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南御堂

2013 年 5 月 8 日 Comments off

本日は南御堂のこちらのイベントにいっておりました。釈さんのコーディネイトで、中沢新一さんと玄侑さんがゲスト。

中沢新一さん
「東京のあと大阪アースダイバーをやって、なぜ京都をやらないのか?とよくいわれる。理由の第一は京都は新しいから。また盆地で海民がいないからおもしろくない。いまは九州アースダイバーをやっている。博多なんかはまるで大阪と一緒」
「釈迦の説いた仏教ですら普遍性はなく、あの時代の、あの社会状況の中にあったからでこそ適応する仏教」
「船場商人は手形を発明し、信用で商売をした。現金がきらいだったのではないか?」(←個人的にはこの中沢さんの指摘は色々と考えさせられました)

玄侑さん
「中尊寺の象牙はアフリカ象。単純に京都(陸路)から平等院的な浄土思想がやってきたのではなく、世界的な海のネットワークによって浄土思想が伝播してきている」
「古事記・日本書紀を読んでいると、古代の神々は一人神であったのに、突如、二人神に変わっていく。これは道教伝播の影響」

釈さん
「いろんな国の仏教徒と話をして感じるのは、じつはどこにも純粋な仏教なんてのはないということ。必ず地域性や時代性を帯びている」
「生産性はないが、いまの若者は小さいコミュニティを作るのが非常に上手い。上の世代は誰もそのことを評価しないので、いま、あえて、積極的に評価しようとしている」

他にもいろいろとナナメな発言があったんですが内緒ですww いやぁ、おもしろかった!!


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■6/8(土)14時より江之子島文化芸術創造センターにて「地域を変えるソフトパワー~失われた10年と、つくりつづけた10年~」トークセッション http://www.facebook.com/events/240450086098301/

2013 年 5 月 8 日 Comments off

ぼくは狂言回しで全体の司会進行をやる予定です。じつはバブル崩壊以降の「失われた10年」(1992~2002)のショックを経てから、いろんな現場で可能性への模索や挑戦が始まり、「つくりつづけた10年」(2003~2013)ではなかったか?と思っています。そう。わかりやすく、目に見えるものとして顕在化はしていませんが、目に見えないものを作り続けた10年。少なくとも大阪のアートシーンからは素晴らしい人材が次から次へと誕生していて、まさしく「萌芽の時代」であったと確信しています。そのへんの振り返りと今後の展望を。東京は1を7や10にする都市ですが、大阪は「0から1を生み出す都市」です。みなさん、ぜひとも、この大阪的ヒューマンウェアに着目を。

■6/8(土)14時より江之子島文化芸術創造センターにて「地域を変えるソフトパワー~失われた10年と、つくりつづけた10年~」トークセッション

http://www.facebook.com/events/240450086098301/

■企画概要
『地域を変えるソフトパワー』(著:藤浩志/AAFネットワーク)の刊行をきっかけに、大阪で活動するアートプロジェクトメンバーが集まり、AAF(アサヒ・アート・フェスティバル)の立ち上げ人である加藤種男氏を囲みます。この10年の日本のできごとを並べながら、大阪ではどんなことが起こってきたのか、みつめてみましょう。地域のささやかな活動は、まるで大きな波紋の端っこのようです。でも端っこから世界を揺さぶってきた、とも言えましょう。大阪ではこの春、アーツカウンシルがはじまります。自分のいまいる場所で、これからどんなことができるだろうか、いろんな人たちと話をしたいと思います。

■開催日時:2013年6月8日(土)14:00~16:30
■開催場所:大阪府立江之子島文化芸術創造センター
(大阪市西区江之子島2-1-34)

http://www.enokojima-art.jp/

■参加料金:500円
※『地域を変えるソフトパワー』(定価1890円)をまだお持ちでないかたは、ぜひ会場でお買いもとめください。

http://www.asahi-artfes.net/10thbook/

■定員:50名
■主催:AAF大阪勝手連(映像発信てれれ、NPO輪音プロジェクト、NPO法人ココルーム、大阪七墓巡り復活プロジェクト実行委員会、應典院寺町倶楽部ほか)

■トークゲスト:加藤種男氏
1990年以来 、アサヒビール大山崎山荘美術館、アサヒ・アートフェスティバルの立ち上げなど、同社の文化活動を推進。2002年よりアサヒビール芸術文化財団事務局長。企業のメセナ活動の旗振り役として、社団法人企業メセナ協議会理事研究部会長をつとめ、「ニュー・コンパクト」のとりまとめをはじめ、地域振興のための文化政策を提言。アートNPOリンク理事、日本NPO評議員などをつとめ、アートNPOの活動を支援。横浜市を中心に創造都市の推進に携わる。東京都歴史文化財団エグゼクティブ・アドバイザー、文化審議会政策部会委員、埼玉県芸術文化振興財団理事などを兼務。著書に『社会とアートのえんむすび―つなぎ手たちの実践』(共著)ほか。2008年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。


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「遊戯者」(トリックスター)を作りたい

2013 年 5 月 7 日 Comments off

5/1に引き続いて関西学院大学の白波瀬さんの社会学部の授業で「まわしよみ新聞」を実施。学生たちにテーマを決めてもらって、それに関連する記事を集めてまわしよみ新聞を作ったんですが、国際結婚ネタを扱う『Love Times』、世界のディズニーランドの比較検証と観光ネタを扱う『Tourist Times』、日中韓の政治、経済、文化など関係性を考える『日中韓新聞』など、こちらの想像をはるかに超える、じつにおもろい新聞ができあがりました。さらに今回は記事のインプットだけではなくて「できれば記事に対する意見、感想、コラムなども書いてみよう」とアウトプットもお願いしてみたんですが、学生たちは難なくやってくれて、これにも驚きましたな。社会学部ということもあったんでしょうか?(白波瀬さんがええ先生ということかもww)社会問題に対して真摯に、誠実に捉えようとする態度が素晴らしかったです。これ、また学部や学年がちがうとどういう反応がでるのか気になりますね・・・。大学の先生、どなたかやってくれませんか~?ww

以下は学生のみなさんへ。
世の中にはいろんなメディアがありますが、メディアに対して基本的に「受信」「発信」というスタンスのみにとどまっていることが、メディアというものをもっとも貧しくしています。要するに「肯定」(鵜呑みにする)か「否定」(疑って切り捨てる)かしかないわけです。「新聞っておもしろいでしょう?だからみんなで読みましょう」ということで「まわしよみ新聞」をやっているわけではないし、「各種の新聞を比較検証して新聞というものを疑ってみよう」ということで「まわしよみ新聞」をやっているわけでもありません。ぼくは新聞というものを用いて「こんなに遊べるで」ということがいいたいわけです。メディアの「受信者」「発信者」ではなくて、「演出」「編集」「調理」「ブリコラージュ」するひと・・・要するに「遊戯者」(トリックスター)を作りたいわけです。その入り口が「まわしよみ新聞」。学生のみなさんの柔軟な発想で、もっともっとメディアを使って遊んでください。それがほんまに高度な情報化社会、豊潤なメディア文明を作りますから。

■まわしよみ新聞

http://www.mawashiyomishinbun.info/

■まわしよみ新聞facebookページ

http://www.facebook.com/mawasiyomisinbun


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第2期おかいこさまカフェ

2013 年 5 月 1 日 Comments off

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釜ヶ崎の伝説のcafé「EARTH」にて地味に、粛々とやっておりました「第2期おかいこさまカフェ」ですが、ついに糸車で糸をとりました。おかいこさまは煮沸して昇天。画像の糸車で12頭分の生糸です。

慣れてないこともありますが、これだけとるのに4時間かかりました。正直、糸車を回すのに疲れました。どこまで回しても終わらない。「男は軍人 女は工女 糸をひくのも国のため」(工女節)・・・まさに『女工哀史』をリアルに感じましたなww

しかし、この生糸こそが、まさしく近代日本を作りました。生糸万歳。

■3/22(金)から4/18(木)まで!喫茶EARTHにて「第2期おかいこさまカフェ」開催!~養蚕産業ではなく、養蚕文化を考える~
http://www.facebook.com/events/429159530492724/

■朝日新聞デジタル
お蚕さまがお出迎え 眺めて楽しむ喫茶店、大阪に登場
http://www.asahi.com/national/update/0210/OSK201302100007.html

■【閲覧注意】大阪・西成に「おかいこさまカフェ」が登場!「動く姿に癒やされる」
http://girlschannel.net/topics/8197/

■大阪西成の蚕カフェに見る商売のヒント コラムニストが論考
http://news.mynavi.jp/news/2013/02/16/065/index.html


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「まわしよみ新聞」は「新聞+他者との会話」という情報メディアだからでこそ、面白いといえます。

2013 年 5 月 1 日 Comments off

情報メディアにはそれぞれ特性があります。例えばラジオは「地域性」や「世代性」が非常に強い聴覚メディアで、ユーザビリティに優れています。地震や災害で家を失ったりしてもラジオは簡易な装置で受信可能で持ち運びなどもしやすいので、阪神淡路大震災や東日本大震災のさいには非常に重宝されました。但し「地域性」や「世代性」に特化してるがゆえに視聴者数は少なく、マスメディアとパーソナルメディアのあいだに位置する「ミドルメディア」という言い方もされていますが、実際にテレビやネット、新聞といったマスメディアほどの影響力はありません。

テレビは聴覚のみならず視覚にも訴えかけることが可能な「視聴覚メディア」で、非常に「情報伝達性」のあるメディアです。視聴者数も非常に多く、まさに「マスメディアの王」でテレビで報道されたとなると、世間に対する反響力も非常に大きいものがあります。しかし情報伝達性が強すぎるがゆえに扇情的なメディアで、理性的判断を鈍らせる怖さ、危険性もあります。また情報の送受信にも非常にコストがかかるメディアで、情報発信をするには非常に敷居が高いメディアで、一部の人々のみにそれが可能であるという「特権メディア」の側面もあります。

ネットは「情報検索性」「効率性」の高いメディアで、自分が知りたいと思うような情報がすぐさま入手できるメディアです。ある種のスキルは必要としますが、ホームページやブログ、ツイッター、SNSを始めれば、簡単に誰でも情報発信が可能という「パーソナルメディア」でもあります。但し情報検索性、効率性が優れすぎているがゆえに「情報のメタボ化」「情報の偏食」が起こりえます。肉ばかり食べていると健康を損なうように、自分の好きな興味・関心のある情報ばかりを入手していると、どんどんと自分の世界を狭くしていき、社会性を損ねていきます。さらにいえばだれでも情報発信が可能なパーソナルメディアであるので「誤報」「デマ」「詐欺」も非常に多いメディアです。

新聞は、もっとも「社会性」「総覧性」を有しているメディアです。「新聞朝刊の文字数は20万文字を越える」といわれたりもしますが、政治面、経済面、国際面、社会面、事件・事故、時事ネタ、コラム・書評、読者の投稿欄、広告、天気予報にテレビ欄、ラジオ欄と扱っている情報分野は多岐にわたります。但し「社会性」「総覧性」があるだけに、自分の興味・関心がある記事は少ないといった弱点があり「新聞を取ってるけど結局、読むのはテレビ欄だけ」といったような人も少なくありません。事実、いまの時代はインターネット偏重で、どんどんと「一億総情報偏食化」が進んでいるので、新聞の購読者数は減少してきています。ただぼくが一番、新聞の特性としてあげておきたいのが新聞は「紙のメディア」であるということ。つまり回し読みや持ち運び、切り貼りができるという「回読性」「可搬性」「可変性」に非常に優れているメディアなので、この特徴があるからでこそ「まわしよみ新聞」といったプロジェクトも可能となりました。

あと人間には「他者との対話」という情報メディアがあります。もっとも人間の感覚に訴え、刺激的で、意外性に満ち、カオスモス(混沌と秩序)で、自分の世界を広げる可能性に満ちているのが、この「他者との対話」です。

「まわしよみ新聞」は「新聞+他者との会話」という情報メディアだからでこそ、面白いといえます。

■まわしよみ新聞公式サイト
http://www.mawashiyomishinbun.info/


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第2期おかいこさまカフェ

2013 年 5 月 1 日 Comments off

釜ヶ崎の伝説のcafé「EARTH」にて地味に、粛々とやっておりました「第2期おかいこさまカフェ」ですが、ついに糸車で糸をとりました。おかいこさまは煮沸して昇天。画像の糸車で12頭分の生糸です。
慣れてないこともありますが、これだけとるのに4時間かかりました。正直、糸車を回すのに疲れました。どこまで回しても終わらない。「男は軍人 女は工女 糸をひくのも国のため」(工女節)・・・まさに『女工哀史』をリアルに感じましたなww

しかし、この生糸こそが、まさしく近代日本を作りました。生糸万歳。

■3/22(金)から4/18(木)まで!喫茶EARTHにて「第2期おかいこさまカフェ」開催!~養蚕産業ではなく、養蚕文化を考える~

http://www.facebook.com/events/429159530492724/

■朝日新聞デジタル
お蚕さまがお出迎え 眺めて楽しむ喫茶店、大阪に登場

http://www.asahi.com/nat…/update/0210/OSK201302100007.html

■【閲覧注意】大阪・西成に「おかいこさまカフェ」が登場!「動く姿に癒やされる」

http://girlschannel.net/topics/8197/

■大阪西成の蚕カフェに見る商売のヒント コラムニストが論考

http://news.mynavi.jp/news/2013/02/16/065/index.html


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光明池

2013 年 4 月 29 日 Comments off

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堺の某地域コミュニティ誌の仕事で、たまに「堺まち歩き記事」を書いてるんですが、その関連で「光明池」を調べる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/光明池

wikiでは光明池について簡単な説明で「国分町にある和泉国の国分寺で光明皇后が誕生したという伝説にちなんで光明池と名づけられた」とありますが、その詳細についての記述がありません。ここがおもろいのに!

じつは、かつて和泉市南池田界隈には「智海寺」という寺があって(現存してませんが天平年間の遺跡が発掘されているんで、かなり古い寺院だったことはわかっています)そこを開基したという伝説の智海上人が山中で小便をしていると、それを舐めにきた鹿がいて(山に入ると動物が人間の小便を舐めにくるというのはよくあったことらしく、狼なんかが寄ってくるので山中での排泄行為は非常に気を使うことであったとか)、その鹿が突然、妊娠して産まれたのが美しい女性で、これが藤原不比等に見初められて、光明皇后になった・・・という伝説になってるんですな。

和泉の信太山で安倍保名が白狐を救い、それが美しい女性「葛の葉」に化けて、その2人のあいだに生まれた子供が平安朝最大の陰陽師・安倍晴明という有名な伝説があるんですが、この「阿部晴明の獣婚誕伝説」のルーツになったのは、ぼくはこの智海上人と鹿から誕生したという「光明皇后の獣婚誕伝説」が影響しているのでは?と思ってます。

また、だから光明皇后の足指は2本足で鹿のようになっていたといわれ、それを隠すために発明されたのが「足袋」であるという民話もあります(「もののはじまりなんでも堺」の俗謡の如く「足袋」のはじまりも堺ということになります。まぁ、伝説の域をでませんが)。むしろ「足袋」というのが「鹿の足」を連想させるというところが面白く、旅にでるというのは(山に入る)というのは大変な労力を要するわけで「鹿の足」(足袋)を履くことで「鹿の脚力を得る」といった呪術的な意味づけもあったのではないか?と推察したり。

さらに面白いのが、この「足袋の発祥伝説」を知って調査して小冊子にしたのが、泉北郡北池田尋常高等小学校 (現・和泉市立北池田小学校)に在籍していた宮本常一で、宮本民俗学の出発地点が、じつは光明皇后誕生伝説の地・光明池だったりします。物語のレイヤーが二重三重に錯綜する。こういう場所がひょんとあるのが堺のおもしろさであり、怖いところです。

画像は『観音霊験記』の「光明皇后」より。


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4/27の「まわしよみ新聞@京橋・井戸端ステーション」です。

2013 年 4 月 29 日 Comments off

4/27の「まわしよみ新聞@京橋・井戸端ステーション」です。70代から3歳の女の子まで多様な世代の人たちが集まってくれました。また都島の田畑区長やNHKラジオ(5/11の午前5時30分ごろから「土曜あさいちばん」で取材内容が全国報道されます!)の記者さん、京橋経済新聞の記者さんなども訪れてくれました。みなさん、ほんまに、ありがとうございました~!^^

■まわしよみ新聞公式サイト

http://www.mawashiyomishinbun.info/

■まわしよみ新聞facebookページ

http://www.facebook.com/mawasiyomisinbun

■4月27日(土)14時~16時に大阪・京橋の「井戸端ステーション」で「まわしよみ新聞ワークショップ」を開催することになりました!ご興味ある方はぜひともご参加してください~^^

http://www.facebook.com/events/544535865591836/


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堺の某地域コミュニティ誌の仕事で、たまに「堺まち歩き記事」を書いてるんですが、その関連で「光明池」を調べる。

2013 年 4 月 29 日 Comments off

堺の某地域コミュニティ誌の仕事で、たまに「堺まち歩き記事」を書いてるんですが、その関連で「光明池」を調べる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E6%98%8E%E6%B1%A0

wikiでは光明池について簡単な説明で「国分町にある和泉国の国分寺で光明皇后が誕生したという伝説にちなんで光明池と名づけられた」とありますが、その詳細についての記述がありません。ここがおもろいのに!

じつは、かつて和泉市南池田界隈には「智海寺」という寺があって(現存してませんが天平年間の遺跡が発掘されているんで、かなり古い寺院だったことはわかっています)そこを開基したという伝説の智海上人が山中で小便をしていると、それを舐めにきた鹿がいて(山に入ると動物が人間の小便を舐めにくるというのはよくあったことらしく、狼なんかが寄ってくるので山中での排泄行為は非常に気を使うことであったとか)、その鹿が突然、妊娠して産まれたのが美しい女性で、これが藤原不比等に見初められて、光明皇后になった・・・という伝説になってるんですな。

和泉の信太山で安倍保名が白狐を救い、それが美しい女性「葛の葉」に化けて、その2人のあいだに生まれた子供が平安朝最大の陰陽師・安倍晴明という有名な伝説があるんですが、この「阿部晴明の獣婚誕伝説」のルーツになったのは、ぼくはこの智海上人と鹿から誕生したという「光明皇后の獣婚誕伝説」が影響しているのでは?と思ってます。

また、だから光明皇后の足指は2本足で鹿のようになっていたといわれ、それを隠すために発明されたのが「足袋」であるという民話もあります(「もののはじまりなんでも堺」の俗謡の如く「足袋」のはじまりも堺ということになります。まぁ、伝説の域をでませんが)。むしろ「足袋」というのが「鹿の足」を連想させるというところが面白く、旅にでるというのは(山に入る)というのは大変な労力を要するわけで「鹿の足」(足袋)を履くことで「鹿の脚力を得る」といった呪術的な意味づけもあったのではないか?と推察したり。

さらに面白いのが、この「足袋の発祥伝説」を知って調査して小冊子にしたのが、泉北郡北池田尋常高等小学校 (現・和泉市立北池田小学校)に在籍していた宮本常一で、宮本民俗学の出発地点が、じつは光明皇后誕生伝説の地・光明池だったりします。物語のレイヤーが二重三重に錯綜する。こういう場所がひょんとあるのが堺のおもしろさであり、怖いところです。

画像は『観音霊験記』の「光明皇后」より。


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「まわしよみ新聞@EARTH」にて。画像はご参加いただいた山田さんの投稿から。この日は防衛省生活協同組合のマスコットキャラクター「生協さくら」ネタで盛り上がり。

2013 年 4 月 27 日 Comments off

「まわしよみ新聞@EARTH」にて。画像はご参加いただいた山田さんの投稿から。この日は防衛省生活協同組合のマスコットキャラクター「生協さくら」ネタで盛り上がり。イラストレーターのみやけさんが生協さくらを描いてくれたので、やたらと萌えな新聞になりましたww

ちなみに「生協さくら」でググルと以下のような画像が出てきました。

http://livedoor.blogimg.jp/dprj/imgs/5/3/53b95c17.jpg

■名前 :生協さくら(愛称:サクラちゃん)
■性格 :明朗、活発、天真爛漫、ツンデレ、困っている人、悩んでいる人を見ると放っておけない
■趣味 :ジョギング(陸)、スキューバダイビング(海)、スカイダイビング(空)などのアウトドアスポーツ
■特技 :お料理、お菓子作り
「ツンデレ」ってのが気になりますな・・・。

■1月24日(木)~6月27日(木)まで毎週木曜夜8時よりEARTHにて開催!『仏教タイムス』(仏教新聞)&『朝雲新聞』(自衛隊新聞)で「まわしよみ新聞」を作る

http://www.facebook.com/events/401703199913662/


http://www.mawashiyomishinbun.info/archives/186/


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