神功皇后が三韓征伐のさいに長門国から植女を住吉に召しました。五穀豊穣の神に奉仕する植女は、その職業柄、やがて遊女ともなり、堺の乳守に定住。中世には、堺の乳守遊郭は日本でも有数の遊郭として知られ(平安貴族はもちろん。あの一休さんも堺の遊女・地獄太夫とのラブロマンスが伝わってます)、江戸時代に、江戸最大の吉原遊郭が開発されたさいには、その歴史と格式の高さから、堺の乳守の遊女をわざわざ召抱えて、何も知らない遊女たちに、遊郭の作法やしきたりを教えたといいます。実際、そうした由縁で吉原遊郭には「堺町」というエリアまでできました。
住吉大社では毎年6月14日に神田にて御田植神事(国指定重要無形文化財)を執り行いますが、これは乳守の遊女たちの神事を継承しています。また、その奉納神事のうちのひとつが御稔女(みとしめ)による「神田代舞」(みとしろまい)。かつてはこれも堺の乳守の遊女が御奉仕していたのでしょうが、明治に入ってからは当時、大阪最大の花町だった新町遊郭の芸妓が奉仕する定めとなりました。いまは、その新町もなくなったので、日本舞踊(西川流)の家元が継承しています。
住吉大社御鎮座1800年記念大祭ということで、第一本宮の拝殿にて神田代舞を堪能できました。眼福です。
住吉大社神館にて。樂焼茶碗の逸品。
千利休の究極の理想が黒い茶碗でした。というのも利休時代の抹茶はいまより色が白く、白と黒のコントラストが、虚飾を捨て去ったモノクローム、水墨画のような世界感が利休好みだった。
現在の抹茶は色が強く、その粋はなかなか伝わりませんが。
昨夜は堂山のシングルズにいって終電なくなってタクシーで南船場の事務所へ。さてマンションのオートロックを開けようとした時点で・・・え?あれ?カギがあらへん。あ。おれ、夕方にマンション出たときにカギ持って出るの忘れとるわ・・・。
深夜2時。マンションの玄関口。目の前はオートロックの扉。猫の鳴き声。へんな虫が飛んできて、うわああ!!!
しばらくボーゼンとして、30分ぐらいして、冷静に自分の状況を把握。裏から入られへんやろか?とか、友人に携帯でメールしてみても無反応(またこういうときは誰も起きてない!)、ああ。あかん。もうカラオケいって朝まで泣きながらひとりで尾崎豊でも熱唱するしかない・・・なんてことを考えていると、結局、深夜2時50分ごろに、奇跡のようにマンション住人が帰ってきまして。なにくわぬ顔で住民がオートロックをあけた瞬間に、ぼくも一緒に入って、なんとかなりました。
深夜に、こういうの、妙に疲れましたわ。ふう。
2畳大学の学長・梅山くんのお誘いで「ノリさん日替わりマスターのバーSINGLESでマスター@梅田」に遊びにいきました。ノリさんというのは廣水乃生(ひろみずのりお)さんのニックネームです。
廣水乃生(ひろみずのりお)
1968年生まれ。東京芸術大学大学院教育学研究科終了後、7年間にわたって教師を務める。教育を通して人と人のコミュニケーションに興味を持ち、教諭を退職。米国プロセスワーク研究所にて葛藤解決・組織改革ファシリテーション・マスターコースを修了する。その後ファシリテーションスキルを日常生活に活かすための講座や人々が社会的な立場を超えて交流する場「オープンフォーラム」を企画するなど様々な活動を企画実施している。水戸教育フォーラム共同代表、コミュニティファシリテーション研究所代表、茨城・教師を支える会代表。
仕事で来阪してはったんですが、色々とありまして、ぼくがガイドとして大阪のまちを案内。道頓堀、法善寺、千日前、日本橋、新世界、太子、山王、飛田、釜ヶ崎などを一緒に巡りました。その後日、梅田・堂山のSINGLESでマスターをするとのことやったので、お伺いしたというわけです。
大阪のまちネタ、雑談ばっかりして、結局、ファシリテーションスキルに関しては、あんまり話をせずで、ようわかりませんでした(笑)次はそのへんのお話をぜひともお聞きしたいです。
淀屋橋odonaのアイ・スポットで実施された『月刊島民』の第1回淀屋橋編集会議『タウン誌のつくり方』に参加しました。
月刊島民編集部による新たなメディアがスタート。
参加者の方々とコミュニケーションしながら、街の楽しみ方、
街ネタの伝え方などを考えていきます。
いわば読者参加型の公開編集会議のようなノリ。
第1回は「タウン誌のつくりかた」。
月刊島民ファンだけでなく、いろいろな形で
情報発信に関わる方々、お集まりください。
毎回登場するゲストにも乞うご期待!
なんとなく参加したのですが、想像以上に面白かったです。中之島に限らず、大阪のまちは、どこも個性が強いです。大阪あそ歩は大阪市内だけで、150ものまち歩きコースを作りました。これは大阪のまちの、潜在的な、驚異的な、ポテンシャルの賜物。もっともっと、あっちこっちに、地域密着のタウン誌があってええと思ってるんですが・・・。
住吉大社御鎮座1800年記念大祭で境内をぶらぶらしていたら、K権禰宜のご好意で、国指定重要文化財の神館を見せていただきました。お茶席を頂き、さらに樂焼茶碗の逸品が展示されていました。
堺が産んだ茶聖・千利休の究極の理想が、この黒茶碗でした。というのも利休時代の抹茶は現在の抹茶よりも色が白かった。白と黒のコントラストが、虚飾を捨て去ったモノクローム、水墨画のような世界感と美が「利休好み」やったんですな。
現在の抹茶は、あまりに色が強く、その粋はなかなか伝わりませんが。
2011年5月12日は、摂津一宮・住吉大社が御鎮座1800年という記念すべき日でした。
参拝したら第一本殿前に「住吉大社 御鎮座千八百年記念大祭 幣帛料御下賜 天皇陛下 平成二十三年五月二十三日」の看板がありまして。
なかなか見れないもんですんで、思わず写メール(笑)
ナショナリズム(愛国主義)がなぜ危険であるか?というと、国家というコミュニティは大抵、軍隊を持っているからです。ただこの1点だけで、愛国主義は、国粋主義は、狂気となりうる。
パトリオティズム(郷土愛)が救われているのは、ふるさとや都市というコミュニティは軍隊をもたないから。戦争という手段をもたないコミュニティであるから、どれだけ声高にパトリオティズムを叫ぼうとも、まぁ、酒場で酔っ払ったオッサンの自慢話みたいなもんで、微笑ましいもんです。
ぼくは、だから、パトリオティズムの錦の旗印を掲げる。安酒に串カツ食べて、さぁ、大いに、郷土を語ろうではないか。