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2011 年 4 月 のアーカイブ

「小さい政府<大きい民間」路線による景気回復

2011 年 4 月 30 日 Comments off

公務員の人件費を下げる。それは必要なことかも知れませんが、公務員も消費経済を担ってますから、給料が減るとデフレが推進します。そこで大切なことは民間の消費マインドを向上させること。それには最低賃金のアップが有効です。つまり民間の給料を上げる。公務員の仕事を民間に委託することで失業者を雇用するというのも手でしょう。

ところが民間の給料をあげると、今度は会社の経費(人件費)が嵩んで困ります。だから法人税の減税を実施する。しかし減税するとなると、国家予算がなくなります。だからまた公務員の人件費を下げる・・・こうやって「公務員削減」「最低賃金アップ」「法人減税」の3点セットを繰り返すことで、「小さい政府<大きい民間」によって景気を刺激して回復させる。

もちろん景気が好転して民間が潤えば、やがて税収もあがり、政府(官僚・公務員)も潤っていきます。ただ順番としては政府に税収が廻ってくるのは一番最後になります。まず民間。次に企業。政府は後回し。しかし政府が自分たちの利益を一番最後にするだけで、それを世間の人は「善政」と呼んで褒め称えます。いまは身内(政府・官僚)を最優先して、次に企業、最後に民間がようやく掬い上げられる。こういう構造は民間からいうと「悪政」と罵られる。

ただたんに公務員の人件費を下げたって、デフレになるだけで、まったく効果がなく。ちゃんと明確なビジョン(小さい政府<大きい民間路線)をもって、色々と畳み掛けてほしいです。

国家公務員給与、1割引き下げ方針…復興財源に
政府は30日、国家公務員給与を1割前後引き下げる方針を固めた。東日本大震災の復興財源確保の一環で、実現すれば約3000億円の人件費削減となる。5月の連休明けにも公務員労働組合に提示し、交渉を始める。政府は、関連する給与法改正法案などを今の通常国会に提出する方針だ。人事院勧告を経ずに給与改定が行われれば、1948年の人事院発足以来初めてとなる。

引き下げについて、枝野官房長官は30日午前の記者会見で、「具体的な引き下げ内容を政府内で検討している」と述べた。政府内では、引き下げ幅について、若手職員の削減幅を小さくし、その分、幹部職員の下げ幅を厚くする案が有力となっている。ただし、若手の給与が幹部職員の分を上回らないようにする。このため、総人件費の削減幅は最終的に1割に達しない可能性もある。
(2011年4月30日13時36分 読売新聞)


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大阪あそ歩まち遊びプログラム 昭和の日に昭和町まち遊び~どっぷり昭和町を満喫!~

2011 年 4 月 29 日 Comments off


大阪あそ歩まち遊びプログラム「昭和の日に昭和町まち遊び~どっぷり昭和町を満喫!~」で立ち寄った、阿倍野の老舗ビリヤード場「保名倶楽部」にて。

昭和の日に昭和町まち遊び~どっぷり昭和町を満喫!~
まちおこし企画「どっぷり昭和町」の会場で昔懐かしい遊びを楽しみます。保名倶楽部では(南大阪で一番古いビリヤードのお店)、ここでは千代さんの長男でいらっしゃる放送作家の南川泰三さんからお話をうかがいます。名物せんべい屋さんでの試食、そして最後は国登録文化財の寺西家でしっとりと優雅な奧田真祐美さんのシャンソン。「昭和」を満喫できる盛りだくさんのまち遊びです。


この日は小説『玉撞き屋の千代さん』(ホーム社発行・集英社発売)の原作者で放送作家の南川泰三さんにもご登場いただいて、たっぷりと千代さんのお話や、昭和の思い出話などをお聞かせいただき、参加者のみなさんも大喜びでした。南川さん、本当に、ありがとうございました!


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ナショナリズムとパトリオティズム

2011 年 4 月 28 日 Comments off

ナショナリズム(愛国主義)は危険です。なぜ危険であるか?というと、国家というコミュニティは大抵、軍隊という暴力装置を持っているからです。ただこの1点だけで、愛国主義は、狂気となりうる。その危険性を常にぼくらは認識しておかないといけない。

パトリオティズム(郷土愛)が救われているのは、ふるさとや都市というコミュニティは基本的に軍隊をもたないから。戦争という手段をもたないコミュニティであるから、どれだけ声高にパトリオティズムを叫ぼうとも、まぁ、酒場で酔っ払ったオッサンの自慢話みたいなもんで、微笑ましいもんです。

ぼくは、だから、パトリオティズムの錦の旗印を掲げる。安酒に串カツ食べて、さぁ、大いに、わがまち、郷土を語ろうではないか。


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東京を干された建築家・安井武雄の名建築 「大阪倶楽部」(大阪市中央区今橋)

2011 年 4 月 27 日 Comments off



大阪市中央区今橋にある近代名建築大阪倶楽部です。大阪倶楽部、高麗橋野村ビル大阪瓦斯ビルヂングは、大阪・船場地区を代表する近代名建築で、すべて建築家・安井武雄が絡んでます。

安井武雄は東大卒ですが変わり者で、卒論に和風建築を取り上げて、そんな慣例がなかった東大建築コミュニティからは干されてしまい、そこを「おもろいやっちゃ」と野村財閥の野村徳七が拾い上げました。

東京ではあかんくても、大阪では許された。大阪倶楽部、高麗橋野村ビル、大阪瓦斯ビルヂングは、そういう大阪人の懐の深さの証明で、誇りです。


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新しくなった大阪駅に「梅田墓」「梅田堤」(『曽根崎心中』 お初・徳兵衛の道行)の鎮魂のモニュメントを!

2011 年 4 月 25 日 Comments off

JR大阪駅が新しくなります。えらく大騒ぎですが、大阪駅は元は「梅田墓」(うめだばか)があった場所で、大阪でも非常に由緒ある、歴史ある墓地でした。そこはまた近松門左衛門『曽根崎心中』のお初と徳兵衛が道行した「梅田堤」の場所で、大阪の男と女の、究極の愛の形が示されたところです。

今後、大阪駅が新しくなって、日本全国各地から観光、見物客がくることでしょう。そういう人たちに対して「梅田墓」「梅田堤」といった「風土」を、ちゃんと話するべきだとぼくは思ってるんですが、誰もそういうことをいわないようです。

要するに、大阪駅は、ただたんに大阪とか東京といった空間的な繋ぎの場であるだけではなく、生者と死者とを時間的に繋ぐ神聖なる場なんです。願わくば「梅田墓」「梅田堤」(『曽根崎心中』 お初・徳兵衛の道行)の鎮魂のモニュメントを、ぜひとも駅構内に作って欲しいものですが。

そういうことをちゃんと語ることが(語ることは鎮魂です)、これからの大阪(日本)のまちづくりに、最も大切で重要なことだと思ってます。


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「フラヌール」(都市遊歩者)こそが「エラン・ヴィタール」(生命の躍動)を知る

2011 年 4 月 24 日 Comments off

ふと南船場の自分の会社の事務所から、堺の実家まで歩いたらどうなるか?と思いつきで歩き始めました。駅でいうと心斎橋駅から新金岡駅まで。夜9時出発で約3時間ぐらいでつきました。距離でいうと15キロ。昔の単位でいえば約4里です。

限定化された、均質的で、受動的な都市空間を逍遥しながらも、ぼくの意識はどこまでも純粋持続していく。自由意志の発露。ベルクソン的『時間と自由』の体感。「フラヌール」(都市遊歩者)こそが「エラン・ヴィタール」(生命の躍動)を知る。

おかげで、いま、両足のあちらこちらが筋肉痛ですが。あいたたた(笑)


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参加者募集中!「大阪あそ歩」まち遊びプログラム 5/3(祝) 住吉大社1800年の歴史を味わう!~ゆかりの食材で体感する住吉物語~

2011 年 4 月 23 日 Comments off



2011年5月3日(祝)に大阪あそ歩まち遊びプログラムとして住吉大社1800年の歴史を味わう!~ゆかりの食材で体感する住吉物語~を実施します。

「住吉の1800年にわたる歴史、物語に登場する様々な海の幸や食材をモチーフにしてコースを作れませんか?」という企画の主旨にご賛同いただきまして、住吉大社吉祥殿の料理長と副料理長さまが、充実のお食事メニューをご用意してくれました。舌、味覚で味わう住吉の1800年の歴史物語。住吉大社御鎮座1800年を記念した、今回だけの特別企画です。ご都合がつく方は、ぜひともご参加してください。
http://www.osaka-asobo.jp/course74.html

●概要
住吉大社御鎮座1800年記念企画。神館拝観、巫女による神楽奉納のあと、住吉大社吉祥殿にて住吉ゆかりの食材、料理を味わいます。遣隋使、遣唐使も食べた唐菓子から『東海道中膝栗毛』の野次喜多が舌鼓を打った住吉名物グルメ、住吉大社発祥の屋台料理まで、意外な住吉の歴史物語、エピソードの数々をご紹介します。

●行程
住吉公園~源氏物語碑~住友灯籠~紀州街道~神館(大正天皇の即位記念として建設。玉座、樹齢1000年の大楠拝観)~巫女による神楽奉納~吉祥殿(食事会とグルメ解説)

●実施日時5月3日(火・祝)10:00
参加費用 5,000円(住吉大社吉祥殿でのお食事つき・小学生以上)
※事前振込み

●定員 50名

●集合場所南海電車本線住吉大社駅改札口前
所要時間約3時間半(13:30頃終了予定)

※このコースの参加費は事前振込みとなります。ご予約完了後、4月以降、大阪あそ歩事務局よりお振込先のご案内をいたします。4/25(月)17:00以降のキャンセルにつきましてはキャンセル料(お食事代など)が発生いたしますので、予めご了承ください。

●メニュー 【住吉の宴】
・酒菜
カリフラワーのディップ、コンソメジュレ掛け 飾り雲丹
ミニトマト海の幸たっぷり寄せ、御所車見立て
節句盛り、矢羽長芋、穴子的煮、菖蒲ワイン煮、一寸豆蜜煮、
 雅鮎木の芽焼き、青身大根白仙揚げ、住吉味噌添え、酢取り、
 のし梅の八ツ橋

・スープ
蛤と茸の具だくさんチャウダー

・冷製
鯨尾の身炙り叩き風、スモークの香り、トリフ塩と共に
蝦蛄海老とイカ墨のリゾット、初夏のサラダ仕たて

・青竹筒の温物
桜鯛白子蒸し、文銭蛸 梅肉 山葵 銀餡

・食事
住吉名物 蛤御飯 香り木の芽 
土佐鰹の清まし汁 
浅漬け盛り合わせ

・焼き菓子
酒粕のフィナンシェと抹茶のマカロン ブルーベリーのソース添え


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オイルショック(1973)とフクシマ(2011)

2011 年 4 月 20 日 Comments off

‎1972年、デンマークのエネルギー自給率はわずか2%。それが1973年のオイルショックで国民が目覚め、原子力から自然エネルギーを導入。2000年にはエネルギー自給率139%に。

日本は舵取りを間違えました。オイルショックから何も学ばなかった。でも今からでも遅くはないです。30年ほどかかるかもしれませんが、デンマークのように変えていけるはず。


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消費税と自殺者数の因果関係〜減税とNPO支援(寄付行為への税制控除)による復興を〜

2011 年 4 月 18 日 Comments off

東日本大震災の犠牲者が3万人弱とか。痛ましい話ですが、じつは日本の年間の自殺者数は3万人を超えています。「毎年、マグニチュード9級の震災と津波に襲われてる」ぐらい、日本の社会病理は深刻だということです。

また諸外国と比べると、日本の自殺率はアメリカの約2倍。主要国G8諸国、OECD加盟国の中では堂々の1位とか。世界有数の自殺大国で、さらに自殺未遂者は10倍の30万人ぐらいいると言われてます。どう考えても異常な状況で、もしかしたら今度の震災や原発以上の問題かもしれません。

なぜこんなことになったのか?と諸説ありますが、よく言われているのが消費税と自殺者数の因果関係。1997年に消費税が3%から5%に上がり、その翌年から自殺者が一気に3万人を超すようになりました。消費税を値上げした橋本龍太郎首相は、後年、自分の友人を生活苦による自殺で亡くし、「消費税アップは間違いだった」と認めて謝罪するほどでした。

最近「震災復興のために消費税アップを」という声がありますが、消費税アップで消費が冷え込んで、さらに不景気となり、確実に自殺者を増やすのは間違いないでしょう。東北の復興のために日本全国に自殺者が増えるようでは、まるで意味がないです。

むしろ増税よりも減税による景気浮揚策に期待しています。たとえば震災地域を特区にして消費税0%、法人税も10%にする。いろんな企業やNPO、市民が集まって活性化する。10年もあれば、すごい都市になってると思いますよ。そういう復興手段もあるはずです。ぼくも会社移したなりますわ(笑)

また助成金や補助金制度は不良企業を抱え込む結果になりやすいです。それよりも減税のほうが優良企業が伸びていきますから。ましてや昨今の国際市場はシンガポール、香港、韓国などが実質10%台の法人税で、世界中の優良企業を誘致している状況です。震災や津波、原発事故でムチャクチャ、さらに増税・・・なんてことになったら普通の企業なら逃げ出します。

しかし今回の震災でひとつ救いを感じたのは、個人寄付、企業寄付の習慣が日本に生まれつつあるということ。なんとか、それを助長、定着させてほしいです。そういう意味でも、いまの日本に必要なのは復興増税ではなくて、寄付行為に対する税制控除の整備でしょう。

とくに復興支援で現場の第一線で、実質的に頑張っているNPOへの控除を是非とも整備して欲しいと思ってます。そうでないと、また日本のNPOは、行政の監督つき、紐付きの助成金・補助金以外では成立しなくなりますから。

1995年の阪神大震災によって、さまざまなボランティア団体が生まれ、「ボランティア元年」といわれ、NPO法も定まりました。今度の3.11はピンチですが、ピンチはチャンスでもあります。日本が変わるチャンスにしないと、と強く思っています。


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危険な「東京一極集中化」の見直し~「江戸300藩」の多様性と柔軟性、可能性~

2011 年 4 月 17 日 Comments off

江戸時代は諸国に300藩ありました。それぞれが藩独自の殖産興業に務めて多種多様な文化圏を作り上げました。実際に、現在でも日本の地方の特産物、名産物は大体、江戸時代に作られたものがほとんどです。ところが明治以降、東京に首都を起き、大阪から財界、京都から天皇家を持っていって中央集権国家になってから、近代日本は単一構造の、薄っぺらい、面白みのない国家になってしまいました。

例えば幕末の時代に「日本が危ない!」と立ち上がったのは坂本龍馬や木戸孝允や大久保利通や新撰組や松平容堂でした。土佐、長州、鹿児島、武蔵や越前の「地方の人間」なんですな。300藩が藩独自の教育を施して「他藩に負けてなるものか!」と一所懸命に人材育成に努めた結果、思いもよらぬ傑物が出てきたわけです。そのとき、江戸幕府(中央官僚)は体たらくで、まったく、なんの役にも立ちませんでした。幕臣でいえば時代の流れを読んでいたのは勝海舟ぐらいですか。その海舟自身が「幕府なんて、もう、まったくダメだ」と諦めてるほど、酷い組織腐敗の有様でした。

東京一極集中の、官僚統制の、中央集権国家は、もう終わらせないといけません。明治以降150年で制度疲労を起こしてますし、ムダにメタボ化して心臓発作、動脈硬化寸前です。江戸300藩の多様性と柔軟性、可能性・・・しなやかさ、したたかさが必要な時代なんでしょう。

今度の原発事故で、その思いを強く深めています。


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