選挙費用6億円を使って投票率20パーセント台
2014 年 3 月 23 日
ぼくは堺市民なんですが、今回の大阪市長選挙について思うこと。
選挙費用6億円を使って投票率20パーセント台。これは選挙を決行した市長が悪いのか?対立候補を立てなかった野党が悪いのか?選挙にいかない市民が悪いのか?
何よりも不毛なのが、今後、橋下市長が「大阪市長選挙で大阪都構想は信任を得た」と大阪都構想の議案を出しても、そもそもの議会の議員構成は変わらないわけで、また否決される可能性は多いにあるということ。その際は橋下市長はどうするのか?また市長選挙をやるのか?また橋下市長が再任されて、また都構想議案が否決されて、そのたびに6億円の選挙費用がかかるのか?…明らかに現行の市長、議会、選挙の制度設計には不備、欠陥があります。ちょっとなんとかせなあきません。
要するに、こういう不毛な市政状況が発生することを、ちゃんと想定できていなかったということなんでしょうな。しかし現実に起きてしまった。市税6億円を無駄にしないためにも今後、こうした「千日手」(将棋用語。お互いが同じ手を指し続ける)みたいな八方塞がりの市政状況が発しない制度設計が求められます。そうでなければ、ほんまに今回の大阪市長選挙は無駄になります。
例えば「第3政党までは必ず対立候補を出す」とか。「投票率50パーセント以下の場合」は市長権限、議員権限をセーブするとか。投票率を上げるために市民に何かしらのインセンティブやペナルティというのもありなのかも知れません。ぼくには大した知恵がありませんが、今回の選挙をきっかけに、色んな議論が巻き起こることを期待してます。建設的に。前を向かないとね…。
カテゴリー: 雑感