ベンヤミンの『パサージュ論』

ベンヤミンの『パサージュ論』を読んでたら目から鱗の記述が。
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「かつてパリがその教会や市場によって規定されたのとまったく同様に、いまや地誌的(トポグラフィッシュ)な観点を10倍も100倍も強調して、このパリをそのパサージュや門や墓地や売春宿や駅・・・などといったものから組み立ててみること。さらには、殺人と暴動、道路網の血塗られた交差点、ラブホテル、大火事といったこの都市のもっと人目につかない深く隠された相貌から組み立ててみること。」

「上町台地(ベンヤミンがいうところの教会=宗教的)史観」や「船場(市場的)史観」のみで語るのではなく、悪所、無縁、垣外、アジールといった「人目につかない深く隠された相貌」から、大阪という都市構成を鑑みること。都市の光と闇の交錯、虚実の皮膜、その境界線上を、ふらふらと逍遙するところにフラヌール(遊歩者)の醍醐味がある。

大阪七墓巡りの狙いもここにあります。ベンヤミンはやっぱり鋭い。


2012年 6月 15日
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