新聞読みたいと思って喫茶店へ。サンスポは笑顔の写真。スポーツ報知は苦悶の表情。橋下市長の印象がえろう変わる。メディア・リテラシー。わかりやすいでんなあw
「公共」とひとくくりにして言ってしまうが、本来「公」(パブリック)と「共」(コモンズ)はちゃうんですな。公の主体は「官」であり、共の主体は「民」。
江戸時代は「士農工商」の絶対封建社会。商人=町衆は、いちばんの最下級の人間やった。まちを歩いていて前から武士が来る。町衆が刀に触れてしまうと、その場で「切捨御免」されても文句はいえなかった(江戸初期は特に。江戸中期になると、町人階級が力を持ってきて、そうした事情も変わってきますが)。
19世紀の江戸の人口は100万人。そのうち半分の50万人は武士。まさに「官のまち」。対して大坂は30万都市。しかし9割以上が商人=町衆やった。「最下級の人間」「民草」が集まって作られたまちが大坂。要するに大坂には官がいなくて、民しかいなかった。「公」やのうて「共」のまちやった。
江戸時代の大坂の「共」「民」の強さは町人たちが自分たちで町を治めるために定めた「町式目」の条目数でわかります。奈良や京と比べると、大坂の町式目の条目数は2倍以上あったとか(このへんのことは大阪住まいのミュージアム館長の谷直樹先生の研究が詳しいです)。日本でいっちゃん自治意識が髙い都市やった。
面白いのが大坂には「軒親」(のきおや)なんて制度があったこと。朝、起きると、家の前(軒の下)に「捨て子」があった。どないするか?現在なら役所(行政=官)に連絡しますな。江戸時代の大坂はちゃいます。捨てられていた家が捨て子の養育費の50パーセントを負担する。隣の家がそれぞれ20パーセントを負担し、向いの家が10パーセントを負担して、みんなで「軒親」となる。大体、5歳ぐらいまで育てて、あとは丁稚奉公で商家にやってしまう。※画像は「軒親」の図。ヘタですんまへんw
大坂名物の「くいだおれ」というのも「共」の精神の発露やった。大坂は水の都。橋も多い。浪華八百八橋。橋の建設費や維持管理費を負担したのも町人たち。幕府や藩が作った橋は「公儀橋」というが、大坂は「町橋」だらけ。橋はしかし津波や大雨や高潮で流される。朽ちていく。「杭」を何度も何度も作り直す。その費用が嵩む。「杭倒れ」しそうになるぐらいまちのために力を尽くす。これが大坂の町人の名物で、誇りやった。
明治維新によって近代国民国家が作られ、あらゆる日本の都市は官主導となった。民(共)は崩壊した。大阪はまだかすかに民(共)の精神が残っているほうやと思ってますが・・・。現在「公共」というとき、そこに「共」はありまへん。「共」は「公」に侵犯され、奴隷と化している。
「共」が「公」の奴隷になっている判り易い事例は日本のNPO法人。NPOは共的な組織といえます。しかし大部分のNPO法人が官(行政)の助成金、補助金に頼っている。税金が官(行政)を経由してから民(NPO法人)に渡るので、いつまでたってもはNPO法人は官の奴隷か下請けのような状態にある。官(公)は年々、メタボ化し、民(共)は先細る。「認定NPO法人制度」ができましたが、もっと民(共)を育てる仕組みが欲しい。※クラウドファンディングなんかにはちょっと期待してますが・・・。
今回の大阪都構想の住民投票の結果で、大阪の民(共)の精神は?と、それが気になってます。近代国民国家が産まれて150年。いろんな意味で官(行政)は制度疲労してます。「自分たちのまちのことは、自分たちでやろう」「自分たちでやるしかない」という自治精神が芽生えたら、それがいちばん長い眼で見て、ええことちゃうか?と思ってます。
船場ビルディング「サロン・ドゥ・螺」にて「猫を愛した芸術家トーク」。
6/9にここで直観讀みブックマーカーをやります^ ^ ご興味ある方はぜひともご参加してください!m(_ _)m
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■6/9(火)19時より「サロン・ドゥ・螺」にて直観讀みブックマーカーの夜!
https://www.facebook.com/events/343488399153422/
北夙川伯爵からのご依頼で「サロン・ドゥ・螺」で「直観讀みブックマーカー」を実施することになりました。本占いのような、禅問答のような、摩訶不思議なメディア遊びです。ご興味ある方はぜひともご参加ください!m(_ _)m
■集合日時:6/9(火)19時~21時頃終了予定
■集合場所:サロン・ドゥ・螺
大阪市中央区淡路町2丁目5番8号
船場ビルディング314号室
http://ra-spiral.jp/
■参加費:1000円(直観讀みブックマーカーのお土産付き)
■持参:本(何冊でも。数があればあるほどありがたいです)
■定員:10名
【直観讀みブックマーカーの遊び方】
http://tyokkannyomibookmarker.info/
①場に集まります。図書館やカフェや会社や家、公園など、どこでもOKです。そこに、みんなで「直観讀み」したい本を持ってきます。テーマを決めて集めても構いません。
②持ってきた本をシャッフルして選び(自分が持参した本はNGです。必ず誰かの本と交換してください)、目を瞑ってページを選び、気になった、目についた文章(箴言)を「ブックマーカー(しおり)」に書き出します。本の「タイトル」「作者名」「選んだひと」「日付」も同時に記載します。
③作成した「直観讀みブックマーカー」について、なんでその文章が出てきたのか?意味は?などを語ってみてください。
④話し終えたら終了です。「直観讀みブックマーカー」はお土産として持って帰れます。読書のさいに使用してください。
https://www.facebook.com/events/343488399153422/
堺市民でして。今回の大阪都構想の住民投票には参加できまへん。部外者なんで賛成とか反対とかいうても詮無いことなんですが、ひとつだけいえるんは、大阪市が無くなってもうたら大阪市追悼で大阪七墓巡りをやるし、大阪都構想が無くなったら、大阪都構想追悼で大阪七墓巡りをやりますw
流れ者、行き倒れた者、爪弾き者、忘れられた者、弱者、敗北者へのコンパッション。まなざし。無縁大慈悲の大阪七墓巡りの核はそこにあるし、これこそが過去の大阪を支え、未来の大阪を作ると信じてます。
7/24(金)に神戸アートビレッジセンターさんからのご依頼で「場のヒント」というトークイベントにゲスト講師として出ることになりました!^^
ぼくは基本的に「場を持ちたない流れ者」(最近、ひょんなことで逍遙舎という場を持つことになりましたが…)として諸々、活動してきたんですな。「場」(トポス)を持たない代わりに「まわしよみ新聞」「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」といった一連の「形」(エトス)を作ってきたわけで、そんなぼくが改めて「場」(トポス)について語ってみようと思います。ご興味ある方はぜひともご参加してください~m(_ _)m
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■7/24(金)18時30分より「神戸アートビレッジセンター」さんにて「場のヒントvol.7~世界観を揺さぶる、未知と出会うための場づくり~」
http://www.kavc.or.jp/community/index.html
第7回目のゲストは、大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会「大阪あそ歩」(大阪市内だけで300以上のまち歩きコースを有する「日本最大のまち歩きプロジェクト」)のプロデューサーとして活躍後、現在は観光、メディア、まちづくりに関するプロデューサーとして江戸時代の大阪の町衆が盆にやっていた無縁仏を鎮魂・供養する都市祭礼を検証、実践する「大阪七墓巡り復活プロジェクト」や、今各地で話題沸騰、いつでも、どこでも、だれでもできる新聞を使ったメディア遊び「まわしよみ新聞」、本と人との新しい出逢いを探る「直観讀みブックマーカー」、「浦河べてるの家」の活動にインスパイアされた「当事者研究スゴロク」などなど多数のプロジェクトを手がけてらっしゃる陸奥賢さんです!
陸奥さんの手がけるプロジェクトはどんな人でも楽しめるプロジェクトですが、その根底には社会実験者としての挑戦的な部分が隠されています。ご自身の立場を「場をもたないで、場で使えるコンテンツを提供する人」と説明する陸奥さん。今考えているプロジェクトはゆうに「30」個を超えるというそのパワーの源はどこにあるのでしょうか?コモンズ・デザインとは?観光とは?社会実験塾・逍遙舎とは・・・?その生い立ちから現在進行中のプロジェクトのことまで根掘り葉掘りお聞きしたいと思います!乞うご期待!
■日時:7/24(金)開場18:30/19:00〜20:30
■場所:神戸アートビレッジセンター1room
■料金:無料
■ゲスト:陸奥賢(むつさとし)観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者
*場のヒントとは?
地域交流プロジェクト・ひと × 間(ひとま)・「場」のヒント」では、クリエ イティブな場作りの可能性を探るべく、その道の達人をゲストに迎え、様々な 活動経験の中から実践的な「場」作りや「場」を生かしたイベント等を立ち上げることの楽しさ、難しさを知り「場」の運営・維持のヒントとして頂くイベントになります。
まだ少し先ですが、9/27(日)にアートエリアB1で開催される大阪大学主催の「声なき声、いたるところにかかわりの声、そして私の声 芸術祭Ⅲ」に講師としてでます。
「芸術鑑賞と社会参加をオーバーラップさせ、様々な社会層の人々の参加、応答を引き出すドイツの作家の作品記録映像の上映と、地域でコモンな場づくりに携わってきたファシリテーターがそれに合わせて行うパブリック・カンバセーションを行い、声が聞かれる場はどのような条件によっているかを探る」・・・そうで、一体、どんな場になるのか?ぼくもまだいまいち読めませんが、ご興味ある方はチェックしておいてください。また詳細情報が出ればご案内させていただきますm(_ _)m
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■「声なき声、いたるところにかかわりの声、そして私の声 芸術祭Ⅲ」
http://koefes.org/
http://koefes.org/8-archive/
Vol.1 歴史的記録の転用とパブリック・カンバセーションの設計
「声が聞かれる場をつくる——クリストフ・シュリンゲンジーフ作品」
芸術鑑賞と社会参加をオーバーラップさせ、様々な社会層の人々の参加、応答を引き出すドイツの作家の作品記録映像の上映と、地域でコモンな場づくりに携わってきたファシリテーターがそれに合わせて行うパブリック・カンバセーションを行い、声が聞かれる場はどのような条件によっているかを探る。
■日時:7月20日(月・祝)、8月8日(土)、9日(日)、9月27日
■場所:アートエリアB1
■上演:『友よ!友よ!友よ!』『失敗をチャンスに』『外国人よ、出ていけ!』『フリークスのスターたち 3000』
■パブリック・カンバセーション設計:カイ・ファン・アイケルス、本間直樹、陸奥賢 他
■主催:大阪大学文学研究科
■共催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター、大阪大学国際公共政策研究科、大阪大学総合学術博物館
松江から「しまね未来創造」の長谷川さんが来阪。「島根、松江でもまわしよみ新聞を広めたい!」とのことで、新世界で串カツ食べながら、いろいろと意見交換&アドバイス。まあ、まわしよみ新聞はやってみると、ものごっつう簡単ですから^ ^ 長谷川さん、松江のみなさん、ぜひぜひまわしよみ新聞で遊んでみてください!m(_ _)m
しかし松江は前々から興味ありましたが、聞けば聞くほどオモロそうなまちでんなあ。ぜひ行ってみたい。誰か呼んでくださいww