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出水は江戸時代より煙草の名産地として知られていた

2022 年 11 月 5 日

久しぶりの陸奥家ファミリーヒストリー。僕の曽祖父・陸奥利宗は戦前、大蔵省の役人で専売公社にいた。

曽祖父(明治12・1879年生まれ)が24歳の時、明治36年(1903)に赴任したのが鹿児島県出水郡上出水村にあった出水専売支局。

今度、熊本県津奈木町に仕事でいくので、ちょっと出水市にも足を延ばせるかな?(電車で30分ほど)と出水市の郷土資料を調べていたら面白い記述に出会った。なんでも曽祖父の専売公社にいた神山隆文が、はじめて出水地方に自転車を持ち込んだとか。この人は支局長らしいので曽祖父はこの「ハイカラ」な上司の下で働いていたことになるw

また出水は江戸時代より煙草の名産地として知られていたそうで、だから出水に専売公社ができた。天皇陛下が吸う煙草も出水で作られていたとか。煙草職人には名誉なことだが職人に選ばれると家系図、親戚を調べあげられ、斎戒沐浴をして注連縄の結界の中で天皇陛下の煙草を作成したという。

ただ出水では伝統的に「尻敷き」という方法で煙草の葉を伸ばす。これが天皇陛下の吸う煙草だから「不敬罪」という話になった。大豆の袋で押し付けたりしたが、うまいこといかない。試行錯誤した結果、結局「尻敷き」が復活することになった。しかし専売公社から煙草職人たちに厳しいお達しがでた。「絶対に放屁してはならない」。そのためにわざわざ警察官が巡回したという。

ウソみたいな話やが、出水の郷土資料にちゃんとそのように書いてあるw 曽祖父・利宗は出水の専売公社で一体、どんな仕事をしていたのか?と思っていたが、なかなか愉快な現場やのう…。


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