釈徹宗師と高島幸次先生の共著『大阪の神さん仏さん』読了
2012 年 10 月 1 日
釈徹宗師と高島幸次先生の共著『大阪の神さん仏さん』読了。
http://www.amazon.co.jp/dp/4903993140
「大阪は、四方八方から流入してくるものが交差する場である。奈良からは大和川や生駒山地を通って、京都からは淀川経由で、大陸からは瀬戸内海を通って、物心両面さまざまなものが集積することで生成してきたのだ。時には反対勢力の拠点であり、時には埋葬の地となり、時には国の中心となり、時には商業都市であり、時には宗教都市であり、時には軍事都市となり、時には教育都市となり、時には工業都市となる。都市ごと性格を変貌させてきたのである。そのため、そこに住む人々は、一人が複数の共同体に所属(重所属)するメンタリティーを大切にしてきた。これが大阪人のコンプレックスを編み上げてきたのである。大阪人のコンプレックスはけっこう複雑である。大阪人は、「自分ひとりの力だけで生きているわけではない」ことを骨身にしみて知っている。」
(本文より)
大阪という都市の最大の特徴は「万華鏡都市であること」です。見る角度でコロコロとその表情を変える。これほど重層的かつ多面構造な都市は古今東西ありません。そんな大阪という万華鏡都市のエートスを、高島先生と釈さんが「神さん」「仏さん」という視点からモノの見事に読み解いていく。ほんま、ええ本です。オススメです!
でもって、釈先生とぼくとで、10/9(火)19時~21時にワッハ上方で「いきなりはじめる大阪七墓巡り???」というトークイベントを開催します。
http://www.facebook.com/events/282690375179409/
もしよろしければ是非ともご参加ください!m(_ _)m
カテゴリー: 雑感