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2017 年 1 月 16 日

こうの文代さんの漫画は絵のタッチがメルヘンで、ほのぼのしている。「人さらい」や「座敷童」の登場も違和感がない。

片渕須直監督の映画は描写が細かい。背景などは徹底してディテールが描き込まれていてリアルなので、ファンタジックな「人さらい」や「座敷童」の登場に、ぼくは若干、違和感を覚えてしまった。

ただ、映画では緻密な取材と検証作業を行って、漫画原作以上に「呉」という都市を描き込み、その世界観が伝わってきた。戦争、敗戦の生々しさも。

こうの文代の漫画もええし、片渕須直監督の映画もええ。要するに作家性の違いでんな。


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