで実際に作ることができる「白河まち歩きフォトスゴロク」「福島まち歩きフォトスゴロク」

特に凄いのが⑤でして。このノートは去年の仕事の報告書であるのですが、それだけに収まらずに「あなたも実際にまち歩きフォトスゴロクが作れまっせ!ぜひとも作ってください!」という「遊びの仕掛け」が組み込まれています。

今回のプロジェクトはやりながら報告書で留まっていては勿体ない…という気がしていて出来ればプロジェクトのプロセスや方法論ややり方が開示され、共有され、実行され、社会化されていく…というカタチまで持って行きたかった。なので報告書+実践ツールを一体化してノートに纏めてみました。

僕はコモンズ・デザイナーと名乗って諸々の社会実験プロジェクトを展開してますが要するに「いつでも、どこでも、だれでも使用可能な社会財、共有財を作りたい」というのが常に念頭にあります。『まち歩きフォトスゴロクノート』はコモンズ・デザインの理念に則った最新作品です。

これはまた僕ひとりだけの力ではなくて福島県立博物館さん、白河のコミュニティカフェ「エマノン」のみなさん(とくに代表の青砥 和希さんには多大なご協力を頂きました。青砥さんがいないとこのプロジェクト成立してません!本当に感謝です!m(_ _)m)、白河の高校生のみなさん、白河各地のミュージアム関係者や白河市役所の方など、いろんな方にお世話になり、ご協力頂き、試行錯誤しながら完成しました。

いまはノートはミュージアムやアート関係者に配布されていると思いますが、数に限りがあります。PDF化して公開されて福島、白河のいろんな方にダウンロードしてプリントアウトしてもらい、あちらこちらでまち歩きフォトスゴロクが作られて欲しいなあ…と考えてます。

できれば、福島、白河の中学生、高校生たちにやってもらいたい。学生さん、若者たちが「わがまち」を発見し、語り合い、遊ぶツールになれば、これほど嬉しいことはありません。


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大阪まち歩き大学。大正区まち歩き。昭和山へ。山頂で三線の練習をしている方が。よろしおますな。

2022 年 4 月 8 日 Comments off
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