
堺の民話集『わがまちの今・むかし 南八下の民話』を読んでいたら「堺の七墓巡り」についての記述を発見しました。出屋敷村の話らしいです。
「嫁さん」が「七墓巡り」を7年間することで元気に暮らせる・・・といったような話でした。嫁さんがやるというところが面白いですなww 8月13日の午前0時から出発して、中村、我堂、黒土、野尻、黒山、真福寺、小寺と巡ったそうです。いまも何か痕跡があるんやろか・・・。
これはぜひとも現地調査したいですな。
「わかる」というものは狭いし、浅い。「わからない」ものこそが深いし、広い。大事なことは、「わからないもの」を「わからないから」といって捨てるのではなく、「わからないなぁ」と思いながら、小脇に抱えこんで、生きていくこと。
荷物は重くなりますが、そうやって生きていくと「よりわからないもの」が出てきた時にも「あーあ。また、わからない荷物が、ひとつ増えたなあ」と小脇に抱えて生きていくことができる。わからないものが1つから2つ3つ4つに増えても、まぁ、大差ないことですから。
ところが「わからないもの」をすべて捨ててしまって「わかる」ものだけに囲まれて生きていると、それは身軽で安心かも知れませんが、じつは危ない。なんせ人生は「わからないもの」だらけですから。いつ、どこで、どんなときに「わからないもの」と出会うかわからない。要するに「わからないもの」に対する耐性がないと危ない。ちょっとした「わからないもの」が出てきた瞬間に「え!?なにこれ!?わからない!」と混乱して、ヒステリーになって、すぐにクラッシュしてしまう。
「わからないもの」を抱え込んで生きていくこと。「わからないもの」への耐性をつけておくこと。それが「わからない世の中」を渡っていくために必要なことらしい。

■4/24(木)19時より阿波座にて「DECO まわしよみ新聞編集長養成講座」開催!
https://www.facebook.com/events/554968387951001/
「なぜ、まわしよみ新聞をやっているのか?作るのか?」という「想い」の共有から、実際に参加者全員で「まわしよみ新聞」を作成しながら「まわしよみ新聞」の作成のコツ、場の運営のノウハウなどをお教えします。この講座を受けると「あなたも明日からまわしよみ新聞編集長(ファシリテーター)になれる!」というものです。受講者にはまわしよみ新聞実行委員会名義の公式の「修了証」も発行します。ご興味ある方はぜひともご参加してください。
■日時:4/24(木)19時~22時
■場所:阿波座ライズタワーズマンション1Fマークスタジオ
大阪府大阪市西区江之子島2-1-21
※地下鉄阿波座駅8番出口より西へ徒歩2分
■参加費:1000円+まわしよみたい新聞
■定員:各20名
■講師:むつさとし(まわしよみ新聞オーナー)
※まわしよみ新聞とは?
オールフリー&オープンソースで「いつでも、どこでも、だれでもできる」が合言葉!「コモンズ・デザイン」(共的空間設計)によって開発された大阪生まれの新しい市民メディアの「エトス」(型)です。
http://www.mawashiyomishinbun.info/
鹿児島の地元新聞「南日本新聞」さんが「まわしよみ新聞教室」を実施するようです。鹿児島界隈の方はぜひともこの機会にご参加してみてください~!^^
■南日本新聞
春の新聞まつり~ミナミさんち大開放~
http://373news.com/_jigyou/syakoku.php?storyid=55926
南日本新聞社は26、27日の午前10時~午後4時、鹿児島市与次郎の南日本新聞会館で、「ミナミさんち大開放! 春の新聞まつり」を開きます。読者とのふれあいを目指し、記者のトークリレー、紙面印刷見学会、ゆるキャラと楽しむ「よむのび教室」など、多彩なイベントを開催。桜島を展望する12階社員食堂も開放します。ミナミさんち一同、みなさまをお待ちしています。お問い合わせは読者センター=099(813)5004。
■まわしよみ新聞教室
好きな記事を切り取って壁新聞を作る「まわしよみ新聞」も実施します。
4/18(金)20時から「スタンダードブックストア@心斎橋」さんのイベント「西加奈子x津村記久子トークショー決定!@書店員ナイト!」にて「直観讀みブックマーカー」をやることになりました!^^
映画『円卓』の原作者で織田作之助賞を受賞した西加奈子さん、芥川賞受賞の津村記久子さんのトークショーもあります。こっちのほうが絶対おもしろいでしょうけどもww よろしければご参加してください~!m(_ _)m
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■【EVENT】4/18西加奈子x津村記久子トークショー決定!@書店員ナイト!
http://www.standardbookstore.com/archives/66144813.html
4/18(金)20:00~25:00開催の『Calo Bookshop & Cafe presents 書店員ナイト リターンズ』で西加奈子さんと津村記久子さんに対談していただくことになりました!
6月に『円卓』の映画化を控えた西加奈子さんと芥川賞作家の津村記久子さんはお二人とも大阪育ち。これまでも誌面やweb上で対談されていますが、地元大阪での書店員がそろった場所でのイベント。ぶっちゃけたトークが期待できます。司会進行はもちろん書店員が担当。さらに大阪の書店員が作るこの対談を中心とした小冊子も制作予定!みなさん、お誘いあわせの上ご参加いただき、お二人に突っ込みを入れてくださいね!(対談は20時開始予定)
さらに『Calo Bookshop & Cafe presents 書店員ナイト リターンズ』では陸奥賢さんをお迎えして『直観読みブックマーカー』を開催します。
直観読みブックマーカーは簡単に言うと本を使ったお遊び。知らないモノ通しが集まったその場で盛り上がれます。私も先日イベントで陸奥さんとご一緒してやってみましたが、大いに楽しめました。こちらにもどうぞご期待ください!ちなみに陸奥さんは『まわし読み新聞』というのもされていてメッチャおもろい方です!
『Calo Bookshop & Cafe presents 書店員ナイト リターンズ』ではその他にも書店員によるトークなどを予定しております。書店員同士のみならず、書店員でない方もご参加いただき、普段疑問に思っていることを書店員になんでも尋ねてみてくださいね!
「まわしよみ新聞」も「直観讀みブックマーカー」もオープンフリーソースです。オープンフリーソースというのは正確にいうと「無料」ではなくて「贈与」です。ぼくは「まわしよみ新聞」「直観讀みブックマーカー」で贈与経済の社会実験をやっているつもりです。世の中、無料というのは怪しい。では贈与経済というのは・・・え??もっと怪しいww
Iさんから相談をうけました。「ほなら、こうしたら?」ということで、結局、ぼくがプロジェクトをやることになった。それに対してIさんは「すいません。むつさん。お忙しいのに巻き込んでしまって・・・」としきりに申し訳なさそうにする。ぼくは「では、Iさんも誰かから何か頼まれたら、それに巻き込まれてください」と返しました。ぼくはIさんに「巻き込み」されましたが、それに「お金」で返すのではなくて、Iさんは他の誰か=Sさんに「巻き込み」されればいい。そして、Sさんもまた他の誰か=Hさんに「巻き込み」されて・・・これが延々と続いて、やがてぼくも他の誰か=Tさんを「巻き込み」したりすれば、贈与経済として完成します。
この「巻き込み」やら「お願い事」やら「善意」やら・・・要するに「贈与」によって、次から次へと連関して、それでみんなが動いていくことを「ソーシャル・キャピタル(Social capital)」=「人間関係資本」とかいうわけで。こうすればお金がなくても世の中は動いていく。お金があるとお金で払いますから。そして、お金を払うと「金の切れ目が縁の切れ目」で、人間の関係性はあっさりと終わるんですな。だから、お金を媒介せずに「善意の貸し借り」をやり続ける。お金がなければ、お金がないからでこそ、「贈与」という方法論で自分たちの関係性、ネットワークを構成することができる。なんでもかんでもお金で換算して、物事を動かそうとする。そういう世の中は、人間は、じつに貧しい。お金があっても人間関係がないですから。「人」という漢字はお互い支え合って人という漢字になっているんですよ(金八ww)。「まわしよみ新聞」や「直観讀みブックマーカー」がオープンフリーソースであるのは、贈与経済であるのは、そういう人間関係資本を世の中に構築したいと考えているからです。
ちなみに「贈与」(GIFT)というのはドイツ語では「毒」という意味もあります。素晴らしい贈与(贈り物)をされると、人は戸惑い、なにかしないといけないのでは?とついつい動いてしまうから。それはまるで魔法か、呪術か、毒のようでもあります。贈与経済は、そういう人間の性善論的な心理をついてたりもしますw
近松門左衛門の浄瑠璃『一心二河白道』にて「七墓巡りの坊主」が登場するのを発見。近松が七墓をテーマに書いた『賀古教信七墓廻』の上演が元禄15年(1703)。『一心二河白道』は元禄11年(1698)の作品なので、『賀古教信七墓廻』よりも古いことになります。
ちょっと気になるのが『一心二河白道』は京・四条の「都万太夫座」での上演やったそうで、当時、すでに京にまで「大坂七墓巡り」が知れ渡っていたということなのか・・・?
うーむ。謎ですな。
■近松門左衛門の浄瑠璃『一心二河白道』にて「七墓巡りの坊主」
http://wp.me/pxlkK-G4

近松門左衛門の浄瑠璃『一心二河白道』にて「七墓巡りの坊主」が登場するのを発見。近松が七墓をテーマに書いた『賀古教信七墓廻』の上演が元禄15年(1702)。『一心二河白道』は元禄11年(1698)の作品なので、『賀古教信七墓廻』よりも古いことになります。
ちょっと気になるのが『一心二河白道』は京・四条の「都万太夫座」での上演やったそうで、当時、すでに京にまで「大坂七墓巡り」が知れ渡っていたということなのか・・・?
うーむ。謎ですな。
団塊の世代。夜行の汽車で大阪や東京に出て、集団就職する。いやな上司がいる。殴る。会社を辞める。友人や同僚に相談すると「まぁ、釜ヶ崎でもいったらどや」。釜ヶ崎に来る。日雇いの仕事はアホほどある。そのうち仲間もできる。仕事はきついが、普通に生きていけた。
平成大不況の若者たち。会社を首になったら「行く場所」がない。「釜ヶ崎に行く」という選択肢が思いつかない。昔なら釜ヶ崎に行った。いまは「釜ヶ崎だけには行くな」「釜にいったら地獄やぞ」。マスメディアのイメージなどで釜ヶ崎の良さがまったく知られていない。伝わらない。行き場を失った若者たちはネットカフェ難民かホームレスになってしまう。
秋葉原で通り魔事件があったとき。Oさんは酔いながらいった。「可哀想に。釜に来たらよかったんや。ここやったら仲間もできたやろうに」。通り魔事件の犯人はネットで殺人の予告を何度も書き込み、誰からも止められず、無視され、荒らされ、ついに実際に犯行に及んだ。Oさんは「釜やったら誰かが止めてるわ」と。
コミュニティ難民の、セーフティネットとしての釜ヶ崎。現代社会にコモンズがあるとしたら、それはやっぱり釜ヶ崎で。もうちょっと、このまちの可能性を知ってほしいですな。

4月から「電話占い陸奥」ではなくて、西成・釜ヶ崎の「ひと花センター」で「まち歩き(散歩の会)」の講師をやることになりました。
「ひと花プロジェクト」は2013年7月からスタートした釜ヶ崎地の単身高齢で生活保護受給者の社会参加プログラムを行う事業(事業主管:西成区保健福祉課)です。「釜のおっちゃんたち」といえば毎月支払われる生活保護をもらった瞬間からお酒やらギャンブルやらに使い果たす…というような誤ったイメージがありまして、これはテレビの偏向報道の影響が大きいのですが(極々一部の人間の行いだけを切り取ってセンセーショナルに報道して、恰もそれが全体の状況であると見せるのがテレビの常套手段。はっきりいいますが大部分の釜のおっちゃんたちは、気前のいい、優しい、オモロイおっちゃんたちです)そういったマイナスイメージを払拭するために、色んな地域活動、社会活動に参加してもらおうというもんです。実際におっちゃんらがやっていることとしては、まちや公園、道路の清掃活動やら祭の手伝い、アーテイストと一緒にやる表現プログラム(作品作り、ワークショップなど)、農作業などなど。生活保護を渡してハイ終わり!ではなくて、仲間作り、関係性作りをやっていく。なんでこういうことを今までやってこなかったのか?不思議でしょうがないですが、遅ればせながらですが、こういう事業が始まったのはええことや思います。
また日本の高度経済成長を現場で支えてきたという人たちですから、兎に角、バイタリティがあって知的好奇心も旺盛。このあいだ初めて「まち歩き」をしましたが、大阪の昔話、思い出話に花が咲いて、ほんまに、おもろかったですな。貴重なまちネタが聴けて、ぼくの方が勉強させてもらってますww ありがたいお仕事です。感謝。
■ひと花センター「3/27 散歩の会」
http://hitohanap.org/327 散歩の会/