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鵺学

2012 年 5 月 2 日

ぼくは中卒で、どうも一貫した、体系的な、組織化された学問的態度というものが身についていない。レヴィ・ストロースのこの部分、折口信夫のあの部分、ジャック・ラカンのそういうところ、ジェイン・ジェイコブズの例の提言、梅棹忠夫の大胆な仮説・・・といったように、自分が好きや!おもろいがな!興味深い!という好悪の、生理的体感の集合によって、勝手気ままに企画やらプロジェクトやらを構築するから、そこには真摯誠実なる学問的態度がない。寄せ集めの、つぎはぎだらけの、フランケンシュタインのような、独善と思い込みがあるだけ。

こういう人間のことを大阪では「いっちょかみ」といいますが、これは「いちびり」と並ぶ、典型的な大阪人的特筆で。昔の大阪のまちなかではこういう「いっちょかみ」の独善的人間が大勢集まって、じつはまったくお互いに噛み合わないロジックを展開して侃侃諤諤やっていたわけですが、そういう連中の学問のことを町衆は揶揄して「鵺学」(ぬえがく)といいました。鵺というのは頭は猿、足は虎、尾は蛇という伝説の妖怪・怪獣で、まぁ、フランケンシュタインの日本版ですわ。鵺みたいな、得体のしれない学問(学問というよりも趣味、道楽、酔狂ですが)をやっている。

AとBのロジックの断絶を「なんとなく」という反近代で飛び越える。ブリコラージュといえるし、モジュールともいえるし、この寄せ集めの隙間こそが「余白」ともいえますww それでいいのか?それでいいのだ!(バカボンパパ)

・・・というわけで「余白ネットワーク」の内田聖良ちゃんとトークイベントします。まったくもって、どういう展開になるかは不明ですが、ゆる~くやりたいと思ってますので、ちょっくら顔を出してやろうという方、ぜひとも来てみてください。

http://www.facebook.com/events/268052299958579/


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