あらゆるNPO法人はブラックです。「ブラックNPO法人」のブラックさは「ブラック企業」どころやないですww
しかし、もはや、いまの世の中はなにをしても儲からない時代なわけで。結局、今後は企業の非営利化=企業のNPO化が進む。それはそれで、ぼくはなかなかオモロイんやないか?と感じている。
要するに、今後の企業は営利だけでは生きていけない。生き残るには営利以外の価値…つまり「社会貢献」に比重が置かれていく。NPO法人の社会貢献は基本的に「福祉」「国際協力」といった「分野型」で「目的型社会貢献」。それに対して企業の社会貢献は「新しい分野」を生み出すことになる。未だカタチになっていない社会貢献。それは結局「社会実験」となる。
NPO法人の社会貢献→分野型・目的型。介護やら福祉といった「既存のフォーマット」の中での社会貢献。
企業の社会貢献→「新しい分野」「新しいフォーマット」の開拓。それはまだカタチになっていないもの、言語化されていないものへのアプローチ。社会実験であり、トライ&エラーという方法論になる。
NPO法人はトライ&エラーがなかなかできない。しかし、トライ&エラーの役割は、企業が担える。「NPO法人の社会貢献」と「企業の社会実験」がエエ感じで展開していてオモロイのが浜松で。おそらく「アルス・ノヴァ」と「黒板とキッチン」は、そういう相関関係にあるんやないか?と。
ほんま、目が離せないですな、浜松はww
『OCOS』編集長の松本久木さんに、ぼくの「社会実験者」としての活動をインタビューされて、それが記事になりました^^ 『OCOS』は、大阪文化の現場から魅力ある情報を発信することを目的に発刊されている大阪文化団体連合会(1978年発足)の機関紙です。文化系に強いライターさんに話を聞いたら「これに掲載されれば大阪の文化人として認められる」とかww インタビューは1時間ほどでしたが、結構、ぼくはとっちらかった話をしていて、こんなのまとまるんかいな・・・と思ってましたが、見事にまとめていただきましたw 松本さん、ほんまに、ありがとうございます~!m(_ _)m
『OCOS』を読んでみたい!欲しい!という方は、以下のリンクからお申込みしてください。
■季刊文化情報誌『OCOS』
http://www.daibunren.com/%E5%AD%A3%E5%88%8A%E6%96%87%E5%8C%96%E6%83%85%E5%A0%B1%E8%AA%8C-ocos/
「『まわしよみ新聞のすゝめ』って、amazonで買えるんですか?」と聞かれたんですが、すいません。買えません^^; そのかわり公式の通販サイトがあります。オーナーのぼく(むつさとし)がみなさんから注文が入ると、ひとりでせっせせっせと発送作業してます(遅れる時があったらごめんなさい!)。要するに直売です。だからオマケで「直観讀みブックマーカー」がついてたりしてますw
限定2000部。ぼちぼち1000部ほど売れたので、残り1000部。まわしよみ新聞のみならず、メディアとか情報文明社会そのものを考える本になってます。自分でいうのもなんですがオモロイですよww よろしければ買うてやってください。よろしくお願いします~m(_ _)m
■「まわしよみ新聞のすゝめ」通販サイト
http://susume.base.ec/items/845777
堺で、おもろいアートプロジェクトの企画が動いてます。来年始動予定。詳細が決まれば、またいいます〜w
先月に続いて「福岡市役所@まわしよみ新聞」!九州まわしよみ新聞編集長メンバーの小嶋さんの企画でした。また来月も実施予定とか。
公民館は多いんですが、市役所発行のまわしよみ新聞て、まだ珍しいです。福岡市役所、時代の最先端を走ってますww 小嶋さん、ありがとうございます〜!^ ^
大阪で「笑い」をとるにはどうすればいいか?自分の失敗エピソードを話すことです。「このあいだこんなことあってなぁ・・・」というのは決して自慢話、成功話であってはいけない(そんな奴は嫌われますw)。失敗話をする。小さい失敗でええんです。それをうけて相手側は「おまえ、アホやなぁ!そういえば、おれ、このあいだなぁ・・・」といって「返し」は「さらに酷い失敗話」をする。ここが肝要です。決して、相手の失敗をあげつらったり、糾弾したりしてはいけない。こうやって「小失敗」「中失敗」「大失敗」「特大失敗」「超絶大失敗」を交互にいいあうのが、大阪的コミュニケーションの基本形です。
大阪ってのは商売のまちですから。商売の基本というのは、信用です。信用を得るにはどうすればいいのか?それは「お互い、腹を割る」ということです。腹を割って話をする。「おれはこんなこともできる!あんなこともできる!」と大きなことをいう人ほど、危ない。いざという時に飛んでいったりする。できることはできるといい、できないことはできないという。自分を取り繕うことはしない。武士のまち・江戸やと「腹を割る」なんてことはできません。「武士は食わねど高楊枝」でなければいけない。つらいですな。大阪やと「腹を割ったもん勝ち」です。大阪人は「自分の弱さをさらけだす」という文化土壌があるということです。こんなまちは、あまり、他にない。なぜか?その答えは、歴史的に大阪というのは「敗北都市」であるからや・・・と、ぼくは思ってるんですな。
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大阪人は社交として「笑い」を用います。それは大阪が「敗北都市」として実に長い歴史を有するからです。記紀神話の時代からこの土地は連綿と敗北者が連なるまちで、長脛彦、河内王朝、物部氏、聖徳太子、孝徳天皇、菅原道真、楠正成、大坂本願寺、豊臣家、豪商淀屋、大塩平八郎、大村益次郎などなど・・・皆、大阪の地で敗北し、「浪華のことは夢のまた夢」(秀吉の辞世)の生涯を送りました。権力を産みだしますが、短命で、一代限りで潰えるのが大阪という土地の宿命のようです。自然、大阪の人々は「判官贔屓」で、敗北者に優しい。人生の価値を「勝ち負け」に置きません。そういった「勝ち負け」に拘らない「笑い」というものに価値判断基準を置く。「笑い」は権力者を笑いますが、また障害者をも笑い飛ばします。「笑い」は人生の四苦八苦を横滑りさせて、陽転させようとする実に大人のテクニックなのです。そして「この大阪人的逆転の発想転換が当事者研究にもある」というのが、ぼくなりの当事者研究理解でした。
■『当事者研究スゴロクについて』 陸奥賢
(應典院「仏教と当事者研究」資料より転載)
http://wp.me/pxlkK-Ms
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自分で自分の文章を引用しましたがw つまり、上記のような歴史的経緯から、大阪は「弱さ」「敗北者」に対して寛容なんですな。「自分の弱さを、みんなでシェアしあって生きやすくする」(当事者研究)という知恵は、じつは大阪人の十八番です。「当事者研究スゴロク」が大阪で生まれたのは、その証左であるし、これは大阪的風土の可能性といえる。
「降りていく生き方」「降りていく社会」を知りたいなら、大阪にきたらええってことですわ。釜ヶ崎なんかは「降りていく人生の先輩・名人・達人」揃いでっせww
先々月、ライターの杉本恭子さんから彼岸寺インタビューをうけて「大阪七墓巡り復活プロジェクト」の記事が出ましたが、今月は産経新聞さんからも取材をうけて記事になりました!^ ^
■産経新聞 【関西の議論】肝試しか婚活か…近松作品に登場する「大阪七墓巡り」現代人がはまるワケ – 産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/141216/wst1412160008-n1.html
「関西の議論」というコーナーで、「大阪七墓巡りは肝試しか?婚活か?」という誘導タイトルはちょっとどうかな…σ^_^;と一瞬思いましたが、記事の中身はそれなりに誠実なものになっているとは思います。大阪市史料調査会の古川さんにもご登場いただいておりますしw ただ一箇所、京橋・蒲生の墓地が行基由来と書かれてますが、これは記者さんが南濱墓地の文献と勘違いしてはるかも知れません。まぁ「大阪七墓巡りは行基が作った伝承」はあるので、あながち間違いでもないですが…といいますか、大阪七墓巡りの文献は少なく、正確なところはよくわからないんですよねw
しかし大阪七墓巡り復活プロジェクトも、なんだかんだで2011年から4回目になりますから、そこそこ社会認知も広まっていくもんですな。まさに継続は力なり。
この4年間は、大阪七墓巡りを試行錯誤しながら実践してきましたが、今後の大阪七墓巡り復活プロジェクトは、ちゃんと後世に大阪七墓巡りを継続・継承することを考えたいんですな。それには「エトスがない」ということが致命的な問題やなと思ってたんで、来年から大澤寅雄さん、手塚夏子さんと連動連携して「大阪七墓盆踊り」などを作ってみようかな?と思ってます。
ついでに彼岸寺インタビュー記事も付記。こちらの方が長いですし、詳しいですm(_ _)m
■超宗派仏教徒によるインターネット寺院「彼岸寺」 無縁仏が縁結び!? ”死生観光家”陸奥賢さんに聴く、日本一ディープな観光プロジェクト「大阪七墓巡り」
http://www.higan.net/news/2014/11/osaka-7haka.html
さらに詳しく大阪七墓巡りについて知りたい方は應典院発行の『サリュ・スピリチュアル』へのぼくの寄稿が詳しいです。これは詳しすぎますww
■むつさとしのブログ 應典院発行『サリュ・スピリチュアルvol.7』寄稿 【宗教と観光の交差点 弱者へのコンパッション】全文
http://urx2.nu/fiFL
昨日の「NPOそーね」さんでの「当事者研究スゴロク」!
「昇段試合 1秒敗退 柔道」・・・1コマすすむ
「友達とお花見後、お腹をこわして緊急搬送入院。そして看護婦さんに『誰かいないのか彼氏とか!』と何度も聞かれた」・・・3コマすすむ
「『スター誕生!』のオーディションで暗すぎてひかれた」・・・4コマすすむ
「親父が内緒で400万借金してた。理由はわからず…」・・・5コマすすむ
毎回毎回驚くんですが、みなさん、ほんまにええスゴロクネタをもってはりますな~ww ビックリします。失敗や挫折や苦労を、笑い(スゴロクネタ)にできる。まさに人生の達人、名人、大人です。
当事者研究スゴロクをやったあとは、なにか失敗、挫折、苦労があっても「ああ。この失敗やったら『4コマすすむ』ぐらいやな・・・」とか「ええスゴロクネタができたわ・・・」とか思って、ちょぴり生きやすくなりますww
次回は12/26(金)に「まちライブラリー@大阪府立大学」さんでやります!(詳細は以下リンクをご参照ください)よろしければご参加してください!m(_ _)m
■12/26(金)19時より「2014年の失敗&挫折&苦労エピソードで厄落とし!当事者研究スゴロクを作る」
https://www.facebook.com/events/707667096007340/
大阪商業大学の橋本信子専任講師が「まわしよみ新聞」をキッカケに思いついたアクティブ・ラーニングの授業実践について、紀要に記述してくれました。まわしよみ新聞に興味・関心があるという大学関係者のみなさん、必読ですw
■「学生の知的好奇心を引き出す授業実践―大阪商業大学における「おすすめ」を紹介するプログラム―」『大阪商業大学論集』第10巻第2号(通号174号)2014年7月発行(PDF:149KB)
http://ouc.daishodai.ac.jp/files/hashimoto.174.PDF
時代のスピードは早い。被災地以外の地域では地震の記憶がどんどんと薄れているように感じていますが、かつてあった「なまずさま信仰」なんてのは、近代社会では全く顧みられなくなっている。しかし「なまずさま信仰」から派生した江戸時代の鯰絵なんかは、じつにユニークで面白いんですな。信仰から芸術や文化が産まれる。その「飛び方」が興味深い。だからぼくは、こうした信仰や芸術の原点である、なまずさまを実際に飼ってみようと思ったんですな。そこからなにか気づきや発見があるかも知れないなと。
地震は天災です。それは予知できないし、この世から無くすなんてことは到底できない。地震の前で人間は無力で、人間ができることというのもほぼ何もない。おそらく「地震と共に生きていく」ぐらいしかできない。抗ってもムリ。それでいい気がしてます。
地震の象徴たるなまずさまと暮らしはじめましたが、なんにもコミュニケーションできませんな。相手は魚です。なに考えてるか?さっぱりわかりませんわ。地震と同じように、なまずさまも「共に生きていく」ぐらいしかできない。
しかし、よくわからないものといるのは面白いですな。なまずさま、夜中にいきなり水槽の中で暴れたりしてね。「なんやねん???」の連続。「なまずさま生活」、なかなか楽しいでっせww
■なまずさま生活
https://www.facebook.com/namazusama2015