夕方に室堂に入って、山小屋で雑魚寝したあと、早朝3時半に起きて御前峰に向かって登り始めました。約1時間ほどで山頂に到達。吹きすさぶような山風に、気温10℃を切るような寒さの中で、じっと待つこと40分。東に見える、北アルプスの山々の頂きの彼方から、矢のような強烈な光を放ちながら朝陽が登ってきました。驚くほどに、美しい御来光。呆然とするぐらい圧巻でした。
記念撮影!ということで、
大阪あそ歩の旗と一緒に。「大阪あそ歩登山隊」が日本三大霊峰・白山に登頂した瞬間です(笑)
お盆休みをいただいて、大阪あそ歩の茶谷チーフプロデューサーと一緒に白山に登ってきました(参考リンク:白山 – Wikipedia)。
白山は標高2702メートルで、日本百名山のうちの一座です。古来から富士山、立山とともに日本三名山(三霊山)と呼ばれていて、山頂は加賀一宮・白山比咩神社(参考リンク:白山比咩神社 – Wikipedia)の奥宮にもなっています。
白山比咩神社は、社伝によれば、崇神天皇7年に手取川の要に位置する舟岡山に「まつりのにわ(祭を行なう場所)」として祀られたのが神社の始まりとか。当時の白山は霊山として入山禁止でしたが、養老元年(717)に泰澄和尚が神の啓示を受けて入山したところ、十一面観世音菩薩が現れて、それを伝え聞いた元正天皇が白山山頂に神社(奥宮)を創建しました。以後、日本全国各地に白山信仰が広まって、全国2000余社の白山神社の総本社です。
古代に大陸からやってきた渡来人たちは、船で日本列島にやってきます。命がけの航海をして、日本列島に近づいていくと、まず真っ先に見えてくるのが山の頂です。島根県の大山に向かって船を進めると到達するのが出雲国で、白山に向かって進むと越国にたどり着きました。どちらも渡来人たちの海上交通の目印、道しるべとなった山で、「霊峰」として尊ばれたのは、そういった歴史的背景があります。
ちなみに白山比咩神社のご祭神は菊理媛神(くくりひめのかみ)。日本書紀によればイザナギとイザナミを仲直りさせた神で、縁結びの神とされています。渡来人の海上交通の目印となった山が「括りの神」「結びの神」として祭られたのは、なかなか意味深な話です。
花の山としても知られていて、高山植物の宝庫。じつに美しい山でした。