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Serendipity

2008 年 12 月 30 日 Comments off

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%94%E3%83%86%E3%82%A3

この私の発見はまさに私に言わせれば「セレンディピティ」です。このセレンディピティという言葉はとても表現力に満ちた言葉ですよ。この言葉を理解していただくには、へたに語の定義などするよりも、その物語を引用したほうがずっとよいでしょう。かつて私は『セレンディップの三人の王子』という童話を読んだことがあるのですが、そのお話において、王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。例えば、王子の一人は、自分が進んでいる道を少し前に片目のロバが歩いていたことを発見します。何故分かったかというと、道の左側の草だけが食べられていたためなのです。さあ、これで「セレンディピティ」がどのようなものか理解していただけたでしょう?

Serendipity: the natural ability to make interesting or valuable discoveries by accident

深い感銘をうけた言葉です。ぼくはほんとは何を探しているのか?探すことの過程の中に、すでに「答え」はあるのかも知れない。


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延期

2008 年 12 月 27 日 Comments off

いろいろと調整があって長崎行きが1ヶ月ほど延期になりました。新年の1月30日、31日に行きます。聞けば、その時期には長崎ではランタンフェスティバルというのをやってるとか。
http://www.nagasaki-lantern.com/index_2.html
http://www.saruku.info/course/Y120.html
要するに旧暦の正月です。

旧暦の行事を祝うことは大事です。 例えば、いまの新暦七夕(7月7日)は梅雨の期間でほとんど雨です。 ところが「旧暦七夕」は新暦では8月半ばで真夏ですから。天の河もすこぶるきれいです。1年のあいだでも一番星が美しい時期に七夕が行われるのだなぁ、というのがよくわかって昔の人はちゃんと自然とか、季節を愛していたなぁ、と気づかされます。

いま「ほぼ日手帳」を使っているのですが、これには旧暦も記載されているので重宝しますよ。オススメです。
http://www.1101.com/store/techo/


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Entfremdung

2008 年 12 月 21 日 Comments off

米国第4位の証券会社が破綻して、ビッグ3もやばいとか。アメリカ経済の構造不況は日本以上に深刻なのかも知れません。

しかし相場、株価というのが、実体経済を反映しているか?というと必ずしもそうじゃないんですよね。「景気」って言葉には「気」という漢字が入ってますが、世間が強気になれば値は上がるし、弱気になると値は下がる。気の持ちようでいくらでも値が動くのが相場、株価の怖いところです。時代の「雰囲気」で資産、資本が決定される。紙幣が所詮「紙きれ」に過ぎないように結局、資本というのは「うろんなる存在」であるわけです。その目減りにあくせくすることの不毛さ。

最近、マーケティングやマネージメントの世界ではバーター(物物交換)が見直されているそうですが、生産物と生産物とのあいだに紙幣という「うろんなる代替品」をはさむことによって、自分のライフ(生。生き方)を見失っているのが、現在の人間社会の哀しさです。大事なのは生産物であるはずなのに代替品を集めて喜んでいる。

このことは、ぼくが言い出すまでもなく、カール・マルクスが資本論の中ですでに言ってます。「疎外」という言葉を用いて警告してます。農業、林業、漁業といった自然界に働きかけて生産物を取得して生きていた時代では、自分のライフが明確に見えていたわけです。一粒の稲。それを作り、育てて、食べて、生きる。自分のライフは自分の手で作り上げている。

ところが自然界と共存して生産物を作るのではなく、その中間マージンのみを搾取するような職業が生まれてくると、自分の人生というのは生産物、土地、自然というものから、どうしても離れてしまいます。帳簿をみて、それに文字や数字を書き込んで、それで資本という「紙きれ」を頂く。こんなことを続けていては、自分がなにをしているのか、さっぱりわからなくなってしまう。太古の時代から続く自然のサイクルから我々のライフが「疎外」されてしまっている。

マルクスだとか資本論だとかいうと色々と誤解されそうですが、しかしぼくは反・資本主義者でも共産主義者でもありません。ただ、資本に支配されていると自分のライフを見失うことに危機意識を覚えようとは思っています。どうすれば、自分のライフを、自分のものに出来るのか?これはぼく自身が生きていく上での1つの命題です。

米国の証券会社がどんどん潰れていって、それで日本の株価もどんどんと下がる。路頭に迷う人も大勢出てくるでしょう。自殺する人だっているかも知れない。しかしこれは政治や経済や体制や時代が悪いのではなく、自分のライフを生きていないと、人は誰でもそういう状況下に陥るということだと思ってます。

いわば哲学の問題なんでしょう。資本に隷属しない生き方を見つけないといけません。


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長崎、さるいてきます

2008 年 12 月 20 日 Comments off

今年最後の週末の12月27日(土)、28日(日)ですが、長崎にいきます。「長崎さるく」を体験してきます。
http://www.saruku.info/

ほんとはもっと早くにいきたかったんですが、今年の8月から12月まで、ほぼ休みがなかったです・・・。昔、3万円で買ったボロボロの軽バンで1ヶ月かけて大阪・堺から日本本州最南端の鹿児島県佐多岬までいったことがあるんですが、長崎に行くのはそんとき以来です。変わっとるやろうなぁ。

「長崎さるく」でぼくが感銘を受けたのがグッドデザイン賞を受賞したさいの審査会の評価コメント。
http://www.sarukuhaku.com/news/news_20061002.html

エクスペリエンスデザイン。新しい観光の発掘方法として有効。
都市を多層的な経験の総体として捉え、楽しめるようにし都市をデザインの対象としている考え方、市民参加型の観光プログラムとして徹底したデザインマネジメントが計られている点、経験をデザイン化している点の各点を評価。


「都市は多層的な経験の総体」・・・すごい言葉です。しかし都市を語るのに「資格」や「検定」なんていらないんです。どんな人でも都市を語っていいはず。都市は学者のものでも、役所のものでも、観光業者のものでもありません。ぼくは88歳のおじいちゃんも、6歳の女の子にも、自分の都市を物語ってほしい。魚屋のおっちゃんにも、布団屋のおばちゃんにも。君にも。あなたにも。いくつもの物語が重層して、それがポリフォニーのように響きわたる。まるでブラームスの交響曲のように。「Frei aber froh」(自由に、そして楽しく)。大阪を、そういう「まち」にしたいですな。

長崎、楽しみです。

※Carlos Kleiber – Brahms Symphony No.4 (4th mov,)
http://www.youtube.com/watch?v=WZGWB93-mmI


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日本中のNPOのチラシ集めまし展&マエキタミヤコトークライブ

2008 年 12 月 15 日 Comments off

ぼくがよく出没する堺のコミュニティ・カフェ「パンゲア」
http://www.pangea-sein.com/index.html

そのパンゲア店長のYさんに「わたしの憧れの人やから、絶対に来て!」と半ば強引に誘われてマエキタミヤコさんのトークライブに参加しました。行ってよかったです。色々と興味深かったですわ。
http://www.sustena.org/

じつをいいますと、ぼくはマエキタさんのことはまったく知らなかったんですが(笑)、家に帰ってからネットで検索したら、なんだかいっぱいひっかかりました。なるほど。こんなに多彩に活動をしてはる人でしたか。

ひとことでいうと「かっこいい女性」でした。色々と言われることもあるようですが、なかなかこういう生き方が出来る人って、そうはいないですよ。東京は深い。


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pia NPO

2008 年 12 月 14 日 Comments off

063
「pia NPO」にいってきました。
http://www.pianpo.com/index.html
http://blog.canpan.info/pianpo/

「pia NPO」は大阪市港湾局旧築港庁舎をNPO拠点施設に改修したものです。アジア最大級のNPO、行政、企業の協働によるNPO拠点施設として、いま現在では、30ものNPOが入居して、連携連動・協力しながら活発に活動を行っています。ここはホントおもろいです。グローバリズムとローカリズムが同居していて、発想や手法はじつに柔軟で刺激的。勉強になります。


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暗越奈良街道名物「街道ロール」

2008 年 12 月 14 日 Comments off

12
暗越奈良街道というのは「おしてるや」の難波宮から 「あをによし」の平城京に至る街道です。区間は、大阪市中央区高麗橋~東成区玉造~今里~深江~東大阪市御厨~菱江~松原宿~箱殿~暗峠~生駒市小瀬~榁木峠~奈良市尼ヶ辻~春日大社までで、「日本の道百選」にも選定されています。

俳聖・松尾芭蕉は1694年(元禄7年)9月9日の重陽の節句に、この暗峠を越えて奈良から大坂に入りましたが、非常に厳しい山道で、芭蕉は体調を崩してしまい、1ヵ月後に御堂筋にあった旅宿・花屋仁左衛門方で客死しました。辞世の句の「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」は非常に有名ですが、「旅に病んで」の「旅」が、この暗越奈良街道の旅路です。

「街道ロール」は、大阪の「欧風菓子 ケンテル」(生野区、東成区)さん制作のロールケーキで、この「暗越奈良街道」をモチーフにした地域おこし商品です。ぼくが歴史街道マニアということで、地域の方から頂戴いたしました。ありがとうございます。
http://www.kentel.jp/
http://www.kentel.jp/baked.htm

肝心のお味のほうですが、黒糖スポンジに生クリームと栗ペーストと歴史街道にちなんだのか、和風テイスト。 これがまたうまいんですわ。オススメです。


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12月15日 堺市役所 「市民活動☆交流かふぇ」

2008 年 12 月 10 日 Comments off

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宣伝です。 12月15日に大阪・堺でセミナーをやります。ご興味ある方はぜひともご参加ください。

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市民活動☆交流かふぇ(交流会) 〔12月15日開催!〕 
 
12月15日(月)18時00分~20時00分
「大阪のまちは ほんまにおもろい」~「まちあるき」で再発見~
話題提供:「大阪あそ歩」アシスタントプロデューサー 陸奥賢さん
●場所:堺市市民活動コーナー
●定員:10名 ※申込み多数の場合は抽選。
●堺市市民活動コーナー
http://www.sakai-npo.jp/kouza/kouza.html

↓↓↓問合せ・申込み先はこちらです↓↓↓
堺市市民活動コーナー
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号
(堺市役所本館1階)
T E L : 072-228-8348     
F A X: 072-228-8352
E-mail: info@sakai-npo.jp   
U R L: http://www.sakai-npo.jp/
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まちのコモンズ

2008 年 12 月 1 日 Comments off

061
「まちのコモンズ」(2008年11月25日~29日)にいってきました。
http://art-cafe.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/ken_1.html 

大阪市立大学・都市研究プラザの船場アートカフェと、船場建築祭実行委員会、集英連合高麗橋2丁目振興町会などが協働して開催する新しいまちの試みです。「天下の台所」「東洋のマンチェスター」「大大阪」のメイン舞台となった船場を舞台に、歴史や文化、建築物などに注目して、まちの魅力を発信、再確認しようという企画。「シンポジウム」「映像」「ライブ」「タウンウォーキング」「セミナー&サロン」と5つのプログラムが組まれていて、ぼくは「Space KITA’S」(大阪が世界に誇るデザイナー、喜多俊之氏のスタジオ)の映像イベントと高麗橋の高級料亭「本吉兆」による「吉兆お餅つき」に参加しました。

船場というのは大阪の「キタ」(梅田)と「ミナミ」(なんば)の真ん中にあって、大阪文化、大阪経済の中枢を担ってきた由緒ある地区なのですが、明治維新以降、近代に入ってから大阪市内を南北に縦断する一大幹線道路の御堂筋が開通して、キタとミナミが大阪の主要な交通ターミナルと化してしまうと、あまり省みられなくなりました。たとえば関東圏の人もキタとミナミは観光に訪れても船場はなかなか歩きません。本来の大阪の町人文化、商家文化というのは紛れもなく船場から生まれたもので、「船場を見ずして大阪を語ることなかれ!」です。

企画は面白く「本吉兆で餅つきをやる」(毎年、本吉兆さんではやっていた行事だそうですが公開は初めて)というのがユニークで「本吉兆に行列ができている光景」というのは、ぼくは初めて見ました。こういう風景はええですな。まちは「私」(プライベート)でもなく、「公」(パブリック)でもなく、「共」(コモン)である……という当然の認識を広めていくことが、今後の大阪のまちづくりのテーマやと思います。


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REENALプロジェクト「チャリティー寄席」

2008 年 11 月 29 日 Comments off

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大阪商工会議所・地域振興部さんのお誘いで、「小学生ワッハ落語探検ツアーズ応援チャリティ寄席」(主催: NPO法人国際落語振興会  オフィシャルサポート:Reenal by Resona Bank 協賛:大阪商工会議所「大阪ナイトカルチャー」)を拝見、取材させていただきました。

※REENALプロジェクト「チャリティー寄席」
http://www.reenalstation.net/project/yose/
※大阪ナイトカルチャー
http://www.osaka-nightculture.com/
※ワッハ上方
http://www.wahha.or.jp/

今回のイベントは、NPO法人「国際落語振興会」(理事長:桂小春團治師匠)が、大阪ミナミが誇る日本唯一のお笑いミュージアム「ワッハ上方」を会場として、小学生を対象に落語体験ツアーを無料招待しようというプロジェクトを推進中で、その運営資金を募る目的で開催されたものとか。

出演は桂ひろば、桂福矢、桂小春團治(新作落語「さわやか侍」というのを演じてはりました。これが爆笑落語で、これまたよかったです)、花登益子(三味線)などですが、最後の大トリが3代目桂春團治師匠! これはぜひ見たいと思って昼間の仕事をなんとか詰め詰めにしていってきました。事前に演目を知らなかったので「春團治師匠はなにをやってくれるのかなぁ?」と思っていたら、なんと演目は「高尾」で、これは僕の大好きな演目。

高尾は江戸・吉原の傾城傾国の遊女で、仙台藩主の伊達綱宗を袖にして切り捨てられたというエピソード(史実ではないそうですが)で有名な太夫です。その高尾の幽霊を呼び寄せる「反魂香」の霊薬を見て、長屋の八っつぁんが、3年前に死んだ自分のかかぁを呼び寄せようとして、まちがって薬屋で「反魂丹」(腹痛薬です)を買う・・・というストーリーです。

たわいのない話なんですが、この話の最大の見所は幽霊・高尾太夫の登場シーン。香がたかれて、すーっと春團治師匠が立ち上がると、じつに妖艶な女の幽霊の立ち姿が現れる・・・春團治師匠の十八番中の十八番で、この「幽霊の出」の見事さは、百万遍、言葉を費やしても伝えられません。ぜひ一度は高座で拝見してほしいもんです。

久しぶりに、上方落語の粋を、堪能した夜でした。


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