イスラム文明と西欧文明の不幸の連鎖
2011 年 3 月 22 日
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中世はイスラム文明の時代でした。イスラムこそは偉大なる大文明で重商主義と個人主義、契約主義(具体的には複式簿記、航海術、天文学など)が西欧(スペイン、ポルトガル)に伝播して、その後、プロテスタントが産まれましたから。産業革命はイスラム文明を経由しなければ絶対に誕生しなかった。
イスラムの偉大さを知れば「西欧は度しがたい」とするイスラム主義の主張も理解できます。悲しむべきは、その偉大なるイスラムが、西欧生まれの軍産複合体と連結して屈折したフセインやビンラディン、カダフィなどを産んでしまったこと。これはしかし罪は西欧にあります。彼等はイスラム主義者ではあっても西欧文明の鬼子ですから。
元々はイスラムは税金さえ払えばどんな人種、民族でもOK!という大文明でした。それが変質するのは十字軍遠征で傷めつけられてから。西欧の侵略によってイスラムは武装化を覚えました。この頃から、すでに西欧文明は度しがたいんですな。
西欧文明が上から目線で勘違いの啓蒙を続け、自分たちの先輩であるイスラム文明に対する理解と尊敬がなければ、いつまで経っても、イスラム文明と西欧文明の不幸の連鎖は終わりそうにないです。
カテゴリー: 雑感