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2011 年 8 月 16 日 のアーカイブ

四天王寺 盂蘭盆会万燈供養会にて 「大阪は日本最大の宗教都市です」

2011 年 8 月 16 日 Comments off



大阪は「日本最大の宗教都市」です。

2005年度に文化庁が発行した「宗教年鑑」によると、日本全国​の都道府県で、もっとも寺社の数が多いのは愛知県(4844)で​すが、2位にランクインするのがじつは大阪府(3402)。3位​にランクインするのが兵庫県(3319)で、町のあちこちに寺社​が立ち並んでいるイメージの京都府が、実は5位(3102)で大​阪、兵庫のほうが寺社の数が多いことは、あまり知られていない事​実です。

さらに「都道府県の面積比」で考えれば兵庫県(3319寺院 県​面積8393km²)、愛知県(4844寺院 県面積5162k​m²)、京都府(3102寺院 府面積4612km²)、大阪府​(3402寺院 府面積1896km²)・・・兵庫や愛知、京都​の広大な面積と比べると、いかに大阪が狭い府面積のわりに、寺社​の数が突出しているのかが、よう解ります。ぼくが 「日本最大の宗教都市は大阪である!」と熱弁しても、あながち過言でも虚言でもないわけです(笑)

寺院で開催される最も大きな宗教祭事のひとつが「盂蘭盆会​」(お盆)。これは先祖や、自分より先に死んでしまった人たち(​無縁仏を含めて)を敬い、慈しみ、感謝しようというもの。得て​して大阪人というと「阪神」「粉もん」「お笑い」好きのコテコテ​のラテン民族、「安けりゃなんでもいい」の拝金主義といった妙な​パブリック・イメージがあるようですが、実はとても敬虔で、真摯​で、誠実な、慎み深い、宗教民族なのだと僕は思っています。

画像は四天王寺さんの盂蘭盆会万燈供養会。


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昨日は「大阪七墓参り」ご参加ありがとうございました

2011 年 8 月 16 日 Comments off

昨日は「大阪七墓参り」ご参加ありがとうございました。しかし、6時から11時半までで、大幅にタイムスケジュールが遅れました。ほんとうにごめんなさい。

大阪七墓参りは、「都市民俗学」ではなくて「都市民俗を継承する」という、日本の民俗学史上に、かつてなかった、エポックメイキングな出来事でした。学問として、民俗学をやる人は世の中にいっぱいいます。村の祭りを調べたり、寄り合いを見たりという人は。しかし柳田も折口も宮本さんも、基本的には「傍観者」であって「当事者」ではないんです。死体解剖みたいな民俗学は、ぼくは興味がなくて、ぼくらこそが主役となって、生きている都市民俗をやれるなず、と思ったし、やりたかった。その願いは適いました。ほんとうにありがとうございました。

七墓参りは、大阪が産んだ都市文化、都市遊戯として、これからもやっていきます。そのうち肝試しでも、デートコースにでも、なればいい!と本気で思ってます。フォロワーが生まれて、みんなが銘々にやりだせば、成功です。庶民ってそういうもんです。自由で、雑多で、カオスで、面白い。「おれならこういう風に七墓を参るぜ!」みたいな余裕と遊びが生まれてほしい。じつに大阪的です。

とりとめのないメッセージになりました。とにかく無事に終わってよかったと思ってます。また大阪のまちを舞台にした遊びをいろいろと企画していきますので、よろしければ、ご参加ください。あ。こんなに歩くことは、もうないと思います。来年の七墓参りまでは(笑)

むつさとし拝


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