絵葉書。大阪。本町橋。現存かつ現役の大阪市内最古の橋はこの本町橋・・・とよく紹介されますが、住吉大社の反橋は？と毎回思ったりもします。
この本町通を東にいけば大阪城の大手門。船場の真ん中を通り、北組、南組の境目でもあった。なので松屋町牢屋の罪人が市中引廻しの刑に処されたのがこの通り。本町通を西に向かい、西横堀川で南下。道頓堀川から西に向かって千日仕置場へ。そこで磔刑にされた。メインストリートだから北組、南組の町衆は、罪人の最後の様子を見ることができた。
現行法では「外出禁止」は不可能。「常事」慣れで「非常事」の法体制が欠陥だらけ。ただ「自粛を要請する」（変な言葉や）で日本人は簡単に統制される。法ではなく空気で動く。
大阪は西に海を臨む斜陽都市。夕陽の時間は長い。大阪人には斜陽の精神が深く浸透している。権力者も時勢で滅ぶ。風土が人間を作る。敗者、弱者への慈悲も斜陽から涵養される。
フリーランス、自営業はリスキーな生き方で。売れなくなれば自己責任という世界やが「自粛要請」という「政治判断」で客、仕事、収入を失うことも自己責任なんやろか？
絵葉書資料。大阪。戎橋。
右に見えるのが魚すきの「丸萬」なので南詰。いまのかに道楽あたり。北詰に岡島千代造が発明した「縞モスリン」の広告が見える。岡島千代造は縞モスリンの製法をオープンソースとして業界全体に開放。それが大阪を糸偏王国にした。そこで働いていたのが田村駒治郎。ビリケンを商標登録した田村駒の創業者です。
戎橋
白粉紙を
散らす恋
水府
